米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...

 前日約1200ドル上昇した反動から、利益確定のために株を売る動きもあった一方、米国のインフレ(物価上昇)が和らぐとの期待が相場を支えた模様です。
 株式に限ると、利上げ開始時から激しく売り込まれていた、ナスダック市場の「ハイテク系銘柄」への資金流入が顕著で、踏み上げを喰らった「売り方の買戻しが加速」しています。ここに、一般投資家の期待を背負った新規資金が流入して、ナスダックは連日の総上げになったようです。

米国株式市場の動向...

 ダウ平均株価(30種)の終値は、前日比32・49ドル高の3万3747・86ドルでした。値上がりは2営業日連続です。IT企業の銘柄が多いナスダック店頭市場の総合指数の終値は209・18ポイント高の1万1323・33で終了しています。こちらも2営業日連続になります^ ^。


至る処で、売り方の買戻しが見られる...

 なお、買戻しは株式だけではなく、為替や債券、原油先物等、至る所で見られる現象です。投資家にとっては「周りの景色が一変している」ので、「劇的な変化が訪れたと勘違い」し易く、予定外の支出に十分な注意が必要です。
 変貌していないとは言いませんが、変わったのは一部分であり、「蠢く底辺付近」(利上げ継続)は未だ何も変わっていないので、暫く様子見が必要です。

(注意)ボストン連銀のコリンズ総裁の談...

 ボストン連銀のコリンズ総裁は、TVインタビユーで「金利がピークに達したと言及するのは時期尚早で、依然として追加利上げが必要だ」としました。
 また、「小幅で計画的な利上げは物価安定への闘いから引き下がることを意味するわけではない」と強調しています。同時に、過剰な利上げリスクが高まったと指摘しました。
 この意味は、詰まるところ、FRBが従前と同じ利上げ幅で引き上げを行えば、市場は暴落の憂き目に出遭うリスクが高まった、ということです。

強烈な「ドル安・円高」へ反転・・・

 ドル・円の外国為替は、138円台へ急騰しています。日本の政府高官は例の如く「急激な変動は望まず。推移を注視している」と言及しています。急激に円高ともなると、円安効果が半減する危険性が強まって来ています。これも全て『巻き戻しの一環』です。

今や、暗号資産は壊滅状態...

 一気に破滅へ、天国から地獄への片道切符・・・! 暗号資産交換業大手「FTXトレーディング」が、米連邦破産法申請との報が飛び込んできました。
 ヘッジファンドは株式取引と組み合わせて、暗号資産へも幅広く手を広げています。そこを狙われたようです。暗号資産市場が不安定化すると、利益が出ている株式銘柄へ売りが増加するので、株式市場混乱の遠因ともなったりします。ここらあたりも要注意です。

 暗号資産の交換業大手の「FTXトレーディング」はアメリカの法人などを含むおよそ130のグループ会社が経営破綻したと発表。金融市場ではビットコインなどの暗号資産の価格が下落しています。(中略)


 ウォール・ストリート・ジャーナルなどアメリカのメディアによりますと、FTXはバンクマン・フリード氏の所有する投資会社の資産管理に問題があるとして顧客から資金の引き出しを要求されていて、最大で80億ドル、日本円で1兆1千億円を超える資金不足に陥っていると伝えられていました。また、アメリカの証券取引委員会などがFTXを調査しているとも報じられています。

ビットコイン(BTC)は、1万6千375ドルまで下落...

 ビットコイン(BTC)は、16375ドルまで下落しています。もはや、暴落に等しい下落です。もちろん、FTXの米破産法適用申請受けた売りが継続していることが理由です。実態の乏しい『暗号資産』は、下がり始めると【購入者が現われない限り】止まるところがないのです。

バフェット氏が、暗号資産に対して吠える、咆える・・・

 ウォーレン・バフェット氏は、2020年2月24日に「CNBC」の番組に出演した際に仮想通貨に対する自身の考えを改めて語り、『仮想通貨は無価値である』という否定的な意見を繰り返しました。
 彼は、『ビットコインができる唯一の経済的貢献は「違法な資金移動を」容易にすることによって、スーツケースの需要を減らすことくらいだ。』と語っています。
 更に、彼は止めとして『最初にビットコインを購入した人が、自分よりも馬鹿な人に自分のビットコインを高値で売りつけ、それが連鎖することによって価格が上昇していく』とも述べています。

私も吼える、「暗号資産」に物申すと・・・

 ビットコインの例を挙げると、「何処の誰が」「どれ程持っているのか」「全く公にされずに」「誰も分からない」ので、ビットコインの発行枚数など全く当てにもなりません。何処にも、管理する責任者がいないのですから・・・。


何故、投資家は『詐欺行為』を疑わないのだろうか?

 もっとハッキリ言うと、詐欺が罷り通っているのに誰も気付かないのです。いや、気づいているのに「知らぬ顔」をしているのです。私はこのようなモノ(暗号資産)に対して、虎の子の資金を気前よくポンと投じる方の気持ちが、全く理解できません。まさに、世界規模で行われている一昔前の【豊田商事のペーパーゴールド(金の預かり証)】です。


 一度価格が上昇し始めると基本的には多くの人々がビットコインを購入し始めるため、この連鎖はさらに激しさを増し、価格は急速に高まっていきます。しかし、一定の金額まで価格が上昇した後は、安値で大量にBTCを購入していた人々が売りぬけることになるため、最終的にBTC価格は下落することになります。


 早い段階でビットコインを購入していた人々は高値で売却することによって利益を得ることができるものの、その人達からビットコインを購入した人々はその分の損失を被ることになります。

 2017年末のBTC価格高騰の例でいうと、2017年の初め頃に10万円前後で1BTCを購入した人々は、2017年末に220万円でその1BTCを売却することができますが、その裏には220万円で購入した1BTCが現在60万円になっている人がいるということです。


 これらの価格上昇は「ビットコインは持っていれば価格が上がる」という投機的な考え方が蔓延することによって起きることが多いため、このような考え方は「大バカ」であるとみなされています。


 また、ビットコインはマイニング(採掘)が続けられることによって徐々に流通量が増加していくことになるため、一種の"インフレ"であるとも言われています。

 総発行枚数は2,100万に固定されているため、最終的にビットコインの発行は終わることになりますが、発行が終われば価格は上向きに上昇を続けるだけです。(*ここんところが「詐欺」の「詐欺たる所以」なのです)


 最終的にビットコインは価格の均衡を維持し続けるために常に上昇しなければなりません。これはウォーレン・バフェット氏がビットコインを嫌う側面でもあります。

MYポートフォリオ

 売却を継続中です。私事ながら、資金作りの一環によるものです。本日付でAT&T銘柄の売却をすべて完了しました。残念ですが、同銘柄を嫌っての売却ではありません。


11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...2

11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...3

急落していたGAFAM銘柄を2万5千ドル程購入...

 運良く、第3四半期決算内容で「急落していたGAFAM銘柄(G群)」と「QQQ」「VTI」のETFを、株価が急騰する数日前に2万5千ドル程購入していたので、今回の急騰劇に飛び乗ることが出来ました。この2日間で13%近い株価高騰を演じています。


11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...4

手持ち現預金が、1千万円(8万9千600ドル)を突破する...

 私事の故あって、翌年3月末までに3千万円程を現預金化する必要が生じました。このため、今年の税務調整を取り入れて進めるので、個別銘柄の売却を進めています。邪魔くさいですが、ポートフォリオの組み替えが必要になっています。


11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...5

編集後記

 米中間選挙結果が確定してはいませんが、米民主党の踏ん張りで、議会構成は「劇的な変化がない」ことになったこと。10月の「米国消費物価指数」が、市場想定内の数値に収まったこと。市場参加者は『飛びつくようなキッカケ』を待っていたのです・・・。
 この2点が『買い戻したくて仕方がない症候群の投資家達』の背中を押したことで、一気に他の資産の売買をも巻き込んで、御承知のように「米国株式が戻し」始めたのです。


 次週の展望としては、この波が寸止めで停止するのか、更に大波・ビッグウエイブへ成長するのかです。では、つかの間の土日連休をお楽しみ下さい。


11/12 ハイテク株に資金流入、米国株が続伸! 暗号資産は壊滅状態...6