米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/31 今年の最終日、130円/ドル台の「円高」が出現!

 米国株の行方も気になる点ですが、日本の投資家であれば2023年初頭から「ドル・円の為替動向」が最大の焦点となりそうです。
 何故なら、我々日本人は税務当局も含めて「円換算値」で税徴収する・されることが基本ですし、富裕層でもなければ「証券口座へ株式を預けっぱなしにすること」もできず、保有株式の一部売却、あるいは配当金・分配金を円貨に戻す必要があるからです。

1ドル150円台は、僅か2カ月ほど前の実話。一気に「円高」へ ...

 2022年10月20日頃、1ドル150円を記録して「日銀が為替介入し、急騰」。一気に戻して、今では130円台にタッチする円高です。「2カ月+10日程」で、何と20円の「円高状況」が市場に忽然と現われるようになりました。これは、いただけないです!

3月末で黒田日銀総裁が退任、交替へ…

 遂にと言うか、やっとと言うかべきか、4月から新しい日銀総裁が就任する手筈です。悪しき習慣(総裁人事はタスキ掛け)を引きずって、次は日銀出身者となることでしょう。
 日銀は、通貨量の拡大など「とんでもない派」の牙城です。よって、180度近く金融方針が変わる「隙間」を投機筋に狙い撃ちされないために、まずは日本国民を巻き込み、騙して損失を与えてでも、自らのプライドを守り抜くに相違ありません。まさに、壮大な叙情詩となることでしょう。否が応でも、我々ニッポン人は巻き込まれます・・・。

日経平均値(円ベース)は、遂に2万6千円割れへ・・・

 米ドル保有者から見た「ドル建て日経平均値」を具(つぶさ)にみていくと、次のようになります。10月を共に100%基点として見たチャートです。
 (ドル建て日経平均株価の計算方法はいたってシンプルです。 例えば、日経平均株価が2万8000円、その日のドル円レートが1ドル=100円だとすると、2万8000÷100=280の計算式で、ドル建て日経平均株価は280ドルになります。)

ドル建て日経平均値は上昇中・・・

 円ベースではトントンの状況ですが、ドルベースでは何とドル建て日経平均値が10%アップとなっています。これじゃ、今、外国ファンド勢が強力な売り方(日本の個人投資家か買い方)になっているのが納得できます。


12/31 今年の最終日、130円/ドル台の「円高」が出現!-1

日本の金利上昇、円高出現、物価(値上げ)高騰がやって来る...

 年明けには、「金利上昇+円高+物価上昇」の3点セットが日本でも見られそうです。そして、中国から「観光客を無制限入国」させて「コロナ感染者が激増」。再び、医療崩壊が叫ばれ、メチャクチャになりそうな世相が瞼を閉じると浮かんできます。
 賢い方々は、2020年冬季の再来を想定して対応されることを・・・。このような時ことキッチリと歴史に学んで、悪行を再び繰り返すことなどをしないものです。

12月31日のトピックス

 30日、NY株式市場は今年最後の取り引きを終えました。記録的なインフレと急速な利上げを背景に、ダウ平均株価は年間で4年ぶりに前年を下回り、下落率は8.7%とリーマンショックが起きた2008年以来の大きさとなりました。ハイテク銘柄の多いナスダック市場は、去年末と比べて何と33.1%の大幅下落となりました。

ダウ工業株30種平均等の平均株価は、全て反落...

 年末を前に、持ち高調整の買いが入ったことで、取引終了にかけて平均株価が急上昇、下げ渋った模様です。
 インフレに対応して、FRBが3月から利上げを開始し、その後も急ピッチの利上げを続けました。長期金利が上昇し、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株が売られ、地合いが悪化し続けました。
 秋以降はインフレピークアウトを見込んだ買いが入る半面、欧州を含めた世界的な金融引き締めが、景気を冷やすとの懸念が強まって、上値を抑えた模様です。

  • ダウ工業株30種平均は反落、前日比73ドル55セント(0.2%)安の3万3147ドル25セントで終えました。ダウ平均は年間で3191ドル(8.8%)下落しました。下落は4年ぶり。下落幅と下落率ともにリーマン・ショックのあった2008年(4488ドル、33.8%安)以来の大きさでした。
  • ナスダック総合株価指数も反落。前日比11.605ポイント(0.1%)安の1万0466.482で終えています。年間では5178ポイント(33.1%)下落し、下落率は2008年(40.5%)以来の大きさでした。
  • S&P500種株価指数は前日比0.3%安の3839.50で終えています。年間の下落率は19.4%となり、これも2008年(38.5%)以来の大きさとなりました。

ダウ平均株価 今年の推移...

  • 今年1月4日、年明けに終値で3万6799ドル65セントと「史上最高値を更新」したあと、ウクライナ情勢が緊迫化するのに伴い、先行き懸念の高まりで株価は下落に転じます。
  • 2月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、侵攻前に警戒を強めていた投資家の間で株式が買い戻されて、一旦は株価が上昇したのです。
  • 3月に記録的なインフレを抑え込むため、FRBが3年3か月ぶりに利上げに踏み切ると、「景気が冷え込むことへの懸念」から株価は再び下落しました。
  • 6月にFRBが異例の0.75%の利上げを決定、市場を驚かせましたが、6月の消費者物価指数の伸びは前年同月と比べて9.1%に上り、インフレは高騰し続けます。
  • 7月~8月にかけて市場ではインフレが落ち着き、FRBが利上げペースを緩めるのではないかとの観測が広がりましたが、パウエルFRB議長が8月下旬のジャクソンホール会議で「利上げを継続する強い姿勢」を示し、株価は一気に下落しました。
  • 9月末には、およそ1年11か月ぶりに2万9000ドルを割り込みました。
  • その後、消費者物価指数の伸びが鈍化傾向にあることや、12月にFRBが利上げのペースを緩めたことを背景に、株価は上昇傾向となりました。しかし、再度、FRBが利上げへの強気姿勢を見せ、景気後退への懸念から値下がりする場面が続いています。

ドル・円一時130円台、ドル売り加速...

 NY外為市場では、年末の参加者が限られる中で「ドル売りが加速」しました。年末・月末の要因で、ポジション手仕舞いの「ドル売りに拍車」がかかった可能性があります。
 また、米連邦準備制度理事会(FRB)の「利上げが終焉に近い」との見方が強まり、ドル売り圧力になった可能性も考えられます。ドル・円は130円80銭まで下落して、12月20日につけた「安値130円58銭」を試す展開となりました。

米国原油・産油量は日量1238万バレル、2020年3月以来の高水準...

 米国エネルギー情報局(EIA)が12月30日発表したデータによると、10月の国内産油量は+0.6%の日量1238万バレルとなり、2020年3月以来の水準となった。但し、米国の石油および石油製品の需要は減少が続いています。

原油を取り巻く年間推移

  • NY原油市場で国際的な原油取り引きの指標となっている「WTIの原油先物価格」は去年末に1バレル=75ドル台の推移でしたが、今年に入ってウクライナ情勢が激化すると、産油国ロシアからの原油供給が滞るとの見方が強まるにつれて上昇しました。
  • 2月下旬にロシアがウクライナに軍事侵攻して以降は先物価格は一段と上昇し、3月上旬には1バレル=130ドルを超え13年8か月ぶりの高値水準となりました。
  • その後は、中国が「ゼロコロナ」政策のもと、厳しい行動制限によって経済が停滞することや、欧米の急速な利上げによって世界経済が減速し、原油の需要が落ち込むとの懸念から、先物価格は下落傾向となります。
  • 9月下旬には、およそ8か月ぶりに1バレル=80ドルを割り込みました。
  • サウジアラビアやロシアなど主な産油国でつくるOPECプラスは、10月、原油価格を下支えするため大規模な減産に踏み切りましたが、12月上旬には1バレル=70ドル台まで下落しました。

MYポートフォリオ

 銀行セクターをなぞるETF「XLF」を新規買いしました。ディズニー株の下落に歩調を合わせて買い進めました。

編集後記

 実は「屋移り(引っ越し)」を1月に実施する運びとなりそうです。なりそうというのは、未だ売買契約を交わしていないので、「想定できる運び」であるからです。
 物件の特定と値段交渉は終わっていますので、所定のお金を支払い、見返りに物件を受け取って、登記申請を行うだけの状態まで漕ぎついています。
 幸いにも、手持ちドルを円貨に既に換えていますから、昨今の円高をスルーして事なきを得ています。万が一、今でもドルのまま保有していたなら、最悪の場合、墓場行きです。

米株の来年初日は、1月3日(火)...

 1月1日は日曜日の祝日なので、翌2日(月)は振り替え休日となります。このため、米株の取引は3日(火)からとなりますので、ご注意の程を・・・。