米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...

 いよいよ明日に迫った米国中間選挙の投票日。事前予測では、下院においては共和党の過半数を抑えて完全勝利、上院においても共和党優勢が伝えられる中、バイデン大統領・政権の政党(民主党)と議会の多数党(共和党?)が異なる『ねじれ議会』となる可能性が高まっています。

『ねじれ議会』は、投資家の願ったり叶ったり・・・

 議会がねじれ状態になれば、民主党と共和党が対立する施策や法案が議会を通過することが少なくなり、逆の見方として、投資家にとっては『変動を抑えられる』ことになります。
 例えば、株式相場の逆風になりやすい法案(企業や富裕層への増税等...)の成立が難しくなるとの見方から、先回りする株買いが入った模様です。結果、米国株式は3大株価指数共に伸長となりました。


11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...6

反面、何も決められない政権へ落ち込み・沈む可能性も・・・ 

 『ねじれ議会』は、政策面で「党派バランスが取られる」との投資家の期待感が株価を支えたのですが、反面、何も決められない政権との非難が高まり、沈没する可能性も否定できません。
 気まぐれな株式市場は、近い将来、この負の面を強調して「株価が下落調整する可能性」もあることでしょう。選挙結果の大勢は24-48時間後には判明します。

11月8日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比423ドル78セント(1.3%)高の3万2827ドル00セントで終えています。ナスダック総合株価指数も続伸。前週末比89.266ポイント(0.9%)高の1万0564.520で終了しました。S&P500種株価指数も前週末比1%高の3806.80。取引終盤に日中高値を付け、業種別11指数のうち8指数が上昇しています。


話題は、選挙後の議会構成に集中・・・

 ヘルスケア銘柄の上昇が目立ちました。他のセクター指数をしのぐ上昇率となています。また、小型株で構成するラッセル2000指数は午後取引で上値を伸ばしています。
 なお、今日の株式市場の動きを見ていて、モルガン・スタンレーのストラテジストは、次のように論じています。とにもかくにも、選挙後の議会構成に話題が集中しています。

  • 世論調査は共和党が少なくとも上・下院の一方で過半数を得ることを示唆している。これは債券利回り低下と株価上昇のきっかけになり得るとし、弱気相場の中の反発継続に十分な理由になるだろう。

 調査会社ヤルデニ・リサーチは、次のように指摘しています。同社は米経済ソフトランディング(軟着陸)の確率を60%とみており、その通りとなれば「それも追い風」になるかもしれないと説明しました。

  • 「過去の例が参考になるとすれば、明日の中間選挙は今後数カ月にかけての株式相場の一段高を促す可能性がある」と。

 ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジストは、次のようにリポートで指摘しています。

  • 「米議会の構成が今週中には判明しない可能性があるため、10日に発表される米消費者物価指数(CPI)が、またしても非常に重要となる」と。

MYポートフォリオ

 アマゾン株がもたもたしていたので、「株価上昇のメタ株」と「VZ ベライゾン コミュニケーションズ」を売却して、アマゾン株を買い増ししました。


11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...2

11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...3

11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...4

編集後記

 トランプ前大統領が選挙応援(米国ペンシルバニア州)に入った時のプライベートジェット機をバックにした「華々しい光景」を見ていて、ふと悲しくなったのは、故安倍元首相が狙撃(奈良県奈良市西大寺駅前)された時の「もの寂しい光景」との差異でした。演出の有無として片づけるのは容易いですが、政治には見せ方が何にも増して必要です。
 野党の米・共和党、一方は与党の自民党・・・。国力・勢いの差が歴然です。あのような、ゴミ溜のアスファルト舗装上で尊い命を落とされるとは、お気の毒の一言です。


2022/11/07 トランプ前大統領が選挙応援に入った時の華々しい画像

故安倍元首相が狙撃された時の「寂しい光景」-1

故安倍元首相が狙撃された時の「寂しい光景」-2


11/08 米・中間選挙後の『ねじれ議会』好感で、米株が続伸...5