米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/14 再び、高PER銘柄が狙い撃ちされる...

『手のひら返し』とはまさに今日の事で、NY市場も後半に入りかけた時間帯から降って湧いたように、高PER銘柄が再び狙い撃ちにされて空しくも値を消しました。寄り付きからハイテク銘柄を買い進めていた方は、ホントお気の毒です。
 ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、前日比176.70ドル(0.5%)安の3万6113.62ドル終えました。ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに大きく下落。前日比381.580ポイント(2.5%)安の1万4806.812で終了しました。


ドル/円為替は、114.05円へ摩訶不思議な高騰...

 10年物債券利回りはジリジリと低下していたので、序盤には3大株価指数は揃って上昇していました。こうなると「ドル高」となるのが一般的なところ、円貨は急激に値を上げて(ドルが売られて...)アワや113円台へ突っ込みそうな勢いでした。昨日から急激に進んだ「ドル/円為替の動向」がイマイチ掴めない所です。

ドル/円 キャリートレードの巻き戻し?

 唯一考えられるのは、「ドル/円のキャリートレードの巻き戻し」です。

  • キャリートレードとは、特に円やユーロなども含む超低金利の通貨を借り、その資金をドルなど金利上昇が予想される通貨に投じる取引手法です。

 FRBが金利引き上げを示唆して、近い将来に米国金利が上昇します。ファンド等が円貨を借り入れてドルへ両替すると「円安」になります。
 しかし、ここ数日間は逆の展開、つまり「円高」になっているので、既に借りていた円貨建て資金を返済した(ドル売り→円買い)、あるいは返済する(ドル売り→円買い)為に、急激な円高が出現したのではないでしょうか?  NY市場から始まったこともあって、真相は藪の中ですが、これ以外に説明できないです。すると、ファンドは投資を手仕舞った(儲けを断念)のか?


2021年12月の米生産者物価指数(PPI)の発表

 本日のNY市場には特段に下げる理由もなく、開場前に「2021年12月の米生産者物価指数(PPI)」が発表されて、予想を下回る伸び率にとどまったことで、安堵した投資家達でした。

  1. 長期金利が下げていたこと。
  2. ドル安が出現していること。
  3. PPIは予想を下回る結果であったこと。

 これらの要因で、寄り付きからハイテク銘柄へ買いが集まるのは必定でした。例えば、マイクロソフト株の寄り付き値は320.46ドル、終値が304.80ドル。これは前日比 ▼13.47ドル(▼4.23%)で、出来高は4千5百328,454株と大商いの一日でした。
 序盤に買いを入れた投資家は、何が起こったのか全くわからずに、下げ続ける株価を眺めながら天を仰いだことでしょう。徒党を組んで特に理由もなく、下げ相場を演出させることに強い憤りを覚えるのは、私だけでしょうか?


1/14 再び、高PER銘柄が狙い撃ちされる...

いつ頃、嵐が収まるのか? 【夜明け前が一番暗い】

 年決算の主要企業では、1月半ば過ぎから2月初旬にかけて2021年度決算発表が行われます。要は、この決算発表の内容次第で、そして今後の業績見通しが良好であれば、売り方もなかなかムチャな行動を取れずに、一気に収束し反発することでしょう。逆に、決算内容と見通しが芳しくなければ、輪をかけて更に売り込まれることになります。兎に角、口車に乗らずにしっかりホールドしてやり過ごしましょう。

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は939,374.03ドル(107,238,939円)、手許資金と合わせ1,016,258.53ドル(円貨換算額116,016,073円)でした。株式評価損益額は前週末から8,209.30ドル増、前月末から30,314.76ドル増、年始からみるとこちらも30,314.76ドル増の174,622.88ドル(円貨換算額19,934,948円)でした。ポートフォリオ内のETF構成比率は64.73%、為替相場(円/ドル)は114.16円/ドルと、今日も急速に円高に振れています。

1/14 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 ベライゾン コミュニケーションズ株を寄り付き直後の乱降下のタイミングで底値で数株を引っ掛けて追加購入、昨日新規購入した2銘柄を利確売却、撤退して寝入りました。
 早起きしたタイミングでハイテク系銘柄の急落に遭遇しました。すぐさま参戦を決意して予てより狙っていた銘柄等を新規購入して、値が大きく下がったETF達を久しぶりに追加購入しています。詳細は次のリスト図のとおりです。1日の購入総額が1万8千ドルを超えました。

1/14 本日の取り引き状況

新規購入の銘柄

 先行き不透明な時なので、カバードコールETFを買い付けました。このETFは高配当ですが、長期保有には不適な代物です。そして、再びマイクロソフト株を購入。前回より10ドル程平均購入価格を下げて保有となりました。また、1年半ぶりにスターバックス株を取り込みました。

  • グローバルX NASDAQ100 カバード コールETF  200株、306.84ドルで購入
  • MSFT マイクロソフト  5株、306.84ドルで購入
  • SBUX スターバックス  26株、102.98ドルで購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 高PER銘柄の狙い撃ちが続いている間は、ディフェンシブ銘柄は割と安泰に思えたりしますが、「どんでん返し」がいつ待っているやも知れません。何故なら、プロの投資家達はこれら銘柄を永久保存するなど微塵も考えていないからです。


1/14 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-1

 我が世の春を謳歌した「ナスダック100に連なる銘柄達」は、理由もなくひたすら真正面からやって来る売り攻撃に耐えています。しかし、株式市場は『循環が基本』なので、突然にねじ巻きが反対に変わること等、いとも簡単に出来てしまいますので、今は耐える時だと見ています。

1/14 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

 3銘柄を勢いに任せて終盤間際に新規購入しています。コーヒーが好きな私はスターバックスのラテ派ですが、人が多いので今はコンビニコーヒーで我慢しています。

1/14 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-3

 タバコ銘柄の上昇度合いが半端ではなく、一斉に群がっている感じです。嫌われ者のタバコゆえに、人気離散も早いので短期勝負の方は「今が売り時」です。

1/14 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-4

編集後記

 【一寸先は闇】の譬えの如く、未来は何が起こるかもわかりません。従前の常識が通用しないのです。「ハゲタカ」と呼ばれたファンド集団は、実情の売りではなく株を借りての空売りとオプション取引を用いての売りょ組み合わせます。
 「売る権利を買うオプション(株価が下がれば利益が出る)」を多量に買い付けると、このオプション販売元(主に証券会社)はオプションの基になっている当該株を売って「ヘッジ」を必ず行います。オプションの買い手数料は極わずかな金額で事足りますから、徒党を組めば狙った銘柄を売り崩すことができるのです。そして、途方もなく取引高が増加していきます。

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