米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/13 来た道の巻き戻しが始まる!「金利低下・ドル売・米株高」...

 現地時間の12日、公表された「12月の米消費者物価指数(CPI)」が前月比で小幅に下落し、前年同月比の上昇率の伸びも縮小しました。この些細な事柄で、米連邦準備理事会(FRB)が『今後の利上げペースを緩める』との見通しが強まり、米金融引き締めが長期化するとの懸念も和らいだ模様です。

次回の利上げ幅0.25%説が強まる・・・

 CPIは前月比0.1%下落し、前年同月比では6.5%上昇と上昇率は11月(7.1%)から鈍化しています。共に市場アナリスト達の予想通りでした。この玉突き効果としては、インフレ減速を受け、FRBが次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を前回の0.5%から0.25%に縮小するとの見方が強まっています。複数のFRB高官が「0.25%利上げを支持した」と報じられたこともあって、市場では0.25%説が強まっています。


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米国金利が低下し、ドルが売られ、米国株は総じて上昇・・・

 債券市場では米長期金利が一時、前日比0.11%低い3.43%とほぼ1カ月ぶりの水準に低下して、債券に比べた株式の相対的な割高感が和らぎ、大型ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄を中心に、今日も株高が見られました。ドル・円相場は去年6月以来、およそ7か月ぶりに一時、1ドル=128円台まで値上がりしました。

今後も、FRB高官たちの『巷の呟き』が注目を浴びる・・・

 次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は、1月31日~2月1日の両日に開催されます。まずは、ここでの金利引き上げが0.25%に落ち着くか否かでしょう。このFOMCまでは重要なデータ等の公式発表もないので、例の如くFRB高官たちの『巷の呟き』が話題を掻っ攫う事でしょう^ ^。

我々が気に留めておくべきは、米国内のインフレ率!

 我々投資家が気に留めておくことは、依然として米国内のインフレは終息したわけではなく、『インフレ昂進率が、前年同月比6%台へ低下しただけ』であることです。
 FRBの目指すところは、年率換算値で2%以内なので、FRBは引き続き「市中金利を引き上げ続ける」でしょう。引き下げの前段階である「金利維持」にでもさえ、まだまだ足元にも届いていません。

1月13日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比216ドル96セント(0.6%)高の3万4189ドル97セントと昨年12月上旬以来の高値で終えました。ナスダック総合株価指数は5日続伸し、前日比69.434ポイント(0.6%)高の1万1001.105で終えています。投資家達は、まるで、檻から解き放たれたトラのように主要銘柄を貪り食っています。


12月CPIが対前月比で下落、対前年同月比の上昇率も縮小

 12日発表の「12月の米消費者物価指数(CPI)」が前月比で小幅に下落し、前年同月比の上昇率の伸びも縮小したことで、投資家達は一斉に「米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースをさらに緩めるとの見通し」説へ飛び乗りました。
 昨年から売られていたハイテク銘柄の買戻しが、前日から急速に行われていましたが、本日も序盤こそ利益確定売りが見られたものの、中盤から再び買い意欲が強まった感じです。

MYポートフォリオ

 昨日から買い方に参戦した「ファイザー株」に、本日も13株の追加買いを行っています。50ドル台の株価を軽々下回り、同銘柄は売り続けられて46ドル台まで低下、ここから一転して上昇に転じました。また、皆無という訳にもいかず、GAFAM銘柄に関しては『お付き合い買い』を数銘柄に対して数株行うだけに留めました。

ウォルト・ディズニー株が底打ち?

 ようやく、売られ過ぎていた映画・娯楽の米国の宝「ウォルト・ディズニー株」が底打ちしたようです。平均購入株価は86ドル半ばで、60株までコツコツ購入できました。この付近まで株価が低下することはないでしょう。

 メディア業界は大きく変化しています。ケーブルテレビや地上波放送事業者は、コードカッティング(ケーブルテレビを解約してインターネットの動画配信サービスを利用すること)の流れで利益を圧迫され、映画館チェーンは新型コロナウイルスの影響を未だに引きずっています。一方でストリーミングサービスは競争激化の中、利益を確保することが難しい状況です。


 エンタメ大手のウォルト・ディズニーは、こうした困難なトレンドの渦中にあることを自覚していますが、ライバル企業よりも嵐をうまく切り抜けることができる立場にもあります。

 ディスニープラス、Hulu、ESPN+などの人気コンテンツ加入者は 2 億 3,500 万人にのぼり、ウォルト・ディズニーのストリーミング加入者数はすでにネットフリックスを上回っています。

 また、ウォルト・ディズニーはテーマパークや商品ライセンス、レガシーメディアなど多角的に事業を展開しており、潤沢な利益を生み出し続けています。


 ウォルト・ディズニーのストリーミング事業は、まだ黒字化していません。しかし同社は、より多くの顧客を惹きつけるべくコンテンツ制作費を増やしています。この健全な戦略は、順調な加入者の増加を後押ししています。


 一方、先日行われた月額料金の値上げや新たな広告付きプランの導入は、経営陣が収益性重視に移行していることを示しています。

 2024年以降、ディスニープラスは黒字化して継続的に利益を出すと予想されます。これが実現すればウォルト・ディズニーの株価は、大きく上昇する可能性があります。


 ウォルト・ディズニーの株価は直近1年間で約43%下落し、52 週安値である80ドル台半ばに近い水準で取引されています。

 上昇が見込まれるメディア最大手企業の株式を、大幅に割安な価格で購入するチャンスです。(モトリーフール米国株情報 2023/01/06)

相も変わらず、忌み嫌われているファイザー株

 PERが8倍台の一桁である医薬品メーカーのファイザー株。新型コロナ禍の中ではワクチンメーカーとして名を馳せましたが、投資家への人気のなさは相も変わらずです。中国のコロナ禍が「異形型の発生」の噂も消えない中であっても、出来高数千万株を伴い下げ続ける銘柄とは、わたしゃ驚きです。

株価反発時、GAFAM銘柄の上昇度数は半端ない・・・

 「人気銘柄とは、このようなモノである」を地で行くGAFAM銘柄...。売られる時は1億株を超えるような出来高を伴いながら坂道を転がる感じですが、株価上げの時も「売り方の踏み上げ」を巻き込みながら、急速に値を戻します。このダイナミックさ、躍動感は、米国株の真骨頂です。


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編集後記

丁半博打の確率1/2は、動かし難い現実・・・

 博打と投資の明確な違いは、想定できる結果に対して『再現性が認められるか否か』の一点に尽きます。例えば、丁半博打は各々の確率1/2にひたすら近づいていきます。次に現われる「奇数・偶数」をどのような理論を用いても1/2以上の確率に高められる法則は存在しません。
 複数回サイコロを振ると、連続して『奇数』が現われることが1/2の確率で生じ続けるのです。ちなみに、9回連続して奇数の目が出て、次にも奇数が現われる確率は何も変わらず1/2のままです。

投資とは、1/2以上の確率で結果が現われる事象のこと・・・

 では、投資に視点を移すと、今回の「米消費者物価指数(CPI)」の予測値は、他の公開済みデータ類から『低下』が1/2以上の高確率で予測されていました。『CPI値が低下』となれば米国株が上昇するのは従前の実例からも確実ですから、事前に「株買い」で対応するのは理が適っている【投資行動】になります。
 なお、今回の場合も含めて、どのようにしても、素人さんが嫌う「リスク排除」ができない事は、投資であっても自明の理です。

破綻する芽を摘んでおかなくてはならない!

 事業家や投資家は『借金』を『それも資産の内』と称して、果敢に利用する人が多いですが、私はクレジット分割や国が用意した住宅ローンでさえ利用しません。
 賃貸用マンション投資を行なっていた時期でさえ、レバレッジを掛けることなく自己資金の範囲内で投資していました。ローン返済がないので、空き家になっても慌てることなく、リフォームをほどほどにして賃料を下げて賃貸人を募集するなど、業界人の言いなりになることもなく、部屋付けの信念を持っていた積もりです。

兎に角、借金(レバレッジ)はご法度・・・

 株式投資に際しても、私は現物取引に限っていますし、外国為替にしてもFXを避けて現物のドル所有に限っています。当てが大きく外れると「悔しい気持ち」は沸き上がりますが、資金手当で狼狽することもなく、この点で最低ラインをここに引いています。
 再度申し上げると、想定外の「株式暴落や円安・円高」が身近に生じても、私自身は『破綻』など絶対にしないシステムを組んでいるのです。むしろ、想定外の出来事はチャンス到来、いつでも買い向かえる姿勢を維持しています^^。