米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/17【番外編】これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…

 今が「労働者使い捨ての時代」なのか否かは分かりませんが、今後とも大企業は「株主と経営者」に自社利益を厚く還元します。この傾向は強くなることはあっても弱まることはありません。

「労働者は使い捨て」時代を前にして…

 別な意味で、西側先進国が拠り所とした「近代経済学は廃れ」、低賃金労働者のバイブルであった「マルクス経済が再び盛り返す」のではないかと思える程です。『搾取』という言葉が蘇るのです。

再び、マルクス経済学?・・・

 機械の導入によって、生産力が上がると従前ほど労働者が不要となり、必然的に労働者の存在価値が下がります。これが幾度となく繰り返されると、資本家は得る利益を最大化するため、労働者をより悪い条件で働かせて更なる富の獲得を進めます。マルクス経済学では、この状態を労働者が資本家に搾取されているとしました。

 資本家は利益の追求を進め、労働者に無理難題を押し付けます。労働者は我慢できなくなり、革命を起こして国家は次の国体(財産の私有を禁止し、国で管理すること)へと変化すると、マルクスは『資本論』の中で述べています。労働者らが起こす革命が、資本主義の問題点を解決する手段となるというものです。『マルクス経済学の早わかり』

 牙を抜かれた労働組合が何も出来ずに、組合員の引き止めに精一杯となっているだけで、存在意識すら失ってしまった時代が既に来ていると感じます。


10/17【番外編】これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…1

「労働」に価値を置かず、「資本」に価値を見出す...

 政府は65歳からの年金支給を決めて、企業へ65歳までの雇用義務付けを進めています。今や、定年制導入企業であれば65歳定年を必達とし、70歳までの雇用を社会生活の維持・発展に欠かすことが出来ない努力目標に掲げているほどです。

淡々と労働をこなして、資本蓄積に邁進すること・・・

 これからは、男女とも契約内の労働に留めて深入りすることを避け、生活費を得るための共稼ぎと割り切って育児も精一杯行う。何故なら、資産形成に婚姻は必須なので…。
 初期資本を早急に貯えて、労働奉仕から資本運用にギヤを切り替えるべきです。この前提としては、配偶者と同意見であることが是非とも必要なので、パートナー選びに十分注意して下さい。

70歳迄の「50年間労働」と消失する「退職金制度」がやって来る...

 このまま指を咥えていると、我々は死を迎えるまで労働に従事させられて、70歳を迎えると「ポイと捨てられる」だけです。20歳から働き始めると仮定して、70歳迄の50年間、これからは一社専属勤務という訳にはいかずに転職の繰り返しとなります。
 すると、今の退職金制度など、影も形も消えて無くなるのです。体よく「給与に組み込んだ」と嘯かれてお終いです。


10/17【番外編】これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…2

手元資金は、親からの「遺産や贈与」が、もちろん最高であるが...

 18歳から働き始めようがが、22歳からであろうが、手許資金が必ず必要です。この確保を子供を持つ親なら共に考える必要があります。親から遺産として贈与できれば最高ですが、皆が皆、そのような恵まれた環境に置かれるわけではありませんし・・・。
 一角の現預金を手元に確保できれば、複利で運用を進めていくだけです。どのような方法がベターであるのか、ベストなのか、それは立場、立場で異なるので、それぞれ考えていきましょう。

政府に対抗するには、利回りを生む『投資』に取り組むしかない...

 要は、コツコツ労働は最初の「始めの一歩だけ」にして『投資』に全力投球すること。そして、親から遺産の分け前がない若輩の若者であれば、ここを進むしか手がないという事実です。

これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…

 著名人が高級紙上で「23年、確実に米国は景気後退に陥る…。と、警告・・・」。そりゃそうでしょう。お金の流通に対して懲罰的な「金利高」をFRBが掛けているのですから...。しかし、金利高によって米国の資本主義が破壊されることはないですし、米国経済が潰れる心配も全く無用です。


10/17【番外編】これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…3

 何故なら、これからやって来るであろう景気後退(リセッション)は、米国政府の鳴り物入りの官製不況(FRBの金利の引き上げ)なので、景気変動の兆候を感じ取って『まずい』と警笛を鳴らされれば、直ぐにでも「金利引き下げ」を行うだけの『金利引き下げ余力』が十分にあるのです。
 日本と比べると、数倍もの余力をFRBは蓄えています。この安全弁がいざという時に頼もしく作用します。

市場参加者は「このことを」知り抜いている・・・

 13日に米国で先月(9月)の消費者物価指数(CPI)が発表されました。この発表を受けて米国3大株価指数は爆上げをばめたのですが、その話は後程・・・。

 まずは、ここ数カ月のCPIを抜き出してみましょう。見事に「右肩下がり」となっているのがお分かりいただけますか? コンマ以下の数値で、依然として8%台で高いですが、確実に下がって来ています。
 この下がり傾向を「高く評価した株買い」が13日に発生して市場は爆上げ。但し、翌日14日は「上げ過ぎの反動」で結局は下げたのですが・・・。


6月のCPI : 9.1%
7月のCPI : 8.5%
8月のCPI : 8.3%
9月のCPI : 8.2%

上げマグマが、いつでも備わっている市場・・・

 利上げされて、株価が下がって来ています。『官製の株式相場』故に、好回転と評価されると「一気に株高」へ持って行かれます。その警戒心が、市場に深く渦巻いているのです。


10/17【番外編】これから来るであろう、米国の景気後退は怖くない…4


 ダウ平均もS&P500種別もナスダックスも、そして小型株のラッセル2000も大分と下がりました。まだまだ下がると欲張っていると、あっという間に「上昇相場」へ持って行かれます。コツコツと落穂拾いを始める時期が来たかもしれません。

編集後記

 米国株買いでネックになっているのは、円貨からドル貨へ変換する時の為替水準です。今や、148円/ドルですからね。おいそれと、ドル転すらでき難い状況です。ここは「150円より148円はマシである」と思う他ないです・・・。


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