1/14 米国株は減速で復調し、日本株は円高で鍋底へ向かう?...
日本銀行首脳は、米国の利上げが少なくとも今年前半までは続くものとして、「日米の長期金利差」を維持できる範囲で日本の金利正常化に手を染め、黒田日銀総裁退任後の青写真を描いたはずです。
金利差が変わらない限り「ヤジロベーは真ん中に張り付く」と過信...
日米の金利差を維持できるのであれば、理論上は「円安・円高」のヤジロベーは真ん中に張り付く筈です。円貨140円/ドル前後は、日本にとって居心地の良い位置ですし、これを2023年中維持できれば、日銀新総裁の元で3度目の「為替介入」を行うこともありません。
2024年は、新米国大統領選が佳境に・・・
「新米国大統領選」が佳境を迎える2024年、米国経済の伸長に合わせて、日本経済の市中金利・株式も上昇すること間違いなく、新たな局面を迎える手筈であったことでしょう。しかし、欧米投機家の胸中には「思惑」が渦巻き、先んずることに血眼となる輩が沢山いることを、日銀は忘失していたのです。
円相場、去年5月末以来1ドル=127円台へ・・・
来週、日銀の金融政策を決める会合が開かれるのを前に、日銀が金融緩和策をさらに修正するのではないかとの観測から、NY市場では日米の金利差の縮小が意識されて円高が進み、円相場はおよそ7か月ぶりに一時、1ドル=127円台まで値上がりしました。
日本の長期金利が一時0.5%超へ上昇・・・
日本の長期金利が0.5%超へ上昇したことや、連邦準備制度理事会による利上げのペースが落ちるとの見方が広がっていることもあって、NY市場で「ドル売り・円買い」が加速する展開となりました。これって、10数年来に亘って『故安倍元首相と黒田日銀総裁がタッグ』を組んで進めて来た「金融緩和、リフレによる日本立て直し」が、音を立てて崩れ始めた瞬間です・・・。週明け以降、日本市場は壮大なバラマキ実験場と化すことでしょう。
1月の米消費者態度指数(速報値)は、前月から低下・・・
13日、ミシガン大学が発表した「1月の米消費者態度指数(速報値)」において、消費者が予想する1年先のインフレ率(4%)は前月(4.4%)から低下しています。
前日の12日、発表された「12月の米消費者物価指数(CPI)」においても、伸び率が前月から縮小していました。これらのことで、米国のインフレ鈍化が顕著となっていて、FRBが利上げペースを緩める筈である、との見方が米株相場を支えています。
インフレ減速が顕著に示され始めた・・・
これらデータによる『インフレ減速』を背景に、FRBは31日~2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ幅を前回の0.5%から0.25%に縮めるとの見方が増加しています。これらのことで、米国株式市場へは資金流入が目立ち始め、大型ハイテク銘柄を中心に買戻し・利益確定が急速に進んでいます。
1月14日のトピックス
ダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比112ドル64セント(0.3%)高の3万4302ドル61セントで終えています。連日で12月上旬以来の高値となりました。
ナスダック総合株価指数は6日続伸し、前日比78.052ポイント(0.7%)高の1万1079.157と、ほぼ1カ月ぶりの高値で終えました。6日続伸は11日続伸した2021年10月~11月以来、1年2カ月ぶりです。米国株は売り方の買戻しが続き、買い方の利益確定と併せて忙しく出来高が増加しています。
株高のバックボーンは、利上げ減速観測・・・
朝方に決算を発表した主要銀行が経済の先行きに慎重な見方を示し、景気悪化を懸念した売りが先行した。一方、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速観測は根強く、売り一巡後は主力株を中心に買い直されました。
日本株と円換算利益だけは、『置いてきぼり』...
海外投資家は、虎視眈々と「円高」+ α を狙い撃ちにしています。例えば、「米国株高 + 円高 + 日本株売り+日本国債売り」を組み合わせて、複合的に利益を稼ぐ戦術などです。
2023年は、我々日本人投資家は、米国株高の伸びしろが大きく、米ドル換算では利益が上がっても、円換算値ではマイナスに落ち込む可能性が高いです。
原油先物価格は、週間単位の上昇率が10月以来の大きさに...
原油先物価格は、中国の経済動向に大きな影響を受けます。この流れは数年来変わらず、中国が行っていた「ゼロコロナ政策」の経済停滞をモロに受け留めていました。しかし、ドル安の進展と中国のコロナ政策が「どうにでもなれ」的な方針へ変更されたことから、原油先物価格は週間で昨年10月以来の大幅な上昇を記録しています。
欧米や中国で値下げ販売のテスラ株は下落...
- 株価が下がっても買わないほうがいい…大幅利上げによるテスラ株下落の真相(週刊現代) | マネー現代 | 講談社
- 2900%のリターン上げたテスラ株個人投資家、株価急落で約2億円失う - Bloomberg
MYポートフォリオ
久し振りの「配当・分配目的」な打診的買いを入れただけです。株価回復が著しい「GAFAM銘柄」へ次週も追加購入を入れるか否か、この週末に可否の検討を行いたいと考えています。
編集後記
この時期になると「年間取引報告書」が各証券会社で作成されて、郵送やPDFダウンロードが可能になります。これを確定申告でご利用になる方、全くもって無視される方など、立場立場で対応の異なる方がいらっしゃると思いますが、一応、年間取引の『総まとめ』なので一読、一瞥されることをお勧めします。
なお、損益通算される方は、次年度から住民税の取り扱いが変更されるので要注意です。
- 「年間取引報告書」とは何ですか? (郵送交付:2023年1月18日発送/電子交付:2023年1月12日順次交付) : SBI証券
- 特定口座年間取引報告書と確定申告についてわかりやすく解説! | マネーフォワード クラウド
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