米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/30「タカ派姿勢のFRB議長」講演前、されど米国株は高値を維持...

 本日、連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長は、ブルッキング研究所主催の「経済と労働市場に関する討論会」で、基調講演が予定されています。12月FOMC前のブラックアウト期間入り前では、最後の議長発言になることでしょう。昨今、講演要旨を紙ベースで報道に公開する事が流行っています。

パウエル議長は、『タカ派姿勢』を繰り返す?・・・

 11月連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見と同様な「インフレ抑制には程遠く、最終的に利上げ終了する水準が想定された水準を上回る」の趣旨の発言が予定されていて、議長は従来どおりの『タカ派姿勢』を繰り返すと見られています。


11/30「タカ派姿勢のFRB議長」講演前、されど米国株は高値を維持...

FRBは、利上げを「軽重の問題」と捉えている・・・

 FRBは利上げを軽重の問題と捉え、『利上げ不足となって、跳ね返る社会・国民へのコスト』が、『引き上げ過ぎた利上げとなって、社会・国民へ圧し掛かるコスト』を上回ると見ています。よって、FRBは引き続きインフレ抑圧のために、最大限の利上げ圧力を掛け続ける決意を至る所で表明して、蔑ろにしがちな投機家に圧力を掛け続けているのです。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の未来予測

 ロイター紙に掲載された、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の未来予測がリアリティ過ぎて驚きました。次に、全文を引用します。

 バンク・オブ・アメリカ(BofA)の予測によると、縮小する経済を刺激するため米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の引き締めを鈍化させ、最終的には利下げに転じるため、米指標10年債利回りは来年低下するという。


 BofAの米金利戦略責任者、マーク・カバナ氏はメディア向けプレゼンテーションで、米経済は来年半ば頃にリセッション(景気後退)に陥り、FRBが2023年末に利下げに踏み切り、イールドカーブ(利回り曲線)全体が低下すると予想。利上げペースの鈍化は今年、投資家を悩ませていたボラティリティーを一部抑えることにもなるとした。


 カバナ氏は「労働市場を軟化させることでインフレを抑制しようとするFRBの試みが成功する兆しが見えそうだ。その結果、金利や市場全体のボラティリティーがある程度圧縮されることになる」と述べた。

 カバナ氏はFRBがあと3回の追加利上げを実施し、3月に5.25%に達すると予想。その後、23年12月に利下げに着手する可能性が高いとした。


 米10年債利回りは来年第1・四半期の4%から年末には3.25%に低下すると想定。直近は3.73%で推移している。2・10年債の利回り差は現在のマイナス74bpの逆イールドからフラット化する可能性が高いとした。(ロイター 2022/11/30 05:38)

11月30日のトピックス

 特段、株式動向に影響を与える事象が見当たりませんので、太平洋の向う側にある『中国ゼロコロナ政策』の話題が上り始めました。取ってつけたような話題性です。

中国はゼロコロナ政策強行で、一体何を隠したがっているのか?

 29日、中国の衛生当局は新型コロナの防疫措置に関する記者会見の席上、「高齢者へのワクチン接種強化や防疫措置の微調整の継続」の方針を発表しました。以下、報道内容の一部ですが、云わんとする意味がサッパリ理解できません...。

 感染拡大を封じ込める「ゼロコロナ」政策への抗議活動が中国の主要都市で相次いだことを受け、前日には同国経済の悪化を懸念した株売りが広がっていたので、この衛生当局の対応で過度な警戒感が和らぎ、世界市場で株式が買い直された。(日経新聞 2022年11月30日 6:15)

 繰り返し繰り返し、実行される中国の新型コロナウィルスへの『ゼロコロナ対策』...。世界各国は新型コロナウィルスと「共存の道」を歩み始めている中で、「徹底排除」を錦の御旗として、コロナの抑え込み策を取り続けています。WHY?・・・

米国株はダウ平均値は小反発、ナスダックは続落

 ダウ工業株30種平均は小幅に反発、前日比3ドル07セント高の3万3852ドル53セントで終えています。ナスダック総合株価指数は3日続落。前日比65.720ポイント(0.6%)安の1万0983.779で終えました。


中国株の反発に引っ張られる?

 29日の中国株式市場で同国株が大幅に上昇したことで、投資家心理が改善したようです。反して、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの警戒感が相場の重荷となっています。

MYポートフォリオ

 配当銘柄やディフェンシブ銘柄を部分売却して、2022年度徴収税の調整も終え、分割後に売り込まれている「GAFAM銘柄」へ投資を進めています。ご承知のように、これらハイテク銘柄は「未来の成長株に分類」されて基本『無配株』です。

落ちて140ドルへ近づいた、アップル株の買い増し...

 昨日は、「グーグル株」と食肉の雄である「タイソン株」の買い増しを行い、今日は売られまくっている「アップル株」34株の買い入れを行いました。アップル株は噂の「アップルカー」発表前までが勝負です。同株はバフェット氏銘柄として有名です。

GAFAMの稼ぐ力は、ズバ抜けている❗️

 なんだかんだと言っても、GAFAMの稼ぐ力はズバ抜けています。MYポートフォリオ全てをこれら銘柄に置き換えても問題ないと考えてもいます。これら銘柄に決算指標の分析はさほど意味がなく、株価が『安い❗️』と貴方が感じた時に買い増しすることです。
 よしんば、ここから株価が落ちたとしても、たかが知れています。灯が点灯した時の「株価回復力」は群を抜いています。


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編集後記

 今日は、11月最後の取り引き日となりました。明日からは、師も走るという忙しない『師走』入りです。不安定ながら、他人の懐具合をチラ見しながら、投資家達は株式売買を繰り返しています。

中期的には、次期米国大統領選挙に収束する・・・

 注目されているスケジュール表・・・。利上げ停止まで「半年」。金利水準の維持が「1~2年」。そして、不況風と選挙イヤーで「利下げ機運が熟製」されるのが、次期大統領選の佳境時期と重なることでしょう。
 さてさて、まさにその時、ダウ平均値やS&P500種別、ナスダック総合指数が史上最高値を更新しているまっただ中であれば、皆ハッピーなんですが・・・。