米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/24 米国株は今年のピークに達したのか?

 ダウ工業株30種平均は3日続伸、前日比196.67ドル(0.6%)高の3万5950.56ドルで終えました。ナスダック総合株価指数も同じく3日続伸して、前日比131.482ポイント(0.8%)高の1万5653.374で終了しています。なお、S&P500種株価指数も3日続伸、前日比29.23ポイント(0.6%)高の4725.79、これは2週間ぶりの過去最高値更新となりました。


12/24 3大株価指数

12/24 各種データ

12/24は米国株式市場は休場

 12/24(金)は、クリスマス祝日で「米国市場は休場」となりますので、次回開催日は12/27(月)です。終盤間際には平均株価はいくぶん値下がりしましたが、3連休前にもかかわらず活況の内に幕を閉じました。一体全体、どこの誰が買っているのでしょう。買い方はどこまでの高値を望んでいるのでしょうか。『強欲 = 善』を体現するかのようです。

3種類の投資家が複雑に絡み合う

 今日の市場展開を考えると、次の3種が浮かんできます。皆さん方、疑心暗鬼でこの3連休を過ごすことでしょう。新年度の米国市場は、2022/01/03(月)から開始されます。


① 売り方の買い戻しによる売買で市場に弾みがついた。
 クリスマス相場や正月相場の名称がつくように、大きな節目を前にしてポジションを軽くしておきたい気持ちが誰でも強く、株価下落に賭けた「売り方」がクリスマス前に仕掛けを手仕舞った(清算)ことで株価上昇に弾みがついた。


② 納税額調整による売買増加で市場に弾みがついた。
 例年、この時期になると「税の損益通算処理」で売り物が増加します。利益が出ている投資家は、評価損が生じている銘柄を強制的に売却して損額を確定させて、納税額を差し引きします。このため全体の取引高が増加し易いのがこの時期の特徴です。


③クリスマス、 正月明けを見据えた売買で市場に弾みがついた。
 投資家の考え方次第ですが、クリスマス休暇や正月を挟んで180度も相場が反転する年があります。過去から『休日は投資家を冷静にさせ、弱気に導くものです。』


12/24 米国株は今年のピークに達したのか?

いずれは、株価が頭打ちになる?

 上がり続ける相場はありませんから、いずれは少なくとも株価の平行線が続くようになります。そして、そこから上るのか、はたまた下がるのかは、その時々の情勢次第です。
 余剰資金で株式投資をされていて、更に10年近く使う予定もない資金であれば、何も気にすることはありません。放置されても何ら問題はなく、気づいた時には、またぞろぞろと株価が値上がり始めています。優良銘柄で構成されたポートフォリオ(ダウ平均構成銘柄、S&P500種構成銘柄及びこれらのインディックス投資 Or ETF)であれば、何はさて置き、『放置が一番』です。

時期的には12月がベスト

 しかし、そうではない投資家は、やはり「年に一度はポートフォリオ内容を精査」することが必要でしょう。投資総額的に規模を維持するのか、減らすのか、増やすのかの基本方針をキッチリと立てられることをお勧めします。
 タイミング的には、税の締め月であり、株価の上り基調となる傾向が強い【12月がベスト】でしょう。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は912,766.44ドル(104,134,785円)、手許資金と合わせ983,703.82ドル(円貨換算額112,227,817円)でした。株式評価損益額は前週末から▼2,329.14ドル減、前月末から▼2,332.41ドル減、年始からみると134,176.35ドル増の160,639.92ドル(円貨換算額18,326,926円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は72.40%、為替相場(円/ドル)は114.39円/ドルでした。*ETF「VHT」の全株売却で評価損益が1万ドル強減少しています。

12/24 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 52週最高値付近まで上昇した「バンガード 米国ヘルスケア ETF (VHT)」162株を全株売却しました。これで4万3千ドル超の売却資金を得ています。併せて、急騰した「ヌー ホールディングス (NU)」147株を売却、早くも撤退しています。また、ロシアの古参通信企業「モバイル テレシステムズ ADR (MBT)」の新規購入を進め、100株を手当てしました。
 追加購入に関しては「テレフォニカ ブラジル ADR(VIV)」と「アルトリア グループ (MO)」を主として行っています。但し、ETFに関しては全般的に価格上昇で手が届かない所まで、残念ながら上ってしまっています。

12/24 本日の取り引き状況

【番外編】日本株の購入

 評価損益がマイナスになっている銘柄を主として買い増ししています。まったりとコツコツ歩みの投資です。現在の配当予定額が319ドル82セント、配当率が4.75%です。

12/24 【番外編】日本株の購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 VHTの全株売却後でも、配当予定額2万7千781ドル(前日27926ドル)、配当率が3.73%(前日3.60%)と左程ほどダウンしていません。なお、手許現預金は3万9千ドル程の増加となっています。

12/24 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

12/24 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

12/24 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

編集後記

 米国株へ取り組み始めた初期段階から「バンガード 米国ヘルスケア ETF (VHT)」をコツコツ積み立ててきました。ここ数カ月は価格上昇のため『放置』状態でしたが、本日、手許現金を厚めにする目的で全株売却しました。これで個別株を含めてヘルスケアが皆無となった次第です。なお、売却益は1万ドル超です。有り難いことに保有しているだけで得た利益です。たまたま、ベクトルが良い方向へ向いただけですが、ヘルスケアの人気離散時に取り組み始めたことが、今回の勝因だと考えています。
 更に、現金化を進める計画を持っています。週明けの米国市場が大幅な下落とならない限り、「トータル ワールド ストック ETF (VT)」の売却を進める計画です。総保有数が485株、時価総額が5万2千ドル近くになります(23日終値)。24日は米国市場は休場のため、次回は週明けの27日(月)からの取り組みです。

気になる時事記事

米株価の師走の大変動、ヘッジファンドが売りの主役-リスク削減で

 日々、数10%以上下落する銘柄を眺めるにつけ、誰が売っているのか、何故なのか、気に留めていましたが、方向転換したヘッジファンドだったとは・・・。特に、驚きはないですが、売り方が半端なく「叩き売り」に近いものでした。


今年もサンタは来るのか、チャートで占う来週の米株式市場

 (以下、記事内容を抜粋)過去の例に従えば、この10年間のトレンドは引き続き好調で、12月最終週のS&P500種の騰落は平均0.7%の上昇となっている。すべては1月にボラティリティーが上昇するための助走のように見受けられる。
 S&P500種が1月にプラスとなったのは、この10年で5回しかない。株式投資家にとって来年は荒れ模様のスタートとなり得る。ホリデー期間の自動操縦モードから切り替えてポートフォリオを見直し、おそらくは利益を出した資産を縮小する可能性は高い。



世界の石油需要、22年も堅調に 過去最高更新も

 (以下、記事内容を抜粋)バンク・オブ・アメリカは、低水準の在庫などを理由にブレント先物の22年の平均価格は1バレル=85ドル(直近 : 約76ドル)になると予想している。また、ゴールドマン・サックスのエネルギーリサーチ部門は、「景気が回復すれば、11月上旬に一時的にコロナ前の水準に達した石油需要は、2022年の大半の期間において最高値を更新する」との見方を示した。