米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

9/26【番外編】金利引き上げは、「借金のない資産家」が最も得をする...

 2022年2月付近に最高値を更新した米国株は、同年9月23日(金)には株価代表指標のダウ平均値が再び3万ドルを下回るなど、投資家攻防の要である『マジノ線』を超えてきました。もちろん、株価が下落するのは「米FRBの金利引き上げによる副作用」です。

人気の米ETFも、垂直落下中・・・

 日本人にも人気のあるナスダック100指数をベースにした「QQQ」、年初来ではマイナス30.75%安で推移しています。米国株を網羅する「VTI」は同マイナス23.68%です。20%超下がると、一気呵成の浮上は困難を伴います。
 苦しくても保有を続けている方にとっては、苦しい時期がさらに続きそうですが、ここで一発奮起して、買い増しの続けて「平均株価を引き下げる」「黙って耐え忍ぶか」。あるいは、「売却して」さよならするのか。こそっと、あなた自身が決めせればよいのです。

一体全体、金利引き上げで誰が得をする?

 インフレ率上昇はしつこくて気を抜けませんが、FRBの金利引き上げも執拗に行う姿勢にうんざりものです。一体全体、この状況は誰が得をするのかと自問自答すると、それはズバリ「借金のない資産家」が最も得をします。決して「借金のない一般人」ではありません。

真の資産家は、資産価値の一時的な下落など気も留めない...

 資産家は、株持ちでも不動産持ちでも、これらから得られる「配当金や賃貸料」が更に資産を潤してくれることでしょう。金利引き上げに伴う「株価の下落」や「不動産価格の低迷」など、資産価値の一時的な下落など気も留めません。何故なら、売却する意思もないし、必要もないからです。


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何もしない、放置したまま...

 資産家の資産家たる所以は【何もしない、放置したまま】であることに尽きます。日本円で数億円超の資産があれば、鷹揚に構えて「メメッチイ」気持など、微塵も持ち合わせていないのが普通です。

俄か資産家は、株式売買を繰り返す

 「そこかしこに居る俄か資産家は、株式売買を繰り返す」のです。これは恰も、新興宗教が信者に財産の寄進を強制したりするのとよく似ています。図体がデカく、持ち金が大きくなる時、乗り越えなければいけない関所のようなものです。
 ある一定ラインを超えてしまえば、時の流れるまま進めるんですが、それまでは何にも増して「資産(規模)拡大が最優先事項」となるからです。


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金利引き上げの副作用...

 金利が引き上げられると現われる副作用は、次のようなものです。そして、いつものように大口を開いて待っているのが『借金のない資産家』達です。

  1. 借入金(レバレッジ)で株式を購入する投資家が減るので、株価が下落する傾向が強い。
  2. 支払利子が増加するので借入総額が減る。買いより売りが増えるので、不動産価格が下落し始める。

誤解がないように、申し上げますが・・・

 富裕層には、何がしかの「銀行借り入れ」は必ずあります。何故なら、信用度が高いので低金利で銀行から「借りて欲しいコール」が届くからです。よって、借入/預金のバランスは常にプラス側に振れているので、いつでも完済できる状態になっています。
 つまり、FRBの金利引き上げがあれば、受け取る利息はもちろん増加します。しかし、富裕層と金融機関との「力関係」もあって、借り入れ金利の上昇は暫くないとみています。

富裕層は、逆に焼け太る?...

 借入金のない投資家に対して「金利の引き上げ」は全く効果がありません。市場全体に対して多少の抑止力は発揮できそうですが、限りがあります。むしろ、逆効果に作用して『焼け太り』となる可能性が高いです。銀行に信用力があり、キャッシュ持ちの富裕層から高笑いが聞こえて来そうです。

一般人こそ、ステップアップに借金の利用も必要...

 一般人が平民階級?から抜け出すためには、借金(レバレッジ)を梃のように用いて飛び上がらな限り適いません。金利が上がれば上がる程、それだけ不要な出費が強要され、不利この上なく、体力勝負の労働や細々とした投資だけでは資産増加が適わないのです。


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