米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/7 この時期、急落した「優良株」や「値嵩株」に注視せよ...

 米国労働市場の需給逼迫が、「1月の雇用統計」でこれ以上ないぐらいに示され、投資家は一旦株式市場から距離を置かざる得ない状況まで追い込まれています。

米国経済の景気後退入りなど、考え難い・・・

 しかし、私などは「米景気の強さをこれ以上ないぐらいに着目」しているので、お気に入りの値嵩株や優良銘柄に対して、自身で『買い推奨』を点滅させて悦に入っています。
 1月において過去最低水準の失業率、非農業部門の雇用者数が50万人超の伸び率を記録するなど、米国の景気後退入りなど考え難く、雇用関連指標にも雇用鈍化の兆候が現われていないのです。

失業率が半世紀ぶりの水準まで低下、米長期金利が3.6%台に上昇・・・

 米国失業率は半世紀ぶりの水準まで低下したことで、FRBが金融政策「タカ派」から「ハト派」に転換するのでは、との期待も薄れました。今日など、米長期金利が3.6%台に上昇(債券売り、前週末終値は3.52%)したので、相対的な割高感が意識された高PER(株価収益率)銘柄のハイテク株が売られています。
 長い目線で眺めると、いずれは、利下げへの転換が起こるので、今の段階で金利が上昇しているが故に株価が急落している銘柄などは、この時期に買い込むことをチェックすべきです。時機を逃すと、再びやって来ないかもしれません・・・。

市場から『売り推奨』のレッテルを貼られる優良銘柄・・・

 例年2月前後は、本決算や四半期決算が次々と公表される時期です。優良銘柄の売り上げ・利益の総額や伸び率が市場予測から乖離したり、会社発表の次期四半期の業務見通しが芳しくないと、途端に市場から『売り推奨』のレッテルを突き付けられ、株価が急落するパターンが見られます。しかし、古から荒波を潜って来た多国籍企業の株式であれば、打たれ強く何の心配もいりません。直ぐに元居た位置(株価)へ戻って来ます。

トルコ・シリア地震

 トルコ南部で6日に発生したマグニチュード7.8の地震で、隣国シリアと合わせた死者数は3700人を超えました。


 地震は、人々が就寝中だった同日未明に発生した。トルコでは集合住宅など5606棟が崩壊。シリアでも数十棟が崩壊し、北部アレッポでは有名な要塞(ようさい)などの遺跡が損壊しています。

 シリア政府によると、同国では少なくとも1444人が死亡。トルコ当局によれば同国で2316人が死亡、両国の死者数の合計は3760人となりました。

 トルコは7日間の国喪を宣言。被災地では、気温が氷点下にまで下がる中、がれきの下敷きとなった人々の救出活動が続けられています。


トルコ・シリア地震-1

トルコ・シリア地震-2

トルコ・シリア地震-3

トルコ・シリア地震-4

トルコ・シリア地震-5

2月7日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は小幅に3日続落し、前週末比34ドル99セント(0.1%)安の3万3891ドル02セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続落です。前週末比119.505ポイント(1.0%)安の1万1887.450で終了しています。


パウエル議長、ワシントンDCの会合でインタビューを受ける予定...

 7日、FRBのパウエル議長がワシントンDCの会合でインタビューに応じる予定です。強い1月雇用統計結果を踏まえて、FRBの金融政策の見通しが変化するか否かを、議長の言葉から読み取りたいの雰囲気が強いです。詰まる所、NY株式市場の羅針盤が壊れてしまったようなので、今や潮流を見極め難くなっています。

MYポートフォリオ

 米国の食肉会社である「TSN タイソンフーズ A」が急落していたので、170株を追加購入しています。更に、ブラジルの食肉会社である「BRFS BRF ADR」も軟調に推移していたので、175株を追加購入しました。まさに、両社とも物価が高騰している社会の中、どん底の経営状態です。だから、売られて安値に陥っているのです。

 ドニー・キング・タイソン最高経営責任者(CEO)は、牛肉の供給量が予想外に多く、供給過剰の鶏肉は値引き販売を迫られたと説明。「全ての市場が同時にわれわれに逆風となるのを目にしたのは初めてだ」と述べました。

 2022年に立ち上げた長期事業改善計画により、2023年9月通期末までに累計で「10億ドル規模のコスト削減効果が見込める」と説明しています。


 ジョン・R・タイソン最高財務責任者(CFO)は、今年1―3月期にタイソンフーズの業績がさらに悪化するとの見方を示しました。更に、今年の営業利益率の見通しを下方修正しています。

 食肉のタイソンフーズ<TSN>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を下回った。

 平均販売価格の前年からの伸びが予想を下回ったほか、営業利益率の伸びも予想を下回っている。通期ガイダンスも公表しており、売上高の見通しを据え置いた。予想は上回っている。

 牛肉と鶏肉の前四半期からの価格下落が利益を圧迫。高騰する食費に、一部消費者が肉の購入を控えていることも業績不振の背景にある。飼料コストが高騰し、食肉会社や農家を圧迫し、消費者の需要は減少している。

 同社のキングCEOは「第1四半期はいくつかの難題に直面した。市場力学といくつかの操作の非効率性が弊社の収益性に影響した」と述べていた。(みんかぶ  2023/02/07(火) 00:45)


(10-12月・第1四半期)

・1株利益(調整後):0.85ドル(予想:1.33ドル)

・売上高:132.6億ドル(予想:135.2億ドル)

  販売量:+0.8%

  牛肉:+2.9%(予想:+2.0%)

  豚肉:-7.4%(予想:-0.7%)

  鶏肉:+2.5%(予想:+1.5%)

  加工肉:+1.2%(予想:+0.5%)

  海外・その他:+6.4%(予想:+7.0%)

・営業利益(調整後):4.53億ドル(予想:7.01億ドル)

・営業利益率(調整後):3.4%(予想:5.4%)

・平均販売価格(調整後):+1.7%(予想:+2.4%)

(通期見通し)

・売上高:550~570億ドルで据え置き(予想:552億ドル)

(NY時間10:31)

タイソン・フーズ<TSN> 61.00(-3.03 -4.73%)

編集後記

 6日早朝、トルコ南部で発生したマグニチュード(M)7.8の地震で、これまでに同国と隣国シリアで合わせて3760人を超える死者が確認されています。また、同日午後には、トルコ南東部でM7.5の余震も起きました。
 暫く、なりを潜めていた大地震がトルコ南部で炸裂しました。地震国日本で居住する者として、この痛ましい惨状に哀悼の意を表します。

 株式分割。やらないよりはやった方が良いのでケチは付けませんが、個人投資家の資産形成のため、NISA活用のためと「大風呂敷」を広げるなら、現行の100株単位の売買を廃止して、米国株のように1株単位の売買に改めるべきです。何故に100株単位なのか、摩訶不思議です。

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