米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/20 米経済「需要減速で先行きに不安」、地区連銀報告...

 報道によると、米連邦準備理事会(FRB)は、19日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表し、8月末以降、米経済は「穏やかに拡大したが、需要の減速を受け今後の見通しへの不安が広がった」と総括した。
 人手不足や賃上げ圧力が続く一方、一部の地区では景気後退を懸念し人員採用の見送りを検討しているとの声があった模様。今回の報告内容では、11月のFOMCにおいて0.5~0.75%の利上げは想定内となっています。


10/20 米経済「需要減速で先行きに不安」、地区連銀報告...5

全米12地区連銀の管轄地区における動向...

 全米12地区連銀の管轄地区ごとの経済状況では、次のとおり報告されています。報告書は2022年10月7日までの情報に基づき、各地区連銀の管轄地域での経済動向をまとめたものです。次回11月1~2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の検討資料となります。

  • アトランタやミネアポリスなど6地区で緩やかに拡大。
  • フィラデルフィアやクリーブランドなど4地区で成長が横ばい。
  • ニューヨークとセントルイスの2地区で減速。

バイデン米大統領、石油備蓄1500万バレル追加放出を発表...

 バイデン米大統領は19日、戦略石油備蓄(SPR)から1500万バレルを追加放出し、備蓄の補充を開始する計画を発表した。米中間選挙が11月8日に迫る中、ガソリン価格抑制に取り組む構えを鮮明にしたようです。
 ホワイトハウスによると、原油価格が1バレル=67━72ドル以下に下落した際に、政府が購入に動く見通しという。(何を寝ぼけたことを言ってるの? 下がる筈ない!)

 バイデン大統領は、「他国の行動によって変動が引き起こされている時期に、われわれは引き続き市場を安定させ、価格を押し下げる」と言明した。

 更に、バイデン氏は、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻が原油とガソリンの価格上昇につながったと非難しました。

 価格が今年初めのピーク時から30%下落したとしつつも、価格は「十分に速いペースでは下落していない」とし、「ガソリン価格は家計を圧迫している」と述べました。

しかし、WTI原油先物価格は急騰...

 19日のNY原油先物は反発し、供給逼迫懸念に伴う買いが再燃した模様です。1バレルあたり、84.77ドル(対前日比2.70ドル、3.29%上昇)まで上昇しています。
 バイデン大統領の決定は、今年春に決めた1億8千万バレル分の放出枠内に止まり、「インパクトが限られる」とみられることが一因です。
 このまま放出を続ければ、いずれ米国の原油備蓄量が低下して、積極的な放出を続けられなくなるとの見方が強く、これが原油価格が上昇へ向かっている事由かも知れません。


2022/10/20 WTI原油先物価格は急騰...

10月20日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落、前日比99ドル99セント(0.3%)安の3万0423ドル81セントで終えました。ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落、前日比91.894ポイント(0.9%)安の1万0680.508で終了しています。


米長期金利が2008年7月以来の高水準...

 長期金利は一時、前日比0.12%高い4.13%を付けました。米長期金利が2008年7月以来の高水準を付け、株式の割高感が意識された模様です。
 更に、19日発表の英国の9月の消費者物価指数(CPI)が高い伸び率となり、欧米の中央銀行による積極的な金融引き締めが続くとの見方も強まりました。

NY市場 一時1ドル=149円90銭台、32年ぶり円安水準更新...

 大幅な利上げ観測が強まり、米国長期金利が上昇。日米の金利差が更に拡大したことで円安が一段と進み、円相場は一時、1ドル=149円90銭台と150円に迫る水準まで値下がり、およそ32年ぶりの円安水準を更新しました。

FRB幹部が「アメリカの雇用情勢は堅調だ」等と発言...

 大幅な利上げ観測が強まったことから米国長期金利が一時、4.1%台まで上昇したことで、円売りドル買いが加速した模様です。ここまで勢いが付くと、何をしても無駄です。

為替介入をすれば、貴重なドルを放出することに...

 私は、「日銀の為替介入は暫くはない」と見ています。円貨が「世界の安全通貨」だった姿は過去の遺物であり、今や「リスクオンでもリスクオフでも、とにかく円安」の風潮が出来つつあります。

日本の金利を引き上げる = 日本国債の暴落

 昨日の『編集後記』で、私の推論を述べたとおり、日本から国富をはぎ取る米国政府のたくらみが、今回のドル高・円安にずっぽりと入っています。
 日本政府が単独で円安を止めるには、「日本の金利を引き上げる = 日本国債の暴落」を承知で行う以外にないので、事実上、暫くは身動きが取れないと見ています。

日銀の円売り = 投機筋のドル買い

 円を売っている奴らは、日銀が円買いで貴重なドルを放出することを逆に望んでもいるので、タイミング的にこれ以上の「円売り=ドル買い」を続ける実弾が乏しくなれば、米国政府も『日銀の円買いを許諾』することでしょう。それまでは難しいと見ます。

MYポートフォリオ

 コツコツと落穂拾いに徹しています。投資に際して、面白いこと等一つもありません。何も面白くないのが普通です。


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編集後記

 今日ほど、お伝えする事柄自体がない日も珍らしいです。

米国の「中間選挙の分析報道」を待っている...

 さて、あと1カ月足らずで「米国の中間選挙(11/22投票)」です。相も変わらず、日本のマスコミからは何の音さたもなく、分析予測さえないのです。日本で暮らしいていると、さっぱり分からないです。日本の主要マスコミは、米国特派員を多数抱えている筈なのですが、地足で稼ぐ報道が出来ないのでしょうか?

特派員報道がマスコミの真骨頂である...

 トランプ氏の前回、前々回大統領選報道も「CNN」等が流す報道の受け売りばかりで、結果が大外れでしたし...。今のウクライナ・ロシア報道も同様に、上っ面報道ばかりが目立ちます。我々は「バランス感覚に優れた『特派員報道』を期待している」んですがね・・・。


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