12/17 突如、米国株の潮目が一変する・・・
前日の株価高騰を引き継いで進捗すると見られていた米国市場でしたが、豈図らんや(あにはからんや)、潮目が一変しました。
寄り付き後の暫くは、Apple株価(終値172.56ドル)が180ドルを記録するなど平穏に推移していたところ、突如として『瓦解』が起りました。先陣を切ったのは、例の如くPER比率の高い銘柄が集まる「ナスダック市場」です。
3大株価指数が反落
ダウ工業株30種平均は上げ下げを繰り返しながらも、前日終値を上回ることができずに反落、前日比29.79ドル(0.1%)安の3万5897.64ドルで終了しました。
ナスダック総合株価指数は一直線の右肩下がりとなり、前日比385.148ポイント(2.5%)安の1万5180.435で終えました。前日のハイテク銘柄の株価高騰は、「売り方の買戻し」が主体であったことが伺われます。
金融緩和策の終焉であることは、間違いない!
【昨日と同じフレーズですが、再度強調したいと思います】何だかんだと言っても、市場予測どおりであっても、『新型コロナ禍を克服するFRBの金融緩和策の終焉』であることは、間違いありません。この点、投資家は決して忘れてはいけないことです。
ややもすると、これが飛んでしまい、市場の勢いに流されて、ふと気づくと、既に引き返せない所まで行ってしまうことがあります。今は目に見えなくても、徐々にボディブローが効いてくるので、用心し過ぎることはありません。
Myポートフォリオ時価等
株式評価総額は951,063.36ドル(108,153,024円)、手許資金と合わせ980,493.09ドル(円貨換算額111,499,714円)でした。株式評価損益額は前週末から▼3,590.85ドル減、前月末から19,372.12ドル増、年始からみると142,763.90ドル増の169,227.47ドル(円貨換算額19,244,209円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は74.88%、為替相場(円/ドル)は113.72円/ドルでした。
円が急騰
欧州(英国含む)でインフレ抑圧のため、各中央銀行による利上げが適時実施されました。オミクロン株による経済停滞の懸念よりも、まずはインフレ対策が優先されたようです。このためにドルが弱含みで推移しているので、その余波が円買い(ドル売り)となっている模様です。
FX取引でロスカットが発生しなかったか?
米国市場が開いてすぐに、ドル/円為替が急激に円高(ドル安)へ舵を切りました。114円10銭前後から113円の半ばまで一直線で進みましたので、円をショート・ドルをロングでFXを行っている方は、憎くきロスカットの憂き目に出会わなかったでしょうか?
大概の方はこの展開を予想できないから(実をいう私も余剰ドルを114円半ばで売り待ちしていた)諦めますが、倍率を張って取り引きする「FX」では、阿鼻叫喚の市場が出現しなかったのか、無事だったのか否か。まぁ、体よく欧米人にやられました。
本日の取り引き状況
残り少なくなってきましたが、通信銘柄と煙草銘柄の「個別銘柄買い」とヘルスケア銘柄とグロース銘柄の「ETF売り」の基本的ンスタイルは変わりません。しかし、この対応も寄り付き後30分ほどで潰えました。22株のVOD株を買い入れただけで反転、彼方に上って行ってしまったのです。
また、ここ数日間、ヘルスケア銘柄が信じがたい程に上昇しています。何が理由なのかがさっぱり判りませんので、価格が上昇するたびに保有しているETF(VHT)を適宜売却、現金化しています。
売却
バンガード 米国ヘルスケア ETF (VHT)2株を売却して投資資金を確保しました。
買い増し
ボーダフォン グループ ADR (VOD)22株を買い増ししましたが、15ドル台まで株価が回復したので、買い増しをこの辺で打ち止めしています。
【番外編】日本株の購入
米国株の上昇に合わせて、日経平均が500円を超える上昇となっていました。無視されている通信銘柄のソフトバンク(9434)22株を買い増ししています。もちろん、配当狙いですが、ソフトバンクGとだけは心中したくないです( ´∀`)。
Myポートフォリオ構成比率分析グラフ
昨日の爆上げから1日を経過すると、投資家心理も冷静になって一旦ポートフォリオの持ち高整理に動いたようです。流れが合流すると、けたたましい激流となり易いので一気呵成に株価が下がり始め、これに反応したコンピュータ売買が拍車を掛けたようです。
セクターローテーションの発生
セクターローテーションとは、例えば、グロース銘柄の総称である「ハイテク銘柄のセクター」からインフレに強い「景気敏感銘柄やディフェンシブ銘柄のセクター」等へ投資資金を移動せる投資手法のことを言います。
大したことではありませんが、投資対象を「銘柄単位からセクター単位へ」視点を移して行うことだと考えて下さい。これが株式市場で発生すると、投資資金の移動が大幅に行われるので、市場の潮目が一変したように感じ、見えてしまいます。先ほどお話しした「ヘルスケアセクター」の価格高騰などは、今起こっている格好の事例なのかもしれません。
個別銘柄評価損益が一気にプラス転換へ
編集後記
この2日間で『グロース株、ハイテク銘柄の陰と陽』を目撃しました。週初めから続いていたグロース株、ハイテク銘柄への執拗な売りが、15日の午後には大きく反転して爆上げに転じ、翌16日は寄り付き後30分程してから地面に叩きつけられるように打ちのめされています。
ある面、ダイナミックな市場動向となり、セクターローテーション実施とも相まって、市場の立ち直りも早そうです。しかし、今までのグロース株、ハイテク銘柄の株価指標が崩れてしまったので、適正株価が不透明になりました。個人投資家は、独りよがりに「幻となった株価(52週最安値が切り下がる等...)」にしがみつくことがないようにしましょう。
さぁ、今日は週末、刻々と年末も近づいてきています。ハイテク銘柄が再び売られる日になるのか、買い戻しされるのか。12月の動向を占うような1日になる気がしてなりません。
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