米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/8【番外編】失礼ながら、新旧王者の対決が始まっています...

 2023年の年始最大の話題になっている「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負」が、将棋ファンが待ちに待った夢の対決の組み合わせ(令和最強の五冠王の藤井聡太王将 対 平成の覇者の前人未到の永世七冠有資格者である羽生善治九段)となって実現しました。

 藤井五冠が勝てば王将位初防衛、羽生九段が勝てば13期目の王将位とともに、タイトル獲得通算100期を達成します。
注目の開幕局は1月8~9日に静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」で行われています。対局開始は9時〜。持ち時間は各人8時間の長丁場です。


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『新旧王者の対決』・・・

 『新旧王者の対決』と素人受けするタイトルを付けるマスコミがいますが、これは旧王者とされる羽生九段に対して些か失礼かと思われます。「旧」という文字にはどうしても古臭さが付きまとってしまうからで、云い得て妙なのは「現五冠王者の藤井王将 対 嘗て八冠王者の羽生九段」あるいは「若き王者の藤井王将 対 レジェンド棋士の羽生九段」あたりでしょうか?

米国株の「旧王者?たるGAFAM」...

 話が変わって、米国株式市場に君臨するGAFAMと称されるIT企業群があります。次の5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の頭文字を取った呼び名のことです。なお、Facebookの社名変更(Meta Platforms)があったので、GAFAM改めGAMAMが正しい名称なのでしょうが、未だなじみが薄いので、当ブログでは「GAFAM」をそのまま使用しています。他意はありません・・・。

GAFAMの時価総額が、東証1部2170社の総合計時価を上回る

 嘗て2020年5月、日経新聞はGAFAMの時価総額が当時のドル・円換算値で560兆円となり、東証1部2170社の総合計時価を上回ったと報じました。日本の一流会社全てが束になっても勝てない程、GAFAM5社の影響力がメチャクチャ強いことが伺い知れます。


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GAFAM株が、「旧王者の取り扱い」で売り続けられている・・・

 そのGAFAM銘柄の各社株価の下落傾向が止まらないのです。各社ともに数千万株から時には1億株を超える株式売買出来高が日々あるのですが、「これでもか」というぐらい売られています。売買主体は欧米のファンド勢で、個人投資家はもっぱら買い側の主体を引き受けていると思われます。
 FRBの金利引き上げが当分収まらず、金利引き下げどころか比較的長期の高め維持が囁かれているので、これらファンド勢にとっては、PERが高い(将来に亘り、成長の見越し買い)GAFAM銘柄はもはや『旧王者の取り扱い』であって、『売り対象の最たる、格好の銘柄』になっているか如くです。

「2023/1/5の終値」と「52週最高値」を対比すると・・・

 GAFAMの各銘柄における52週最高値の株価と直近である2023/1/5の株価終値との対比を行ったところ、代表的な指標である「S&P500」と比べて大きく下落しており、一覧にすると次のようになります。
 下落率が最も激しいのがMeta(Facebook)株の下落率62.75%減で、最も緩やかなのがMicrosoft株の同29.48%減です。
 参考までに、時価総額上位500銘柄の平均値である「S&P 500」では下落率19.43%減、外食産業のマクドナルド株では僅か同5.30%減です。

  • Apple株 23/01/05 125.02ドル、最高値 22/03/29 178.154ドル、下落率 29.82%減。
  • AMZN株 23/01/05 83.12ドル、最高値 22/03/29 169.315ドル、下落率 50.09%減。
  • Meta株 23/01/05 124.54ドル、最高値 22/1/11 334.37ドル、下落率 62.75%減。
  • Google株 23/01/05 86.20ドル、最高値 22/2/2 148.00ドル、下落率 41.76%減。
  • Microsoft株 23/01/05 222.31ドル、最高値 22/1/12 315.32ドル、下落率 29.48%減。
  • S&P 500 23/01/05 3808.1、最高値 22/1/12 4726.35、下落率 19.43%減。
  • McDonald株 23/01/05 262.16ドル、最高値 22/11/8 276.84ドル、下落率 5.30%減。

未来社会の「鏡銘柄」とも称されたアマゾン株は、半値に値下がり...

 米国社会の未来を写す鏡(かがみ)銘柄として、「S&P 500」に連動するETFを保有すべきなのか、あるいはアマゾン株を保有すべきなのか...。真剣に議論された時もある「飛ぶ鳥を落とす勢いのアマゾン株」であったのも、残念ながら今は昔日の話となっています。
 株価を見る限り、市場における嘗てのスター銘柄「アマゾン株」が、舞台から降板したことは論を待たないでしょう。それが一旦なのか、永久なのか、定かではありませんが...。


直近一年間における「アマゾン株」の株価チャート(~2023/1/6)

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株式投資は「美人投票」と例えられますが・・・

 株式投資は「誰が美人であるのか」を的中させるのではなく、「誰が美人であると、周りから投票されるのか」を先回りして買い込むシステムである、と例えられます。多様性を持った株式市場で、一度落ち込んだ嘗ての栄光銘柄が復活できるのか否か・・・。
 これに関しても、美人投票と同様、市場参加者が再び同銘柄を引き上げる(買い込む)のか否か、貴方がそれをどのように未来予想するのか、に掛かっていると言えるでしょう。

株式市場において、次の新王者は誰なのか?

 投資家の誰もが最も気になるところが、株式市場における次の新王者は誰なのか?です。株式市場が激しく洗礼を受け、株価の上げ下げにもっと揉まれないことには「小さな芽が出ていること」を、我々素人投資家はキャッチできないのかもしれません。

編集後記

 米国内の政策金利が0%近い水準から、今や4%を超えるようになっても、ダウ平均値などはピーク時から10%程の下落、S&P 500でも20%程の下落率で止まっています。周りが騒ぐほど、株価が落ち込んでいないことに、私などは驚いている始末です。
 株式市場においては、通常でも10%前後の株価変動は頻繁に起こる出来事なので、平均株価の推移を見る限り、もっと淡々としている投資家が居ても良い筈なんですが・・・。

私など、GAFAM復活の確信派です^ ^

 今、GAFAM銘柄が売られているのはファンド勢が投げ打って、株価下落の損失をカバーする「利幅取り」を目論み実行しているだけで、「株価反転の兆しが少しでも垣間見えれば、買い戻しの嵐となる」は必定と見ています。


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