米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/22 NIKE(ナイキ)米国決算を受け、株価上昇が加速...

 前日の夕刻、米国スポーツ用品のNIKE(ナイキ)が四半期決算を発表、売上高と1株利益が市場予想を上回り、積み上がった製品在庫のピークは越えたとの認識を示しました。
 アナリストは目標株価を相次いで引き上げ、買い戻しを巻き込んで株価は一時15%超の上昇となりました。消費者銘柄の好調さが投資家心理を改善させ、幅広い銘柄に買いが広がった結果、平均株価は大きく上昇しました。


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「12月の米消費者信頼感指数」、市場予想を上回る...

 21日発表の「12月の米消費者信頼感指数」は市場予想を上回り、4月以来の高水準となりました。これは、「年末に向けて、米消費者心理がかなり改善したことを示した」(ウェルズ・ファーゴ)と受け止められた模様です。

たかが靴、されど「消費の足元を固める」生活用品...

 このように、低迷気味であった消費関連銘柄に再び焦点が集まり始め、昨今、アマゾン株をはじめ低調だった小売株が買われて、株式相場全般を押し上げました。
 欧州市場へもナイキ効果が波及し、ドイツのスポーツ用品大手アディダスが6.8%、プーマが9.5%と株価が上昇しています。

「消費好調」→「インフレ再熱」→「金利引き上げ」→「株下落」の懸念

 またゾロと好調な話題が現れ始めると、「消費好調」→「インフレ再熱」→「金利引き上げ」の『悪のサイクル』が投資家の頭を擡げ、株価が下落し始める危険があります。性懲りもなく、このような繰り返しが幾度となく繰り返され、投資家は泣きを見ているのが米国株式市場なのです。

NY原油先物、2.06ドル高の78ドル台で終了...

 21日の通常取引でNYMEX原油2月限は、前日比2.06ドル高の78ドル台で終了しています。日中帯の取引レンジは77.56ドル-78.50ドルでした。低迷していた原油先物価格もジリジリと戻し始めています。次のチャート図は、週間の原油先物価格です。


2022/12/22 NY原油先物、2.06ドル高の78ドル台で終了...

米国債10年利回りが高値安定・・・

 日銀が10年程続いた大規模な金融緩和政策の修正に動いた12月20日。長期金利の変動許容幅を従来の0.25%から0.5%に拡大したこの日を境に、海の彼方の米国市場においても「米国債10年利回り」が、高値安定化し底打ちしたようチャートを示し始めました。が、しかし、ドル・円は日米金利差縮小の懸念で、大幅な「円高」が出現しています。


2022/12/22 米国債10年利回りが高値安定・・・

12月22日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続伸し、前日比526ドル74セント(1.6%)高の3万3376ドル48セントで終えています。ナスダック総合株価指数も続伸、前日比162.258ポイント(1.5%)高の1万0709.370で終えました。


スポーツ用品のナイキ決算に飛び乗る米国株投資家達・・・

 前日夕に発表した四半期決算が市場予想を上回ったスポーツ用品のナイキが急伸しました。投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが広がったのです。
 なお、投機筋の日本国債売りに屈服した20日以来、米国株が安定化し始めたと感じているのは私だけでしょうか? 

MYポートフォリオ

定番銘柄を下値指値がハマり、追加購入しています。


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編集後記

日銀の政策変更の準備は、11月には始まっていた!

 日経新聞によると、『日銀による政策変更の準備は、11月は始まっていた。』とあります。取材を通じて動きを感じ取っていたなら、何故、報じないのか? 物事が終わってからなら、誰でも何に対しても咆えられます。誰が何のために新聞購読料を大手新聞社へ支払っていると思っているのか・・・。無性に腹が立ちます。

  止まらぬ円安に政府の危機感が強まり、政策変更を見越した投機筋の債券売りも膨らむなか、10年債利回りの上限金利の引き上げという「事実上の利上げ」に追い込まれた。

 政策変更の準備は11月には始まっていた。日銀との賭けに勝った投機筋の攻勢が、さらに激しくなるとの見立てもある。(日経新聞 2022年12月22日 4:33更新)

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