米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/23 米国「S&P500種株価指数」が4千台を回復(4,003.58)...

 『遂に』というべきか、『漸く』というべきか、米国株式市場の代表的株価指標であるS&P500種株価指数が、9月12日以来となる4千台を回復(4,003.58)しました。
 3大株価の上昇は、米国の政策金利が一直線で大幅に上昇している最中の出来事で、これぞ教科書には解説されていない『美人投票と評される株式市場』特有の珍事です。

「利上げ停止」や「利下げ」など、望むべき段階ではないが・・・

 米国中央銀行であるFRB=連邦準備制度理事会は、去る11月2日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)で、4会合連続で0.75%の大幅な利上げに踏み切りました。強力な金融の力で、経済成長を犠牲にしてでも、面前の記録的なインフレを抑え込む姿勢を鮮明にしたのです。

パウエル議長「任務が完了するまで現在の方針を続ける」と明言...

 更に12月以降も、引き上げ率こそ下がる可能性があるとしても、「利上げ停止」や「利下げ」など望むべき状況ではなく、FRB高官は繰り返し『今後も利上げを推し進めて、徹底的にインフレを抑え込む』と明言しています。しかし、それであっても『米国株は力強く上昇』を続けているのです。言い換えると、これは世界各国・地域から米国株式市場へ、新規資金が流入し続けているという事に他なりません。

「我慢して波に乗るべきか?」Or「コツコツ売却を行うべきか?」...

 ここ一年の間、「米国の金利高+日本の低金利」のダブル政策で、記録的な「ドル高・円安」が出現しています。今年初めからの「米国株式の下落」が、円安効果で帳消しになっている投資家の方も多数いらっしゃいますし、まさに、この面だけを見ると【僥倖】です。
 しかし、『好事魔多し』の譬えもある通り、株価高の年末に向けて「コツコツ売却を行うべきか?」あるいは、ここは高値更新へたどり着くまで「我慢して波に乗るべきか?」...。貴方の試金石となりそうな時期がやって来ています。

11月23日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反発、前日比397ドル82セント(1.2%)高の3万4098ドル10セントと8月中旬以来ほぼ3カ月ぶりの高値で終えています。ナスダック総合株価指数も反発し、前日比149.896ポイント(1.4%)高の1万1174.407で終了しました。
 前日に年初来安値に迫った米原油先物相場が、今日は一時3%近く上昇したので驚きました。なお、24日は「感謝祭の祝日」で「米国株式市場は休み」となります。


長期金利が幾分低下(債券買い)して、株式市場へ資金流入...

 米長期金利の低下で米株の相対的な割高感が薄れ、相場を押し上げました。米連邦準備理事会(FRB)が、12月のFOMC(連邦公開市場委員会)で「タカ派姿勢を和らげる」との観測が強まり、米長期金利が3.75%前後と前日終値(3.82%)から低下しました。
 この結果、長期金利が下がると好感されるハイテクなど高PER(株価収益率)が買われたことと、小売り企業の市場予想を上回る決算発表が相次ぎ、消費関連銘柄株が買われたことも相場を押し上げた要因でした。

MYポートフォリオ

 ダウ平均が3万4千ドル超、ナスダックス総合指数やS&P500種別指数も値を上げて来ているので、私などはもう一段の売却を検討中です。ちなみに、私の持論は、年明けには【米国株式市場は崩れる】というものです。理由は、アバウトな「勘」以外にありませんが...。


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編集後記

 来年1月から始まる「米国議会」。民主党、共和党の陣容もほぼ決まりました。下院は共和党、上院は民主党が制圧したのです。これから2年の長丁場の始まりです。ウクライナ・ロシアの動向も要注視です。欧州、特にドイツはズタズタな状態で虚勢を張っていますが、日本の凋落と歩調を合わせる形で、共に真っ逆さまへ落ち続けていくのでしょう。
次は、人減らし記事で、日本企業です。