米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/22 再び、外為市場で『円先安観』が強まる・・・

 今日は「金利引き上げ談義」が一服、中国での「新型コロナウイルスの感染拡大」が再び注目を浴び、世界経済が一段と減速するとの懸念が増幅して各方面に伝播したたようです。
 中国と経済的な結びつきが強い「欧州経済の減速」につながるとの観測が再浮上、ドル買い・ユーロ売りが強まりました。そして、お決まりの「ドル買い・円売りに波及」したようです。リスク回避姿勢を強めた投資家の円売り・ドル買いが優勢で、一気に2円近く円が下落していますし、再び、145円台を目指すのか、注目されるところです。

「ドル動向 = 株価との連動」が強まる...

 「この数日間、ドル動向・動きは金利よりも株価との連動性を強めている。株安が進む場面ではリスク回避のドル買いが進みやすい」(スコシア・キャピタルのショーン・オズボーン氏)との解釈が幅を利かせて始めています。
 12月13日-14日開催の米国FOMC(連邦公開市場委員会)まで、幾分かの日数があるので、暫くは『中国』や『ドル高』が市場の話題となるやも知れません。


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ムーディーズが「2023年11月」に、金利引き下げの可能性に言及・・・

 米誌報道によると、米格付け会社であるムーディーズは、「金利引き上げに伴って、米国のインフレ緩和が順調に進めば、連邦準備制度理事会(FRB)は早ければ2023年11月にも、0.25% −0.50%の利下げに踏み切る可能性がある」という見通しを示しました。根拠は定かではないですが、米銀の調査系シンクタンクではなく「米格付け会社」というところが注目されています。

11月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表予定...

 今週、11月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表する予定となっています。10月における米インフレ率がやや改善したことで、2023年の「利上げペース減速の協議活発化」が明らかになる可能性が注目されるところです。
 米短期金融市場では、FRBの最終的な利上げの到達点が5.1%前後と見られています。これに対して、クリーブランド連銀のメスター総裁は、「市場の見通しが全く外れているとは思わない」とコメントしています。

11月22日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落し、前週末比45ドル41セント(0.1%)安の3万3700ドル28セントで終えています。半年ほど前に売られていた銘柄の買戻しが盛んです。なお、ナスダック総合株価指数は反落し、前週末比121.552ポイント(1.1%)安の1万1024.511で終了となりました。GAFAM銘柄はひたすら売られる展開です。


中国でコロナ猛威、原油先物が低迷...

 中国で新型コロナの新規感染者数が増え、一部の主要都市でロックダウン(都市封鎖)を実施したと伝わりました。結果、中国で経済活動が鈍るとの観測から米原油先物相場が大きく下げ、一時1バレル75ドル台と期近物として1月以来の安値を付けています。石油企業の採算悪化への懸念から、シェブロンなど石油株が幅広く売られる展開が見られました。

MYポートフォリオ

 終盤間際に、アマゾン株とグーグル株を買い増ししています。依然して、GAFAM銘柄は割安で放置されているの認識です。

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編集後記

 暫く鳴りを潜めていた「ドル買い・円売り」が再び動き出しように見えます。米株の上昇も一息入れていますし、原油先物取も中国コロナで下げ基調です。下げ止まらない米金利を考えると「ドル売り」もこれ以上進める事は難しく、投資家も躊躇することでしょう。
 結局のところ、儲けやすいのは、まわり回って「ユーロ売りや円売り」取引なのです。何故なら、依然として、米国金融当局が金利を引き上げると息巻いているからです。チャンスはそうそうやって来ないです…。


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