米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/05 次は「米中間選挙(11/8)」、既に底打ち?『米国株』...

 4日、恒例の『前月分米雇用統計』の発表が行われ、強弱入り交じる内容でした。数ヵ月前までなら、発表されたデータでは「大幅利上げ確定」のコメント発出と共に、株売り・債券売りが見られたのですが、今では落ち着いたものです。
 様変わりとは、このことを言うのでしょう。しかし、底辺で「経済堅調、再利上げ」の波が確実に蠢いていて、来月も襲い掛かって来るのです。


米雇用統計は大幅利上げ正当化、50bp予想変わらずとも-市場の見方 - Bloomberg

  • 雇用者数が市場予想を上回る増加(非農業部門雇用者数は26万1000人増)している。
  • 平均時給は前月比ベースで伸びが加速(前月比0.4%増、前月は0.3%増)している。
  • 但し、失業率は上昇(3.7%)している。

新規雇用者数の増加...(依然、好景気の維持)

 通常であれば、新規雇用が労働市場で絶好調を続けていることは、米国株高への最大要因となるのですが、今、高率のインフレ抑制策を取り続けている「FRB」や「バイデン政権」にとっては痛し痒しで、政策金利の引き上げを続けざる状況に追い込まれます。もちろん、高い金利政策は株式市場にとって強烈な逆風です。

失業率は若干上昇...(景気へ黄色信号が点灯)

 唯一、10月の失業率は3.7%に上昇(市場予想3.6%、前月は3.5%)したことが、金利の引き上げにブレーキを掛ける効用が高いと見ています。よって、10月の米雇用統計の結果は、強弱入り交じる内容で金利政策にとってはイーブンでした。


米ハイテク大手が採用にブレーキ-アップルほぼ停止、リフト人員削減 - Bloomberg

  • アップルが研究開発以外で多くの採用停止、予算削減の一環-関係者
  • マスク氏、 ツイッターに1500億円のインフラコスト節減を指示-報道
  • リフトが従業員13%を削減、厳しい経済情勢に対応-業績予想は維持
  • マスク氏がツイッターの人員半減を計画、コスト削減で-関係者
  • アマゾン、オフィス勤務職の「新たな段階的」雇用停止-景気減速備え

モルガン・スタンレー、数週間以内に全世界で人員削減を開始へ-報道 - Bloomberg
クレディ・スイス、来週から全世界の人員削減をウェルス事業にも拡大 - Bloomberg

米国株は、既に底打ち?の兆しを示す...

 ダウ平均値が前日までの4日間で800ドル超下げており、今日、寄り付き後から株式を買い直す動きが強かったです。
 日頃は金利引き上げに積極的な「FRB高官」が、相次いで目先の利上げ減速に前向きな姿勢を示したことが「相場の支え」と考えられます。リッチモンド連銀バーキン総裁もインタビューで「利上げペースを緩める可能性」に言及したようですし・・・。

株価下落が始まって、そろそろ1年近く・・・

 米国株の下落が始まって、そろそろ1年近くなりますので、古くはリーマンショック時の株価下落も概ね1年強であったこともあり、私などは『既に底打ち?』したとの感触を持っています。
 とどのつまり、最後の締めは、11月8日(火)投票の米国中間選挙で、「共和党」が左派の米民主党を駆逐して、何処まで伸長するかに拠ります。


11月6日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発、前日比401ドル97セント(1.3%)高の3万2403ドル22セントで終了しました。ナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発し、前日比132.313ポイント(1.3%)高の1万0475.254で終えています。


10月の米雇用統計...

 4日発表された10月の米雇用統計は米労働市場の引き締まりを示しましたが、市場関係者からは、「米金融政策の見通しを変える程に強くない」との見方から、株式が買い直されました。ドル・円為替は、何と146円台まで上昇しています。

週末(金)にも拘わらず、強気に平均株価が上昇・・・

 ダウ平均は朝方に一時610ドル高まで上げた後、午後に62ドル安まで下げる場面がありました。FRBはペースを緩めても利上げ自体は当面続けるとの見方が多く、4日は金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りが2007年以来の水準に上昇するなど、米金利も前日から上昇しています。しかし、何も心配など不要。円が上昇するのは一過性で、150円台が定位置です。

WTI原油先物価格、いつの間にか、92ドル台へ・・・

 ニューヨーク原油先物相場は反発が続いています。中国が新型コロナウイルス対策としての「制限措置の緩和」に動きつつあることが、買い方に好感されている、と囃されています。このこと自体が、今の時期、取り立てて話題がないことの証拠です。

北海ブレンド原油は、更に高い98.57ドル・・・

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比4.44ドル(5%)高の1バレル=92.61ドル。ロンドンICEの北海ブレント1月限は3.90ドル上げて98.57ドルでした。

ドル・円為替動向

 ドル指数は1.7%低下。ニューヨーク時間午後4時6分現在、ドルは対円で1.1%安の1ドル=146円62銭。ユーロは対ドルで2.2%高の1ユーロ=0.9963ドルで推移しています。思いの他、ドルが弱いと感じます。円売り方の連中は、「売り疲れ」で小休止かもしれません。

MYポートフォリオ

 GAFAM銘柄への追加投資を強めています。「AAPL アップル」と「MSFT マイクロソフト」の2銘柄を追加し、「BTI ブリティッシュ アメリカン タバコ ADR」と「VZ ベライゾン コミュニケーションズ」各50株を売却して購入資金作りを行いました。
 完全な私感ですが、米株の底打ちを感じ始めているので、配当銘柄中心から成長銘柄へも徐々に投資の比重を移し始めました。


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編集後記

 米国株は、既に「底打ちした」ように思えてなりません。ピーク時から20~30%の下落となっていて、ここから更に下げることは「売り方にとって、更に低値で買戻しできない危険地帯突入」となります。利上げの叫び効果が、『慣れ』で低下して来ていることも寄与し始めています。
 ダウ平均をみても3万6千ドルからの20%~30%オフは、誰もが待ち望んだ下降域であったことですし、そこ迄のタッチは既に終わっています。

平均株価、600ドル~700ドルの上下変動がいとも簡単に発生...

 このように感じるのは、600ドル~700ドルの上下変動がいとも簡単に、更に頻繁に発生するようになって来ているからです。たとえ、下げても数日間で元に戻ると、そこは単なる通過点となります。
 そして、今やダウ平均3万ドルの壁が大きく立ち塞がって、下値を徐々に切り上げ始めています。今後、この下限付近へ下がることは、年次スケジュール的にあり得ないでしょう。

基軸通貨である「ドル神話」は不変・・・

 これからも金利は引き上げ続けられるでしょうし、新規米国債の発行利率が引き上げられ、米政府側の負担も増加します。しかし、利息相当分に掛かる源泉徴収税が増加にもなり、政府の徴収税額も増加に転じるのです。よって、下記の記事のように、基軸通貨であるドル神話は不変、より強化さります。

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