米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/15 師走相場の如く、株式を売り急ぐ投資家たち

 今日は、ファンド系がポジションの入れ替え整理に追われ、師走が如く売買に忙しくバタバタとしていたようです。この『師走』の語源を調べると、確定したものはなく、平安時代には既に文献に現われている言葉であると記載されていました。日本人にはなじみの深い言葉です。
 ダウ工業株30種平均は続落、前日比106.77ドル(0.3%)安の3万5544.18ドル。ナスダック総合株価指数も続落して、前日比175.642ポイント(1.1%)安の1万5237.640で終えています。主力株が総崩れでした。


12/15 3大株価指数

12/15 為替、金利、原油

【師走の語源】

 陰暦12月の異称。語源については、この月になると、家々で師(僧)を迎えて読経などの仏事を行うため、師が東西に忙しく走り回るため、「師馳(しは)せ月」といったのを誤ったものだとか、四時の果てる月だから「しはつ(四極)月」といったのが、「つ」と「す」の音通(おんつう)によって「しはす」となったのだとかの説が伝わる。

 このことばのもつ語感が、年の暮れの人事往来の慌ただしさと一致するためか、陽暦12月の異称としても親しまれ、習慣的に用いられている。(日本大百科全書、師走とは - コトバンク

「米連邦公開市場委員会(FOMC)」の結果発表の予定時刻

 米国時間で明日15日は、誰もが注目する「米連邦公開市場委員会(FOMC)」の結果発表が予定されています。日本時間では16日の午前3時頃、米国株式市場の終了3時間前です。近づくにつれて、株価の上げ下げを激しくして、ボラティリティを極限まで引き上げたいヘッジファンドの魂胆が透けて見えてきます。

「米連邦公開市場委員会(FOMC)」の結果内容

 結果内容は誰もが大まかには分かっています。市場参加者の大方予想は、『量的緩和の終了時期を当初予定の6月末から3月末へ前倒、2022年中に年3回の利上げを予定する。』というものです。
 皆が注目しているのは、金融引き締めのタカ派に豹変したようなパウエル議長が、どのような発言をして、どの言葉を用いるのか、という点です。更に、今回のFOMCでは、参加した理事達が今後の政策金利見通しを示す「ドットチャート」という表も公開される予定になっています。米連邦公開市場委員会(FOMC)の動きを全て見通せる内容となる見込みです。

師走相場の如く、株式を売り急ぐ投資家たち

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は952,058.09ドル(円貨換算108,287,087円)、手許資金と合わせ965,501.27ドル(円貨換算額109,816,115円)でした。株式評価損益額は前週末から▼-14,239.47ドル減、前月末から▼2,332.41ドル減、年始からみると132,115.27ドル増の158,578.84ドル(円貨換算額18,036,758円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は76.23%、為替相場(円/ドル)は113.74円/ドルでした。

12/15 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

売却

 バンガード 米国ヘルスケア ETF (VHT)4株、S&P 500グロース株式 ETF (SPYG)35株、ポートフォリオ S&P500 ETF (SPLG)15株を資金確保のため、成行売却しました。

買い増し

 ブリティッシュ アメリカン タバコ ADR (BTI)219株、ボーダフォン グループ ADR (VOD)42株を追加購入しています。


12/15 本日の取り引き状況

【番外編】日本株の購入

 米国株が安定していないにも拘わらず、今のところは安定感を保っている日本株です。6301 コマツ株を新規購入しました。その他、評価損益額がマイナス推移の数銘柄を買い増ししています。
 突然ですが、明日から東京株式市場の流れも一変しそうです。15日の午後場で整理売却を進めていきます。そう、日本株を縮小して、一旦、撤収方向に舵を切ります。


12/15 【番外編】日本株の購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 今日の市場でも、ディフェンシブ銘柄への買い意欲が依然として強く、PERが高くて赤字決算企業の株価は「これでもか!」的に売られ続けています。52週の最安値に近づいている銘柄、既に更新中の銘柄も数多くて、指標が崩れているのが分かります。
 最近のIPO銘柄である「ヌー ホールディングス (NU)」は、彼のバフェット氏がIPO前に出資、その後も買い増ししたことが話題になっているブラジル籍の金融会社です。私には全く理解できない業務内容です。
 穿った見方をすると、バークシャー社としても純粋な投資ではなく、「ブラジルでの新興金融」を用いて、法に抵触しないまでも邪な対策に利用する魂胆なのかもしれません。偉人は、凡人には到底理解不能な行動を伴いながら資産を膨らませますから・・・。


12/15 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

12/15 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

12/15 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

編集後記

 昨夜、急遽「12/14 企業の自社株買いは『悪』なのか?」をアップしました。頓珍漢な判断を下されては傍迷惑なもので・・・。また、次の記事にも大ショックで唖然としています。紙面の都合で省略しましたが、さわりを綴りますと・・・。

 上場企業の四半期決算の開示義務の見直しについて、企業が長期的な視点に基づいて物事を考えるという点で「意味のある課題である」との認識を示した。

 岸田首相は、中長期的な企業価値を重視するという観点から前向きに捉える意見がある一方、業績の進捗をしっかり確認する上で必要だという意見もある、と指摘。「そのため金融審議会において市場への影響等を見極めつつ、丁寧に検討をしていただいている」と説明した。(ロイター 2021年12月14日12:34 午後)

 まず、申し上げたいのは、日本において「審議会で議論を・・・」的な動きが出れば、既に結論が出ているということです。『YES or NO を議論するのではなく、政府が決めた結論に筋道をつけて、誰も責任を取ることがないように段取りをつけるために会合を開く』という意味であることをしっかりと頭に刻みましょう。
 過去、年に2回開催の株式総会を年1回へ縮小しました。次は、四半期ごとの決算内容を取り止める動きです。米国にも同様の動きがありますが、米国では四半期ごとに売上見込みを公表するので、この売上見込の公表を差し控える議論へと向かっています。『四半期決算を公表しない』などの暴言を受理するなど論外です。投資家から預かっている資本の使い方、使った結果を共通数式で表したものが決算内容であるからです。
 オリンパスや東芝も然り、サラリーマン重役に『権力とマネー』を持たせると、決まって悪さするのは古今東西なんら変わりません。さぁ、ボヤキ漫才はこの辺で終えて、血圧が上がらないよう体調管理に気を付け、今日一日を過ごしましょう。

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決して、騙されないように・・・。しっかりと、自分の頭で考えて行動しましょう。