米国株 -『正しいものは美しい』

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9/15【素人の呟き】円安阻止の「為替介入」はある? ない?...

朝方から「為替介入」に関する記事が頻繁に記事に現われています。

  • 日銀が14日、為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したことが分かった。

 為替介入を行う際の「為替相場の動向チェック」です。しかし、明らかに「問い合わせを行います、行いましたよ」的な見せる要素が強過ぎます。まるで吉本新喜劇まのようです。

為替介入には、ドル発行体である米国の了解が必要...

 金融当局がドル/円の為替相場へ強制的に介入する場合、ドル発行体の米国の了解が必要となる筈です。米国への影響もあるので、日本単独で勝手には行えません。思うに、米国内の物価高に神経をすり減らしているバイデン政権では、あくまで『日本だけを特別視せず』の姿勢を貫くことでしょう。


9/15【素人の呟き】円安阻止の「為替介入」はある? ない?...1

米国から『日本だけを特別視できない』と体よく拒否されて、お終い...

 為替介入をダメだとは決して言わないまでも、『日本だけを特別視できない、米国の苦しい胸の内を分かってほしい・・・』等、このように言い寄られたりすると、日本のお人好し大臣や政府高官は直ぐ腰が引けます。そして、首相官邸への説明は『ここは、米国へ恩を売っておくべきです...』等と、訳の分からない御託を並べてお終いです。

唯一、可能性としては・・・『見せかけ』

 最前線の為替市場のディーリングルームの現状は分かり兼ねますが、要は正体を明かさない「謎の人物・団体」が「損得を考えずに、円買い/ドル売り」を行った実績を、為替市場へ残せばいい話です。所謂、為替介入があったような、なかったような『見せかけ』を作ればよいのです。

何にも増して、市場へ以心伝心できればOK!

 介入量の多寡で「円安」を止めるのではなく、「当局が為替介入した可能性」で円売りにプレッシャーを与える為に行うのですから、関係者が『財務省の依頼を受けた日銀が、***銀行を使って市場へ介入した可能性がある』と、市場へ以心伝心できればOKなのです。
 過去、為替介入で公的なアナウンスを聞いたことがありません。後日談として、マネーの動きで判明することはありましたが・・・。

取材を受けた政府関係者の談としては...

 「民間市場へ多大な影響を及ぼすことに関しては、コメントを差し控えます。」てな感じで、記者の質問に答えて『あたかも、為替介入を米国の了解の元、行ったような雰囲気を醸し出しながら、適当に答えておけばよいのです。』
 そう何回も使える手じゃないですが、周りが勝手に思い違いをする訳です。痛い腹を探られることなど無いので、ここ一番には効きます。

円安の原因は、日本売りではなく、日米の金利差にある...

 米国内の物価上昇を止めるべく、米国政府は多少の景気を犠牲にしてでも「金利を引き上げてインフレを抑える」ことに邁進する腹積もりです。FRBが内外に向けて半ば公的に発信しています。黒田総裁も日本は金融緩和を続けると、こちらも内外へ宣言しています。


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これから、日米の政策金利の差異が拡大し続ける...

 現在において、日本の政策金利(銀行間の貸し借り金利)が0%、米国の政策金利が2.25% - 2.50%です。9月21日、米国は政策金利を3.30% - 3.25%に引き上げると見られています。
 11月の米国FOMCでは、更に0.75%を引き上げる予測が出ていますので、米国の政策金利は年内に4.25% - 4.00%の高い率へ到達する見込みが強いのです(12月にも米国FOMCは開催予定)。このラインで欧米の投資家は動いています。

145円台/ドルは序の口、1ドル150円や160円の出現もあり得る?

 政策金利の差異が4%以上になると、【円/ドルのキャリートレード】が10数年ぶりに復活するのは確実です。具体的には、金利の付かない円を欧米人に貸してやり、利息が付くドルで運用する手助けをしてあげるのですから、まさに【盗人に追い銭】です。

更なる円安が出現して、日本の敗北が決定する...

 【棚から牡丹餅】的に、円を借りた欧米人が何の苦労もせずにお金儲けができてしまいます。円を借りた欧米人は円を売ってドルに換えるので、波状的に円安地獄へますます向かいます。日本国民が【利得】を失い、異人さんへそっくり差し上げたのです。ここまで言っても、言い過ぎではないでしょう。

しかし、見方によっては円安も居心地がよい?

 日本の歴史を紐解くと、日本が大きく成長した時代はザックリと見て【半端ない円安】であったことです。直近では、第二次世界大戦後の1ドル360円の時代です。明治3年、「1ドル = 1円( = 金1g)」で開国した日本ですが、日米開戦の敗北時には何と360倍の為替水準で再出発したのです。ここからの日本の快進撃は、ご承知のとおりです。

円反転への鍵は、日本の金利引き上げ次第である...

 物価上昇率が日銀の求める対前年比2%を超え始め、景気も上向き加減となって来た暁には、いよいよ日本の政策金利引き上げが行われることでしょう。引き上げないまでも議論が進むだけでも円高へ反転し始めます。溜まりにたまっていた「円高マグマが炸裂」して、怒涛の円高へ驀進することでしょう。

反転時期としては?...

 早ければ2023年の半ば(黒田総裁の任期が2023年3月)頃、遅くとも2024年内と踏んでいますが、次期日銀総裁の対応次第の面もあります。通貨高を活用できず、円高に弱い日本に『円高による超不況』が襲い、日本がボロボロになる世相が再度やってくるやも知れません。兎にも角にも、日本が金利を引き上げ始めると取り巻く情勢は一変します。

編集後記

 1ドル150円、来年には160円台に向かうとなれば、今の143円台は割安です。米国株投資家は、投資銘柄の選定や動向の把握より、ドル/円の為替動向に力点を置くべきことになってきました。
 まるで、為替ディーラーのように日々の為替動向にピクリとしてしまう毎日です。今日は為替動向に関して、【素人の呟き】を勝手気ままに上梓してみました。あくまで、参考程度に留めておいて下さい。なお、次のブログにも、思い付く為替動向の記事を掲載しています。重複部分しているのもありますが、興味ある方はどうぞ・・・。


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