米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/20 コロナ禍の再拡大懸念、株価方向性がマチマチ・・・

 今日のNY市場は、原油銘柄の株価下落が全体の重しとなり、「ダウ工業株30種平均は3日続落」となりました。反面、長期金利低下を受けて「ナスダック総合株価指数は続伸、連日で過去最高値を更新」しました。
 なお、ボーイング株は中型機787に新たな不具合が見つかり、出荷再開の遅れ懸念で大きく売られ、1銘柄でダウ平均を80ドル余り押し下げています。


再び、新型コロナ禍の懸念が増大

 米国では新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候が見られ、北東部や中西部で感染者数が増加、冬場の感染急増が懸念されています。更に、ヨーロッパでも同様に再拡大が疑われ始め、想定していた景気回復が遅れるとの見方が投資家心理の悪化となっている模様です。特に、人の移動が再び制限されるとの意識が「景気敏感銘柄」への売り、「ハイテク銘柄」への買いに分断され、『いつか来た道』の如く「ダウ平均が下落、ナスダックが上昇」となりました。


バイデン大統領のなりふり構わない原油価格抑制策

 バイデン大統領は支持率下落の歯止めと浮上に向けて、ガソリン価格の上昇抑止を強く意識し始め、米国原油備蓄の放出を検討・指示して、更に各国に対しても共同歩調を取るよう要請しています。持説の手前、米国内の生産量引き上げを二の次にして、産油国へ増産要請を繰り返するなど、躍起になっています。
 日本も含めて、このような時は「買占め屋、釣り上げ屋」に対して、金融当局や税務当局からこれらへ圧力(資金調査や税務査察等)を掛けるのが常套手段です。手っ取り早く、先物相場を下落させることに主眼を置きます。


11/20 コロナ禍の再拡大懸念、株価方向性がマチマチ・・・

エネルギー価格の下落

 ここ数日間のWTI原油先物相場は右肩下がりで、週始めの1バレル=80ドル超から週末には1か月半ぶりの75ドル台へ下落しています。更に、欧州景気の回復遅れで旅客需要の伸び悩みが観測され始めたことも重しとなっています。WTI原油先物価格は、先月25日、原油需要の高まりを受けて7年ぶりの水準となる1バレル=85ドル台前半まで上昇していました。
 航空機向けジェットエンジン燃料の需要が十分でない現状で、1バレル=80ドル超の価格が常態化したなら、今後、コロナ禍明けともなれば100ドル台突入もあり得るので、この付近で一旦足踏みするのは自然な流れです。

エネルギーETF「XLE」の買い増し

 エネルギーETF「XLE」は、11/19(木)の時点で1630株を保有していましたが、対前日比で4%近く株価が下落したこともあり、224株の買い増しを行いました。株価の下落は一時的なものであり、中期・長期とみるとまだまだ安値であるとの形勢判断です。時価評価額が10万ドルを越えました。QQQ、VTIに続く3番目です。
 過去のチャート(下図)から見ると、既に高値圏に位置するETFであり、これから下げに向かうと言えなくもないですが、バイデン大統領の任期が後3年、この間「引き続き、米国環境派が幅を利かせる」と考えて保有数を厚めにと考えています。


11/20 XLEの6カ月チャート

そうは問屋が卸さない

 政府高官の考えどおりに事が進まないのは世の常です。市場関係者は「原油価格の上昇傾向にひとまず歯止めがかかっているが、値下がりが続くかどうかは不透明だ。原油価格は当面、石油備蓄の放出をめぐる各国の対応や新型コロナウイルスの感染拡大の状況に左右されそうだ。」と話しています。
 脱炭素化の議論が進み、地下資源への投資抑制の風潮が強まったこと、新型コロナ禍の中で原油(天然ガス)施設への設備投資が大きく抑制されたこと等で、思惑どおり価格を下げ続けるのか否か、混沌としています。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は$942,749.16ドル(円貨換算107,463,976円)、手許資金と合わせる$979,803.87ドル(円貨換算額111,687,843円)でした。株式評価損益額は前週末から▼8,578.68ドル減、前月末から▼1,445.16ドル減、年始からみると$153,888.58ドル増の$180,352.15ドル(円貨換算額20,558,342円)で終了となりました。
 ポートフォリオ内のETF構成比率は83.16%、為替相場(円/ドル)は、113.99円/ドルと幾分円高に振れました。


11/20 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 保有銘柄を適時買い増ししました。買い増しした銘柄は売り対象となっているものが多く、「買い易しけれども、買った瞬間に評価損が発生するショック」が胸にグサリと刺さります。

ベライゾン株を154株、買い増し決行

 個別銘柄では、ベライゾン株を154株、7千8百ドル超追加購入しました。通信業界の雄であり、現・将来的にマネー獲得力が強い企業と考えています。その優良企業の株価が52ドル以下となっているので、積極的に買い進んでいます。


11/20 本日の取り引き状況

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 新規購入、あるいは追加購入を行う時は、その銘柄の株価が軟調となっている時が多く(大多数は株価下落場面)、手数料を含めると買った瞬間、評価損を抱える展開となります。時間経過と伴に評価損も拡大、しかも数日間、数週間もこれが続くと『間違った判断では?』と損切りが頭をよぎることが多々あります。

時間経過と共に過ごす

 好きな銘柄では無ければ、持ち堪えられないことは明白。よって保有する銘柄は『お気に入り銘柄に限る』ことが必定です。米国のオールドエコノミー企業は株価を必ず元値以上に戻しますので、経過時間と共に過ごせるか否かが勝負の分かれ目。そして、その間は配当金を受領し続ければよいのです。(*無配当銘柄は、別の楽しみを見つけて下さい。)


11/20 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

11/20 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

気になる時事記事

米民主党上院議員2人、パウエル議長再任に反対-ウォーレン氏に追随


「部屋の中の象」だったコロナ感染拡大、投資展望での言及見当たらず


日本車が上位独占、EVは下位にとどまる-米誌の信頼性調査