12/08 未だ混乱が収まらず、迷走を続ける米国株式市場...
今日も冴えない米国株式市場の一日が終わりました。ダウ平均は対前日比△1.58ドルで形を繕いましたが、ナスダック総合指数は対前日比▼56.34、S&P500種別は対前日比▼7.34で終了しています。
対前日比のプラス圏に一瞬でも浮上すると、すかさず「売り」が入る展開です。今週に入って打ち続く「波状売り」は、一言で申し上げると、ファンド勢が買い漁って平均株価を引き上げ過ぎたことによる「反動売り」に過ぎません。
プーチン大統領が『核戦争の脅威が高まりつつある』と咆える...
意図するところは、何ぞえ!
ロシアのプーチン大統領は世界で核戦争の脅威が高まりつつあると警告、自国防衛のために「あらゆる必要な手段」を用いるとあらためて強調した。
じっとしてなんか、いられない...
米国株式市場では『安値になっている株式を買い込みたい。されど、警告が気になって仕方がない。下手に動いて梯子を外されては目も当てられない。周りの動向を横目で見ながら、ジャブを繰り出して手探りで歩むが如く...』の状態が続き、ジリジリと主要株の気配値が引き下がって来ています。アマゾン株などがその代表例です。
アマゾン株を3大株価指数と、年始「100%」から対比してみると...
茶色折れ線グラフが「アマゾン株」、緑色折れ線グラフが「ナスダック総合指数」、黄色折れ線グラフが「S&P500種別」、青色折れ線グラフが「ダウ平均」です。市場平均値以下まで株価が値下がりしているのが、『今のアマゾン株が置かれている特性、立ち位置』であることが伺われます。特に、ここ1カ月程の株価乖離が際立っています。
株式の割高感は解消されず?
今日のダウ平均などは、前日までの2日間で830ドルあまり下落していたことで買いが入り易かったこともありましたが、株式の割高感は依然として解消されていません。
ダウ工業株30種平均は前日比1ドル58セント高の3万3597ドル92セントで終了。ナスダック総合株価指数は4日続落、前日比56.337ポイント(0.5%)安の1万958.553で終えています。なお、アナリストが電気自動車のテスラの需要低下を指摘したことで、テスラ株の下落が目立っています。
安定性を求めて、債券市場へ資金が流入(利回りの低下)...
これに反して、米国長期債券利回りは一段と低下して3.41%台まで低下。12月13日-14日の会合(米国連邦公開市場委員会)で、FRBによる利回り(金利)引き上げが確実視される中でも、余剰資金は安定性を求めて債券市場へ流入し続けています。
NY原油市場 ことし最安値更新...
7日、ニューヨーク原油市場では国際的な原油取り引きの指標となる「WTI先物価格」が一時、1バレル=71ドル台まで下落、今年最安値を更新しました。
これは、① 米国で利上げが続くこと。② 高い水準の政策金利が長期化する見通しであること。③ 中国で新型コロナウイルスの感染者数が高止まりしていること。これら事由で、世界経済の減速が原油需要が落ち込ませるとの見方が強いからです。
現実の原油取引値と先物値の乖離幅は激しい...
しかし、そもそも長期契約が主体の原油市場に「先物」を入り込ませること自体、無理があるのです。現実の「原油取引値」と「先物値」の乖離幅は、激しいものになっています。
MYポートフォリオ
私なんぞ、株価下落中の「お気に入りの銘柄」をコツコツ集めているだけです。単純ですが、肩の凝る作業です。本日などは、グーグル株が再び下がり出したので、幸いとばかり買い込みました。アマゾン株は踏みとどまって88ドル付近で足踏みし始めています。
編集後記
市場の関心ごとは、FRBが13~14日に開く「米連邦公開市場委員会(FOMC)」後に公表する会合参加委員らの「政策金利見通し」に集中しています。詰まる所、政策金利の見通しが5%台に乗るのか否か? でしょう。
なお、9日発表の11月の米卸売物価指数(PPI)などの「物価指標」が、そこそこのヒントになるため、内容を見極めようと躍起になっているファンド勢がわんさかと居ます。
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