米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

3/20【番外編】Myポートフォリオ表示の一部変更について...

 日々、公開している「Myポートフォリオ」データとグラフに関して、一部変更を行いました。保有銘柄数が増加したことで、ポートフォリオの全体像が掴み難くなっていたことが主な理由です。実勢に近くなるような表示形式に切り替えました。次に、変更したパーツ部分だけをアップします。

当日、今週、今月の売買動向データ

 独自のセクター分類を行って、個別銘柄毎の売買データ表示を停止しました。個別データは、内訳としてのみ表示するようにしています。こうしてみると、現在、多数のセクターで評価損が発生しているのが見て取れます。評価損益がプラス側に振れているのは、資源セクターとGAFAMだけです。


メインボードデータ等の表示

 こちらも、個別銘柄単位からセクター単位に切り替えています。

  • 保険セクターの評価損率が高いことに驚きましたが、取り組みが最近からであったこと、株価が堅調に推移していた時に蒐集し始めていたことが主因です。
  • 銀行セクターの比較的少ない評価損は、取り組みが「騒動後から」であることが主因です。

何はともあれ、安値時期から仕込むに限るが…

 兎にも角にも、安値時から仕込むことが大事であること、如実に物語っています。一旦、今回のようなSVB騒動に巻き込まれるとこのような結果となります。まぁ、見方によっては、安値で再仕込みできるのでラッキーなのです。
 今回の事で、金融危機の一歩手前が最も「美味しい」、「株を仕込む時期」であることが分かるでしょう。しかし、本物の危機に入ってはダメなので見極めが大事です。私は、今回も「騒ぎだけで終息する」と見ています。


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編集後記

 スイスの金融最大手UBS Group AGは19日、2位のクレディ・スイス・グループを30億スイスフラン(約4270億円)で買収することで合意したと発表しました。
 米シリコンバレーバンク(SVB)などの破綻(はたん)に端を発する金融への不信感は、スイスの世界的銀行2行の統合へと発展したのです。スイスの金融当局が、両行に対して3月20日までに決着することを強く迫ったという報道です。

これぞ、投資家イジメの極致・・・

 劣後債(172億4000万ドル)の保有者は何もなく、バカをみることに…。スイス金融市場監査局(FINMA)は、この決定が「クレディ・スイスの資本増強につながる」と図々しくも説明しています。民間投資家に最後のツケを押し付けた格好です。

 株が無価値にならないのに、劣後債の一種AT1債が無価値となる異例の措置となる。これで預金者の不安は低下するが、劣後債市場の不安が逆に高まる。AT1債の投資家がすんなり納得するとは思えず、今後波乱が続く可能性がある。(2023/03/20 楽天証券 チーフ・ストラテジスト)

 株式保有者は75%の損、25%がUBS株交換となります。具体的には、クレディ・スイス株主が保有する同社株22.48株に対してUBS株1株を割り当てられます。UBSは最大54億ドルの損失を引き継ぐ、とのことです。

「隠れ預金への包囲網」が各国で強化されている・・・

 デジタル化が猛烈に進んで「隠れ預金への包囲網」が各国で強化されている今、従来の『秘匿権』を盾にした営業は不可能。クレディ・スイス・グループが破綻し、スイスの銀行業が停滞しているのは「ここにあり」ます。


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残る敵は、『仮想通貨、暗号資産』だけ・・・

 嘗て、銀行家が2階の窓から飛び降りたなら「何の躊躇もせずに後に続くことだ(石橋を叩く程に慎重さが身上)」と云われたものですが、クレディ・スイス・グループは不祥事続きで、過去の名声も預金高も行員の質も、遥か底地へ落ちていました。これで世界金融界はFRBと米銀の圧勝となり、残る敵は『仮想通貨、暗号資産』だけとなりました。


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