米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/7 米国市場、『売りたくて仕方ない銘柄群』が日々出没...

 ダウ工業株30種平均は続落、前日比170.64ドル(0.5%)安の3万6236.47ドルで終えました。今日は医療保険大手の「ユナイテッドヘルス・グループ株」が狙われ、前日比▼20.04ドル安(▼4.09%)の469.65 ドル、この銘柄だけでダウ平均を130ドル程押し下げました。
 ナスダック総合株価指数は3日続落して、前日比19.309ポイント(0.1%)安の1万5080.865で終了しました。


1/7 3大株価指数

1/7 各種株価データ

ダウ平均の算出方法

 ダウ平均の算出方法は、次のシンプルな算出法で求められています。株価の変動が強い日は、上げ下げの変動幅が激しくなり、特定銘柄の激変でもダウ平均自体が大きく動きます。

  • ダウ平均構成銘柄の株価合計を「除数」で割って算出する株価平均型の指数であり、
  • 構成銘柄の入替時や株式分割時など、必要に応じて除数を調整して指数の連続性を保っています。

1/7 米国市場、『売りたくて仕方ない銘柄群』が日々出没...

金利先高感 = 高PER(株価収益率)銘柄の売り

 早朝、米長期金利(10年債券利回り)が一時1.75%まで上昇したことで、「相対的な割高感が意識されたハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄は売られやすかった。」との報道が至るところで見られます。

企業の成長は金利水準で決まる

 ファンドなどの機関投資家にとって株式投資の基準となっているのは【企業の成長】です。このため『株式投資=金利計算』が投資の根底にあります。彼らにとっては、常に「長期金利をベース」にした投資基準が存在するのです。

高PER(株価収益率)銘柄の企業

 高PER(株価収益率)銘柄の企業が、年を経ても成長(1株利益の増加)しないならば、ハナから誰も買いません。高PER(株価収益率)銘柄であっても、数年後には***までPERが下がる。故に今の株価でも購入できる...。と、いった理屈が成り立つからなのです。
 もちろん、市況の変化で成長鈍化が見込まれる時は、当該企業の株式は即売却と判断されて実行されます。感情移入などを避けるのが、投資の王道です。

中途半端な投資を避け、「売るか」「保有するか」の2者択一

 ここで想定以上に金利が上がり始めると、企業の成長スピードが鈍化するので、彼らは軌道修正を行い、欧米人らしく「中途半端な投資を避けて、売るか保有するかの2者択一」を選びます。極力、様子見を避けるのです・・・。極端な売り浴びせなどは、今回のような金利上昇局面で如実に表れた現象です。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は893,559.66ドル(103,554,629円)、手許資金と合わせ1,001,831.13ドル(円貨換算額116,102,210円)でした。株式評価損益額は前週末から18,080.63ドル増、前月末から18,080.63ドル増、年始からみると18,080.63ドル増の162,388.75ドル(円貨換算額18,819,233円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は65.29%、為替相場(円/ドル)は115.89円/ドルでした。米国市場が変調を来たしていると騒がれている割には、損益額がプラスに触れています。

1/7 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 昨日と同様に高PER銘柄の売りが続いています。こればっかりは気が済むまで売却させないと気が済まないのでしょう。そのところどころのタイミングで希望の株価に近づいてきたなら、買いを入れるだけです。

1/7 本日の取り引き状況

平均買い入れ株価を下回った指値を入れていたところ、成約していました。

  1. SPLG SPDR ポートフォリオ S&P500 ETF 2株
  2. SPYG SPDRポートフォリオS&P 500グロース株式ETF 3株

世界的な清涼飲料水メーカーの「アムベイ」を新規購入しました。

  1. アムベブ ADR 300株

低めの指値を入れていたところ、大きく平均株価が下がった段階で成約していました。

  1. CRM セールスフォース ドットコム 3株
  2. MSFT マイクロソフト 12株
  3. PINS ピンタレスト A 33株
  4. SNAP スナップ A 23株
  5. TWTR ツイッター 23株

【番外編】日本株の動向

 米国株の高PER銘柄の売り崩し余波が日本株にも押し寄せて来たので、次の3銘柄を新規買いしています。「7701 島津製」の購入初めてです。全て「分析機器、検査機器、医療機器」の製造メーカーになります。昨日の売却資金が潤沢にあったので助かりました。

  1. 4543 テルモ 30株
  2. 6869 シスメックス 6株
  3. 7701 島津製 18株

1/7 【番外編】日本株の動向

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 混乱の中ですが、ディフェンシブ銘柄ゆえに順調に評価益が伸びています。対前日より972.1ドル増となりました。買い増しができにくい状況下ですが、止むを得ません。

1/7 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

 エネルギーETFのXLEと銀行セクターのXLFが牽引して、ETFトータルの評価益が対前日より4069.3ドル増となりました。この価格帯では全く買い増しができず、新規参入のSPLGとSPYGのみ少数を買い増しするだけでした。

1/7 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

 「その他」項目については別頁で後日ご紹介する予定です。かつて、200ドル程でマイクロソフト株を保有していましたが、「割高感を常に抱いていた」ので、値上がった段階で早々と売却撤退してしまった経験があります。

1/7 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

 タバコ株、通信株の本領発揮というところでしょうか。流れが反転したようですね。日本のJT株、NTT株やKDDI株も安定していますし...。

1/7 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-4

 昨今、【定期課金】威力のすさまじさを実感します。アップル株は分割後の現株価であり、マイクロソフト株の現株価320ドルは、「割安の部類に入る、少なくとも高値ではない」と考えます。クラウドを含めて先行き安泰と見ています。
 また、セールスフォース ドットコム株の現株価230ドルもピーク時から大分と下がっていて、今後の収益増が確実視される中で「割安の部類に入る、少なくとも高値ではない」との判断です。
 米国で人気のSNS銘柄3兄弟ですが、落ちるだけ落ちればよいと思っています。誰も困りませんので・・・。今や、ピーク時から半値以下になった銘柄もあります。しこたま買い込んでいる裕福な個人投資家、ファンドがいることでしょう。要は投下資金量の大小です。資金量で勝負はできません。但し、個人投資家には決算時期がないので、この点だけはファンドに勝ります。

1/7 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-5

編集後記

 依然として、米国市場には「しつこい売り」が続いています。今日も終盤に平均株価が崩れました。Myポートフォリオでは概ね1000ドルの評価益減少となったようです。米国市場の強いところは、終盤に駆け上がる株価上昇にあります。昨今、これが見られないので「株価反転」は次週に持ち越しとなることでしょう。
 いつも申し上げるように、底値で株式を買い込むことはできませんので、「そこそこの値段になった」と思ったら買い増しすることです。タイミングを計っていると逃してしまい易いので。

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 女史は筋金入りの相場師ですから、これぐらいで挫けません。コンマ数%ほど利回りが上昇した位で急激な変化は直ちに訪れたりはしません。判官びいき(ほうがんびいき)もあって、影から女史を応援しています。



CEO大量退職時代、物言う投資家の出番か


バークシャーの株価が上昇継続、時価総額1兆ドルが射程に

 不謹慎ですが、ウォーレン・バフェット氏は御年90歳を超えておられ、遺産の90%超は「ビルゲイツ財団」へ寄付されるとのことです。大半がバークシャー株です。バークシャーは無配株なので、財団は活動資金を売るためには遺贈された同社株を売却する以外に手がないと思うのです。いずれ、売り圧力が増してくるのでは・・・。