米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/28 「ETF」売り &「配当株」買いを決行・・・

 年の瀬も押し迫った週初め月曜日、米国株式市場は沸騰して湧きに湧きました。誰が頂上価格まで押し上げ、買っているのか? 
 名のある新聞記事には「好調な消費が確認されて、年明け以降の更なる株高を好感した買いが入った」とありましたが、そのまま信じてよいものなのか、私は天邪鬼なので眉唾物と捉えています。そして、WTI原油先物価格も大きく上昇、次月以降の80ドル台到達が視界に入って来ています。

3大株価指数が大きく上昇

 ダウ工業株30種平均は4日続伸し、前営業日の23日に比べ351.82ドル(1.0%)高の3万6302.38ドルで終えました。クリスマス、年末商戦が前年度実績から大きく上昇しているデータ類が公表されて、買い方の構成が強まったようです。
 ナスダック総合株価指数も4日続伸しました。前営業日比217.888ポイント(1.4%)高の1万5871.262、過去最高値を更新して終えています。また、フィラデルフィア半導体株指数が過去最高値を更新するなど、引き続き「ハイテク銘柄、半導体銘柄」が市場を牽引しています。いざ、未踏の地へ。行きつくところを知らないようですね。


12/28 3大株価指数

12/28 各種データ類

オミクロン株の悪材料 -- 航空便が欠航 --

 デルタ航空など空運株は、乗務員にオミクロン株感染が広がり、クリスマス休暇中に多数の航空便が欠航した影響で軒並み下げています。そして、前週に株価高騰したカーニバルなど「レジャー関連株」にも売りが出て大きく下げています。行ったり来たりで、個人投資は戸惑います。

12/28「ETF」売り &「配当株」買いを決行・・・

オプション類の手仕舞い等で、踏み上げ相場の出現?

 今日のような一本調子の銘柄選好と株価上昇は、株式やETFへの買い需要が増加した理由だけでは説明し切れません。価格無視の「買い」を入れたからこそ、ここまで上って来たのです。「年明け以降は株式市場へ逆風が強くなってくる」という事前予想が、分厚い雲のように圧し掛かっているのにです...。
 切羽詰まった買い切りは、「売りオプション」の損切り手仕舞い、マージンコールが原因の強制清算等での「踏み上げ相場」となったのでしょう。長年、相場に親しんだトレーダーなら、今年の年末相場は「売り」で入っているでしょうし、目論見がめちゃ外れたことで、踏み上げ相場がやって来てしまった。こんなところでしょうか?

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は847,003.22ドル(97,285,943円)、手許資金と合わせ982,524.06ドル(円貨換算額112,851,731円)でした。株式評価損益額は前週末から▼11,767.56ドル減、前月末から▼1,014.13ドル減、年始からみると122,377.65ドル増の148,841.22ドル(円貨換算額17,095,754円)でした。
 ポートフォリオ内のETF構成比率は68.70%、為替相場(円/ドル)は114.86円/ドルでした。*ETF「VT」の全株売却、「QQQ」の一部売却で評価損益が大きく減少しています。

12/28 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 納税額の確定・・・・。今日は株式投資で最も忙しく、悩み多い日となりました。大きく目の前に横たわる「税の支払い」の存在です。ざっと、申し上げると次のとおりです。

個人税制の対象期間は1/1~12/31(対象日は前年12/30~当年12/29)

 日本株であろうと、米国株であろうと、日本の個人税制は1月1日~12月31日を対象期間としています。株式取り引きは、約定日を含む翌々日が確定日となっています。
 例、月曜日の午後11時45分に約定した場合は木曜日が確定日。火曜日の午前1時30分の約定であっても木曜日が確定日です。米国株の場合、~12/31(金)までに税額を確定するには、日本時間の12/27(月)午後11時30分~12/28(火)午前6時までの売買約定でなければいけません。*12/31(金)は営業日ではなく休日扱いです。また、相対取引やプレ市場で取り引きされている方を除きます。

分離課税による税の損益通算システムの活用

 個人投資家で【源泉徴収(あり)の分離課税】を選択されている方は、税務署に届け出することで、「売買にかかる損益額と配当額(分配額を含む)」の損益通算処理を、最高3年間行うことが可能です。個人投資家の唯一の拠り所なのでしっかり活用しましょう。
 例、令和元年に100万円の損失、令和2年に150万円の損失が発生している場合、令和3年に400万円の利益が生じていても、150万円の利益(400万円-250万円=150万円)にのみ、所得税+住民税等が課せられる税システムです。

12/28 本日の取り引き状況

*上記他、「VT」485株を全株売却しています。

NISA(ニーサ)の利用は12/28取引から可能に・・・

 ややっこしいですが、米国株の場合、12/28(火)の株式取引分からNISA(ニーサ)が利用可能になります。12/28の成約分は、2022/1/4の引き渡しとなるからです。

【番外編】日本株の購入

 税の確定日近しなので、保有銘柄の取捨選択を行って脇を引き締めました。ただ、それだけです。配当率が5%を超えて来ているので、進む方向性は間違っていないと見ています。

12/28 【番外編】日本株の購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 次年度から配当(分配)の受け取りに力点を置いたポートフォリオ運用を考えていますので、「配当(分配)率が小さく」、「評価益が乗って」且つ「評価益自体が少ない銘柄(ETF)」から、今年度の確定申告に間に合うようにコツコツと売却を進めています。

12/28 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

 本日付で「トータル ワールド ストック ETF VT」485株を売却、日が替わって午前6時前には「インベスコ QQQ トラスト ETF QQQ」89株を売却しています。前年度までの繰り越し損金が割と残っているので、可能な限り今年分で消化を目論んでいるのです。

12/28 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

 売却と併せて、配当率が高めで且つ株価が放置されている「タバコ銘柄」と「通信銘柄」を英国籍ADRを組み込みながら蒐集しています。前週、ブラジルとロシアの通信銘柄まで手を広げましたが、法律整備や国民気質から「黄色信号」として、本日付で売却しました。

12/28 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

編集後記

 「株式は安値の段階で仕入れて高値で売却する」これが株式投資の基本ですが、『安値』と判断できる公的な尺度が存在しません。PERでさえも何倍までが安値なのか、投資家によって解釈が異なります。また、公式があるとすると、それを外れていれば皆が殺到するので、一瞬で安値ではなくなりますし・・・。残すところは、投資家自身の大局観を磨いて対応するしか手がないようです。
 Myポートフォリオを眺めると、前年度と比べて保有する銘柄数が大分と減りました。ETFの便利なところは、組成基準があり、特定期間内にその構成(組み込み銘柄)の見直しを運用会社がやってくれることです。まぁ、そのために毎年経費を支払っているんですが...。
 パフォーマンス(ETF価格)が高まるように銘柄組み替えが定期的に行われると、当該ETFの生命維持が都度図られていることになり、半永久的に保有する事が可能になってきます。すると、個人投資家の寿命よりETFの方が長生きするので、どこかのタイミングでETFを売却することになります。「相続財産として残す」と考えている方は別ですが・・・。
 利益が帳簿の中で止まっている限り、税の繰り延べを行っている訳なので何も気にすることはありませんが、現金化する前には、時の税制に精通されて無駄なお金を使わないよう十分に留意して下さい。

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