米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/9【番外編】株式が売られる時こそ、投資に最適な環境である...

 【政策金利の引き上げ】・・・。前年から続くインフレ抑制策の継続で、2023年以降、如何に早い時期にインフレを抑え込めるのか否か。これに全てが掛かっています。
 2022年からの金利引き上げに端を発して、絶好調であった米国経済も変調をジリジリと示し始め、米国株式市場の代表的な株価指数は「売り方の思うがまま」に、次のように下げ続けています。

  • ダウ平均値が、▼8.8%
  • ナスダックスが、▼33.1%
  • S&P500種別が、▼19.4%

 この下げ幅を『まだまだ足らない』と捉えるか、今や『美味しい果実が垂れ下がっている』と解釈するのか、これから3年~5年後の株価パフォーマンスを睨み、投資家自身が判断を下さないといけません。

私などは「美味しい果実が垂れ下がっている派」・・・

 ダウ平均の▼8.8%は、ピーク時の株価下げから10%程戻したのでこの数値です。3大株価指数の中でも最も「戻し幅が大きくて、且つ速い」のが特徴で、選び抜かれた銘柄ゆえの特権でしょう。数値的には、依然として下げ足らないと思います。
 ナスダックスの▼33.1%はここから更に下げ始めても「たかが知れてる」ことでしょう。但し、注意が必要なのは「箸にも棒にもかからない銘柄が、ナスダックス市場には勢い余って上場されている」ことがあることです。『市場淘汰』の言葉どおり、今のような高金利の荒波が銘柄を取捨選択してくれるので、くれぐれもこの種の銘柄に引っかからないようにしましょう。
 S&P500種別の▼19.4%などは「ほどよい程度の下げ」だと感じています。ベスト500銘柄の選抜隊なので、市場平均を掴むにはホント便利な指標です。

誰も、米国株式市場を叩き潰そうなどと考えていない・・・

 欧米市場の株価は、必ず反転して、過去の最高値を軽々と抜いていきます。戦後の株価動向を眺めているだけでも、これを確認できます。売りが殺到する日の米国市場においても、誰も米国市場がこれで潰れるとも思っていないし、潰れるまで売り尽くそうとも考えていません。よって、目くじら立てて「売りがどうだとか、買いが入るのか」等と気を揉み過ぎることはナンセンスです。
 しかし、日本のように何十年も平均株価が停滞して最高値を更新しない市場は、「株式投資」とは言えない株式の墓場であって、単に配当金を払い出すだけのATM市場に成り下がっています。このようなところに、長い間、大事な資金を投下し続けてはいけません!

編集後記

 第72期ALSOK杯王将戦第1局は、91手で先手の藤井王将が先勝しました。YouTubeの「囲碁将棋プラス」で解説をしていた森内俊之九段は、藤井王将が勝勢になると「羽生九段には悪手はない。普通に指しているのに、いつの間にか悪くなっている。どこで形勢を損ねたのか。不思議な感じです」と驚嘆。羽生九段も終局後、「何が悪かったのか調べてみないと分からない」と首をひねった。『普通に指していて負ける』なんて、驚嘆の記事が報道にありました。
 今夜、日本では成人の日で祝日ですが、NY市場はオープンします。ファンド勢の雇用統計の内容を噛み砕いた投資戦術が見られそうです。


1/8【番外編】失礼ながら、新旧王者の対決が始まっています...1