1/20 依然、利益確定の売却が続く... 米国市場
ダウ工業株30種平均は4日続落、前日比339.82ドル(1.0%)安の3万5028.65ドルで終えました。ナスダック総合株価指数も続落して前日比166.642ポイント(1.1%)安の1万4340.255で終了しています。依然として売りが優勢で、ここまでの株高で得た評価利益を確定する動きが顕著でした。また、誰もが「疑心暗鬼」となっている様子が市場の終盤に伺われ、ものの見事に超短時間で平均株価が一斉に急落しています。
積極的な米金融引き締めが、景気の減速感を強めかねないとの懸念...
空売りしている張本人たちが懸念している筈です。私なら『FRBの者達、机上の計算ばかりしやがって、株の爆売りで奴らの目を覚まさせてやる!』と、息巻いて更に突っ走りますが。おっと、これじゃ黒田総裁を援護することになってしまいますね・・・。
米10年物債券利回りは、直に1.9%を超えて来る?
次のようなブルムバーグ記事が掲載されていました。債券売りが続くから長期金利が上がる。債券価格が下がる(金利は上昇)から更にオプション売りでヘッジする。すると、また更に債券価格が下がる(金利は上昇)。これを繰り返しているのです。当局側からの何かアクションがないと【無限ループ】のように坂道を転げ続けますが、何かふとしたキッカケで急反転することもあり、大やけどする危険性を内在しています。ある意味で【債券バブル】の状態です。
大量のプットオプション行使価格となっている「127」の水準に近づいています。これは利回り約1.92%に相当するもので、10年債利回りは20日に約1.85%となった。
先物がこの水準に達すれば、オプションでショートしているディーラーのヘッジにより一段の売りが引き起こされる可能性がある。問題のオプションは3月限、行使価格127のプットで、建玉は18日終了時で32万2648枚に膨らんでいる。これは想定元本320億ドル余り(約3兆6576億円)に相当する。(ブルムバーグ 2022年1月20日 12:12 JST)
インフレは通貨を減価させる...
【インフレは通貨を減価させる】は、誰もが知っている原理原則です。特に欧米人はこれに過敏に反応します。これから債券利回りが上昇する見込み(債券価格が低下)であることから、「利益確定売り」で得た現預金を米国債券等へ投資替えするのは大変危険です。
よって、いずれは株式市場へ資金を戻さざる得ないことになります。あるいは、借入を返済して借入比率を引き下げる(レバレッジを低下させる)ことです。が、しかし、インフレ時は『借入しないと損』なので...。悩ましいところです。
ナスダック市場が「調整局面入り」...
同指数は、昨年11月に付けた過去最高値からの下落率が10.7%となったことから、高値から10%以上下げた場合に当てはまる「調整局面入り」と呼ばれるようになりました。呼ばれるだけで、他意はありません。
選別買いと選別売りが強まる...
好決算を発表した銘柄には買い及び買い戻しが入り株価が上昇しています。2021年10~12月期決算で1株利益と売上高が市場予想を上回った日用品の「プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)」は3%高、医療保険のユナイテッドヘルス・グループも高く推移していました。
反面、航空機のボーイングと建機のキャタピラーは4%下げました。消費関連株も売られ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスやホームセンターのホーム・デポが安く推移しました。スマートフォンのアップルは2%安、電気自動車のテスラと半導体のエヌビディアは3%あまり下げています。半導体製造装置のアプライドマテリアルズが6%強下げるなど、総じて半導体関連株は全面売りに晒されました。
Myポートフォリオ時価等
株式評価総額は964,394.78ドル(110,230,324円)、手許資金と合わせ1,005,601.21ドル(円貨換算額114,940,219円)でした。株式評価損益額は前週末から▼16,195.94ドル減、前月末から19,844.64ドル増、年始からみるとこちらも19,844.64ドル増の164,152.76ドル(円貨換算額18,762,661円)でした
なお、ポートフォリオ内のETF構成比率は63.74%、為替相場(円/ドル)は114.30円/ドルでした。米国10年物債券利回りは遂に一時的に1.9%を超えました。長期金利が上がるという事は、10年物債券が売られる展開になっているという意味です。では、投資家はいったい何を買っているのでしょうか? 買ってはいません。【空売りの証拠金】として現預金を差し出しているのです。
本日の取り引き状況
【新規購入】
高分配率へのETF投資に興味を引かれています。今後の株式投資はボラティリティが高まりますので、このような時こそ「ETF」の真価発揮です。
しかし、従前より行っている投資先ETFでは価格帯も高くて手を出し難いので、マイナーですが高分配率を誇る次のETFへ打診買いを行いました。幸いにも、前年度末頃から日本でも特定口座扱いで購入できるようになっています。
- BKCH グローバルX ブロックチェーン ETF 2株、平均購入価格18.42ドル
- EMBD グローバルX 新興国債券 ETF 2株、平均購入価格25.22ドル
- HYDR グローバルX 水素テック ETF 2株、平均購入価格16.83ドル
- JEPI JPモルガン エクイティ プレミアム ETF 10株、平均購入価格61.64ドル
- PFFV グローバルX 米国変動金利優先証券 ETF 4株、平均購入価格27.62ドル
- QYLG グローバルX NASDAQ100 カバード コール 50 ETF 2株、平均購入価格30.33ドル
- XYLD グローバルX SP 500 カバード コール ETF 2株、平均購入価格50.12ドル
- XYLG グローバルX SP 500 カバードコール50 ETF 2株、平均購入価格30.85ドル
【買い増し】
株価動向により、適時対応しました。詳細は次のリストのとおりです。
個別銘柄への初期投資額が32万2千719.47ドル、配当予定額が1万8千953ドル、配当率が5.87%と満足のいく額と率を達成できています。ETF100%から配当受領をメインに据え替えたのは前年の初冬なので、短期間で一気に蒐集し終えました。
米国籍のタバコ銘柄と通信銘柄を2銘柄ずつ、更に各1銘柄ずつを加える時、「日本銘柄」か「英国銘柄」の何れを採用するのか熟慮した結果、私は【英国籍のADR】を選びました。欧米経営者と政治家のスパッとした判断力を尊重した結果です。日本企業は政府干渉の度合いが強過ぎて投資家目線では欧米に劣ります。
前年の年末、少額保有のETFを整理・売却しましたが、年明け以降、株安となっていることがあって買戻しを緩やかに進めています。しかし、未練は左程ありませんので、これらの売却・徹底が早まることがあります。
特に、本日付で新たなETFを8種類ほど新規購入しましたので、入れ替える可能性も捨て切れません。今後の米国市場の展開と状況次第です。
【番外編】日本株の動向
米国株にご追従好きな日本株は、連日の安値で引けています。市場を牽引する銘柄も少なく、ズルズルと下げ続けています。今日も、お気に入りの「テルモ株」を中心に、陸運銘柄を追加購入しました。ヤマト,佐川で日本陸運を支えているのに低評価が続いています。
今回、テルモ株の平均購入価格は、従前の保有時と比べて200円/株ほど下回っています。まるで、ジェットコースターのようなアップダウンで、目を離すと一気にもって行かれます。
編集後記
【3万985.16ドル】この数値は、今年の配当(分配)予定額です。円貨では354万1,603円になります。3割程天引きされますから、247万9,122円が手取りです(分離課税)。ETF中心の2021年はこの半分にも満たない額でした。
今の手持ち資金が4万ドル強、今年の追加額として6万ドル程度を予定しているので、合わせると10万ドルです。個別の高配当銘柄へ投資を集中させることで、配当総額が最大3万7千ドル(税込み)まで見込めることになります。円貨に変換、税の30%減で296万円程となるので、手取り300万円へき円安次第でほぼ達成可能となります。取らぬ狸の皮算用なので鬼も笑いますが...。
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