米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/29 FRB高官が「利上げは継続」の強烈パンチを放つ...

 セントルイス地区連銀ブラード総裁やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、従来からの主張の繰り返しになるコメントをダメ押し的に次々と発しています。これは、あまりにも「急激な米国債券利回りの低下」、「米国株価高騰」、「ドル安進展」などが現われているので、投資家への戒める目的である。と、私は捉えていますが・・・。

米国株式市場は、大きく調整して下落...

 米ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落、前週末比497ドル安の3万3849ドルで取引を終えています。感謝祭の休暇から一夜明け、中国での新型コロナウイルス対策を巡る混乱が投資家のリスク回避姿勢を強めたようです。嘗ての「天安門事件」とダブって捉える向きもあるようです。

中国のゼロコロナ抗議デモ...

 中国の主要都市で、厳しい「新型コロナウイルス対策に対する抗議活動」が行われ、景気を巡る警戒感が高まったことで、週明けタイミングということもあって、「利益確定の売り」が雪崩的に発生したのでしょうか。
 また、同国での主力製品の減産が報じられたアップル株への売りが半導体などハイテク株に波及したほか、相場を下支えしてきた石油株も下落傾向となるなど、「年末に向け不穏なムードが漂い始めた」とのコメントまで現われる始末です。


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 特に、ここ1カ月程の間で、ダウ平均の株価戻しが顕著であったため、今回、大きな反動となって調整、株価が下落しました。
 また、iPhone生産への影響を巡る懸念からアップル株が売られたことも、センチメンタル的に市場への重石となったようです。何せ、アップル株の時価総額は世界ナンバー1ですから...。

セントルイス地区連銀ブラード総裁がパンチを炸裂...

 28日、米国のセントルイス地区連銀ブラード総裁は、「米連邦準備理事会(FRB)がインフレを制御した後、目標とするインフレ率2%達成のために、政策金利を更に引き上げ、来年および再来年にかけて、その「引き上げた水準で維持する必要がある」という認識を示しました。
 これは従来からあるFRB全体の認識で、目新しさなどありませんが、あまりにも急激な債券利回りの低下や株価高騰等が生じているので、FRBが懸念していることの現れです。

米ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁もパンチを炸裂...

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、「インフレ率はあまりにも高い。インフレが高止まりしていることで米経済が潜在能力を完全に発揮する能力が損なわれている」と指摘。インフレ低下に進展の兆しが見られるとしながらも、インフレ率をFRBの目標に戻すために、一段の利上げ措置が必要であるとの考えを示しました。
 更に、「一段の金融引き締めで需給バランスが回復し、向こう数年間でインフレ率を2%に戻す一助になる。」とし、「金融引き締めで需要が低下、インフレ圧力が下がり始めている。時間は係るが、持続的な物価安定に戻ると確信している」と述べました。なお、彼は連邦公開市場委員会(FOMC)の副委員長を務めています。

原油の減産議論が出始める...

 原油先物価格に関しては、産油国の減産報道が出始めたこともあって若干の反発を見せ始めています。12月13日-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)まで大崩れはないでしょうが、同会合では「0.5%の金引き上げが確実視」されています。

米国では、政策金利水準4.0%超で年越しとなる手筈・・・

 この結果、年内に米国の政策金利水準が4.0%超となるので、米国の株高トレンドが収束することも考えられます。手持ちの株式売却なら、今のこの時期が最適化もしれません。

MYポートフォリオ

 私のお気に入り銘柄である食肉の「タイソン株」が、漸く65ドル台へ下落して来たので、急ぎ41株を購入して、ポートフォリオへ取り込みました。また、GAFAM銘柄ではグーグル株を一気に63株を購入しました。


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編集後記

 実際問題として、GAFAM銘柄を抜きにしてここまで米国株価が上昇するなど、誰も予想だにしていませんでした。このような時、潮目が変わるのが「正月」というバターンがあります。今回も、2023年始まりから『売り一色』の市場動向となるのか否か、興味が尽きないところです。