米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/20 アップル株の行末、AIとAppleCarの衝撃度・・・

 アップルの株価が止まることを知らずに上昇気流となっています。さすがに、ここ数日間は足踏みしていますが、右肩上がりの株価が投資家のコンセンサスである事には変わりありません。

企業先進性と積み上がる将来獲得マネー額

 アップルは、『定期課金ビジネス』が安定したマネーを生んでいること、アイフォン販売による『売り上げビジネス』が好調を維持していること、CPUを自社製に切り替えられる『優れたソフトウエア技術』、一段と高名な『パソコン製作技術』、世界で最も売れている時計『Apple Watchの次世代性』、2025年にも予定されている噂の『AppleCarの衝撃度』。
 挙げ始めるとキリがない程、企業先進性と将来獲得マネー額が積み上がる多国籍企業に変貌しています。

アップル株価の年間(2021/1 - 2021/12)チャート

 次の年間チャートは、アップルの年間(2021/1 - 2021/12)株価推移を表わしたもので、対比しているのは「水色 : マイクロソフト株」「紫色 : S&P500種」「赤色 : ナスダック総合指数」です。ここ一カ月のアップ株の急騰は目を見張るものがありますが、年初からの株価推移をみる限り、断然マイクロソフト株の上昇度合いが群を抜いていて、けたたましく上げ続けていることが伺われます。
 アップル株はホンの一カ月前の株価で対比すると、S&P500種やナスダック総合指数にも水を開けられて、ある意味『ここ一年は低迷していた』と結論づけられます。


12/20 アップル株価の年間(2021/1 - 2021/12)チャート

アップル株価の2年間(2020/1 - 2021/12)チャート

 では、別の角度から見てみましょう。次の年間チャートは、アップルの2年間(2020/1 - 2021/12)株価推移を表わしたもので、対比しているのは「水色 : マイクロソフト株」「紫色 : S&P500種」「赤色 : ナスダック総合指数」です。上のチャートとは大きく異なり、同じ銘柄のアップル株とは思えないチャート構造になっています。
 アップル株は、2年前の年初スタートからチャートを眺めると、S&P500種やナスダック総合指数の平均株価指数、そしてライバルのマイクロソフト株さえも大きく凌駕しているので、ここから更に積み上がるのは『少し無理がある』と考えてしまう程です。


12/20 アップル株価の2年間(2020/1 - 2021/12)チャート

これら企業は、株価上昇に見合った配当額を支払いできていない

 アナリストは知っているが無視、富裕投資家は売買差益で利益が出ればそれでよし。主要な大型株を取り巻く環境下では、弱小の個人投資家は注意が必要です。即ち、これら銘柄の株価が上昇しても、その上昇に見合った配当を増額できるほど、マイクロソフト株やアップル株の利益水準(支払意欲を含む)が高くなく、今や身の丈以上に株価が引き上げられている状態と考えられます。
 この場合、株価を維持できる筈がありませんので、平均株価が下落すれば、つまり市場に雨雲が垂れ込めば、これら有名企業もどしゃ降りに見舞われるのです。そして、その時が買い込むチャンス到来となります。

今や、バークシャー社は短期トレーダー?

 バフェット氏が、バークシャー社が多量のアップル株を半永久的に保有するなどと思わない方が身のためです。過去は過去、今のバークシャー社は短期売買をも厭わないトレーダーに変身しています。バークシャーが保有している銘柄は、その情報だけでも数%の株価上昇が見られるので、売り抜けしやすい環境下になっています。
 また、米国証券取引委員会(SEC)の了解を得ていますが、バークシャー社の売買情報の公開は、規則から数カ月間ほど遅れて公表されるのが常です。この事は大事なので、覚えておいて損はしません。


ETF組込比率に応じた銘柄の評価額と保有個別銘柄の評価額との合算

 毎度の如く、① ETFに組み込まれている個別銘柄を組成比率から逆算して時価総額を抜き出し、② 個別銘柄の時価総額を加算したものを作成して、ポートフォリオ全体を見渡すため、下図リストを自動生成していますので公開します。

個別株を加算したリスト

遂に、上位ベスト5の銘柄が全て個別銘柄に入れ替わってしまいました。

12/20 ETF組込比率に応じた銘柄の評価額と保有個別銘柄の評価額との合算

ETF構成比に限ったリスト

 個別銘柄を加えずにETFを構成している銘柄だけで組成したリストです。まさに、米国株式市場のトレンドを現している銘柄群が並んでいます。


12/20 ETF構成比に限ったリスト

編集後記

 個人投資家にとって、株式投資は「株価が上がるか、下がるかの二者択一」の単なるゲームです。ゲームたる所以は、参加しても参加しなくても、いつ辞めても辞めなくても、貴方の意思で自由に決めることができるからです。
 人に使われ、給与を得て、労役を提供している「仕事」ではありません。しかし、株式市場には、株式投資を「仕事」にしている者たちが大勢いて、株価を動かしているのは、この『仕事を専従』としている者たちなのです。何が何でもどのような方法でも、利益さえ上がればOKな世界に生息していて、我々からマネーを掠め取ることばかりを考えています。
 この仕組みを頭に叩き込んでおかないと、立ち位置が大きく狂ってしまい、マネーが増えるどころか、減ってしまっていることに慌てふためくことでしょう。マスコミ、アナリスト、市場関係者などの名称を持つ者、貴方の耳元で『お買い得な情報』として囁いているのは、いつも「仕事を専従」にしている者たちなのです。

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 ご自身で判断して下さい。洗脳されないように・・・。米国株が上昇し難くなってきたので、ここらでひとつ、東洋のはずれにある日本の株で利益を出したいグループが、既にタップリと仕込んでいる可能性もあります。



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