12/24 材料難の株式市場、「大量の資金流出」が判明する...

2022/12/24 08:29

　週末の株式市場では、ダウ工業株30種平均がどうにか反発で終了。前日比176ドル44セント（0.5%）高の3万3203ドル93セントで終えました。ナスダック総合株価指数も反発して、前日比21.744ポイント（0.2%）高の1万0497.863で終えています。

　クリスマス前で休暇を取得する市場関係者が多く、薄商いで値動きが不安定になったとの指摘があるなど、材料難で方向性もさして定まらずにウロウロする始末です。報道による市場解説記事も、次のような「ありきたりのコメントに終始」しています。

原油先物3％上昇、ロシアが減産示唆 | ロイター

　原油高を受けて恩恵を受けやすい銘柄が買われた。半面、米利上げ継続が景気を冷やすとの警戒は根強く、ダウ平均は安くなる場面もあった。
　１２月の米消費者態度指数（確報値）で「消費者が予想する１年先のインフレ率」が１年半ぶりの低水準となった。インフレ率は高水準ながらも縮小方向に向かうとの見方を誘い、株式の買い直しを促した模様。

株式市場から大量の資金流出...

　ロイター通信などの報道では、BｏｆAグローバルリサーチは12月23日に発表した報告で、１２月２１日までの１週間の株式市場からの資金流出額が４１９億ドルと過去最大になったと指摘しています。米バリュー株ファンドから１７２億ドル、パッシブ株から２７８億ドルが流出とのことです。
　株式市場へ「真水の資金」が入り込めば上昇、逆に資金流出すると株価が下落するのは世の常です。年末の一時的な現象なのか、年明けに判明する「年末資金の動き」に注意が必要ですが、素人の我々に正しいデータを掴むことなどできません・・・。