12/07 今頃になって、FRBの本気度に身震いする投資家たち...
12月13日-14日に開催される「FRBの金融政策を決める会合(米国連邦公開市場委員会)」を前にして、ようやく投資家達はFRBの本気度を深刻に捉え『引き続く、金利引き上げに身震い』し始めたようです。
『ひとまず売り』『取り敢えず売り』が続く・・・
いつもの如く、金利高に比較的弱いとされる「ハイテク系銘柄」、財務基盤の弱い「景気敏感銘柄」へ、『ひとまず売り』が昨日と今日、連日に亘って続いています。
来週は、アメリカの消費者物価指数の発表やFRBの金融政策を決める会合等、注目イベントが控えているだけに、『取り敢えず売り』注文する投資家が多かったと見ています。
私感ですが、将来の買戻しを想定した***売りなので、安いと感じたなら『コツコツと拾い上げて』置くべきでしょう。
12月9日、「11月米卸売物価指数(PPI)」が発表予定・・・
9日には11月米卸売物価指数(PPI)が発表されます。金融政策を占う上で、「11月米卸売物価指数」がインフレ率の鈍化傾向を示すのかを確認したい市場関係者は多いです。
しかし、発表済みの「非製造業景況感指数」や「米雇用統計」の11月データを見る限り、今回のPPIに関しても米景気の堅調さを裏打ちするもので、インフレ鈍化傾向を示す可能性は、限りなくゼロでしょう。
(The Apple Park campus in Cupertino, California.)
上がり過ぎた株価指標、下落圧力が強まる...
見方を変えれば、ダウ平均など「上がり過ぎた」株価指標へ調整が入ってているだけです。これは誰にも止められず、『安値だ』と感じた時は買い増しをすればよいだけです。
そして、この選択権は【あなた自身】にあります。
暫くは、投資家たちがFRB高官へ「株式市場の不調」プレッシャーを掛け続けるため、各市場の上げ下げが激しくなることでしょう。まぁ、これらは風雪の如く自然現象なので、あまり気にされない事です。
NY円、1ドル=136円95銭~137円05銭...
欧米の中央銀行による「利上げ継続」が市中景気を冷やすとの懸念が強まって、欧米の主要な株価指数や原油先物相場が下落しています。
結果、投資家がリスク回避姿勢を強めて、流動性の高い「ドル通貨」が「欧州通貨」などに対して上昇したこともあって、円安・ドル高の流れがここ数日間、続いています。
12月13日-14日に開催される「FRBの金融政策を決める会合」を前までは、135円-140円のレンジ相場が続くと見ています。
アトランタ連銀、第4四半期GDP見通しを3.4%へ引き上げ...
ビックリするデータが公表されました。米商務省が発表する公式なGDPと類似したモデルを指標とする「アトランタ連銀の第4四半期国内総生産(GDP)成長見通し」が3.4%と公表されました。従来の見通し値である2.8%から大きく引き上げられています。
- アトランタ連銀Q4GDP予想:+3.37%
- PCE:+2.49%
- 在庫増減:+0.54%
- 非居住設備:+0.48%
- 純輸出:+0.37%
- 知的財産製品:+0.31%
- 政府+0.19%
- 居住住宅:−0.92%
- 非居住構造:−0.3%
同連銀のGDP見通しモデルは、米商務省が発表する公式GDPと類似しているので、投資家から注目されています。
公式GDP(第4四半期国内総生産)成長率が3.4%となったなら・・・
万が一、公式GDP(第4四半期国内総生産)の成長率が同じ3.4%となったなら、ドル・円は140円超/ドルの円安へ、ダウ平均値は1千ドル超の下げ、10年物米債券利回りは3.8-4.0%台へ急騰することでしょう。全て、振り出しに戻るのです・・・!
アップルが自動運転車計画の見直し、発売も延期へ...
ブルムバーグ報道によると、アップルは大きく自動運転の目標値を引き下げた模様です。以下、全文を引用します。
- ハンドルなしの完全運転車から、幹線道路上のみの自動運転に目標変更。
- 目指す価格も12万ドル超から、10万ドル未満に引き下げ。
- アップルが自動運転車計画見直し、発売も2026年に延期-関係者 - Bloomberg
米アップルは将来の自社製電気自動車(EV)のための野心的な自動運転計画について、目標とする技術レベルを引き下げ、発売の目標時期も約1年延期して2026年とした。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
社内で「タイタン」と命名されたこのプロジェクトは、同社が目指してきたハンドルやペダルもない完全自動運転車は現在の技術水準では実現不可能という現実に直面し、この数カ月間、宙に浮いていた。
情報が非公開だとして、関係者が匿名で明らかにしたところでは、今回の方針転換により同社は現在、ハンドルとペダルがあり、幹線道路での完全自動運転機能のみ支援する設計を計画しているという。
関係者によると、アップルはこれまで販売価格を12万ドル(約1640万円)超と見込んでいたが、現在は10万ドル未満を目指している。これはテスラの「モデルS」の低価格帯バージョンやメルセデス・ベンツの「EQS」とほぼ同水準。アップルの広報担当者はコメントを控えた。
6日の米株式市場でアップルの株価は約2%安で推移していたが、自動運転計画を巡るブルームバーグ・ニュースの報道を受け、一段と下落した。終値は2.5%安。(ブルムバーグ 2022年12月7日 6:52 JST)
12月7日のトピックス
ダウ工業株30種平均は続落、前日比350ドル76セント(1.0%)安の3万3596ドル34セントで終了。ダウ平均は午後に一時528ドル安まで下げたています。ナスダック総合株価指数も3日続落し、前日比225.047ポイント(2.0%)安の1万1014.890で終えています。
再び、個人情報が懸念材料として・・・
欧州連合(EU)が個人情報保護のための一段の規制強化を決めたとの報道を受けて、交流サイトのメタプラットフォームズが7%下げました。これ、いたちごっこの様相です。
金融大手から景気への懸念表明が続く...
12月6日、米金融大手企業の経営陣は相次いで「米国の消費減速に言及」したことが、投資家心理を冷やした模様です。何故、この時期に?を考えましょう…。
もっとも影響力を保持している「JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)」が、米CNBCのインタビューで「インフレがすべての浸食している」と指摘しました。消費者の購買力が低下し、先行きの景気後退をもたらす可能性があるとの認識を示したのですが、何を今更!の印象です…。
MYポートフォリオ
昨日とポジションを変えず、コツコツ投資を継続しています。「アマゾン株」と「グーグル株」に次いで「アップル株」も、ジリジリと下がって来ています。ここまでの短期でGAFAM系列が下がって来ると、そして中期・長期的に考えると、GAFAM系に集中投資するのも一考です。
編集後記
12月13日-14日の米国連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee、略してFOMC)が過ぎ去るまでの間、ダウ平均は更に更に下落して1千ドル近く調整するのではないでしょうか?
個人的にはダウ平均は3万ドル前後でも止むを得ない的な感じなので、依然として3万3千ドル付近にある今のダウ平均株価は違和感が強いです。
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