米国株 -『正しいものは美しい』

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4/10【番外編】続_株価と為替レートで収益額・損失額が決まる...

 続編として続けますと、購入に掛かる「取得為替レート」を証券会社(例題はSBI証券)のWEBページで公開しているデータを基にして、簡単に取得する方法をお知らせします。なお、あくまで推計なので「参考程度」に留めておいて下さい。

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為替「円貨」レートのデータ取得手順...

  1. SBI証券にログインします。
  2. [口座(外貨建)]をクリックします。
  3. [保有証券]をクリックします。
  4. [米国株式(特定預り)]に表示されているデータを、次のようにEXCELへコピー&ペーストします。
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  6. 利用するデータ、四則計算は次のとおりです。
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  8. (円換算評価額-円換算評価損益)/(保有数量×取得単価)= 取得時の平均円貨
  9. 求めた「取得時の平均円貨」は、保有数量の増減がない限り、変更になりません。

特定口座における取得価額等は、平均価とする「決まり」...

 特定口座において、譲渡所得を計算する際の取得価額は平均取得価額とする決まりがあります。例題として、同一銘柄を3回に分けて売買したとします。

  1. 購入日5/1、購入株式100株、手数料5ドル、購入単価50ドル、取得円貨130円
  2. 購入日6/1、購入株式50株、手数料5ドル、購入単価50ドル、取得円貨125円
  3. 購入日6/8、購入株式50株、手数料5ドル、購入単価50ドル、取得円貨120円

 『合計・平均値』は、保有株式数200株、1株当たりの取得費50.08ドル、取得円貨126.25円となります。
 後日、50株の売却を行う際には、上記1~3のいずれかを売却するといった考え方ではなく、特定口座内で保有する200株から50株を売却したという事だけになります。
 売却にかかる基礎データは、上記『合計・平均値』です。この場合、計算の基になる購入時の為替レートは126.25円となります。

特定口座における株式売買は、1日単位で計算する「決まり」...

こちらも例題で示すと分かり易いでしょう。

  1. 5/1、100ドルのB株を手数料無料で10株購入しました。円貨は130円とします。
  2. 同日、102ドルのB株を手数料無料で10株売却しました。円貨は130円とします。
  3. 同日、98ドルのB株を手数料無料で10株購入しました。円貨は130円とします。

 結果は、B株の取得価格は一株当たり96ドルと特定口座内に記録されます。1~3の取り引きは全て同一日なので、2の売却益20ドルは未現実の益となって相殺されています。
 3日間に亘って取り引きを行った場合は次のとおりです。

  1. 5/1、100ドルのB株を手数料無料で10株購入しました。円貨は130円とします。
  2. 5/2、102ドルのB株を手数料無料で10株売却しました。円貨は130円とします。
  3. 5/3、98ドルのB株を手数料無料で10株購入しました。円貨は130円とします。

 結果は、B株の取得価格は一株当たり98ドルと特定口座内に記録されます。5月2日の売却に伴い、20ドルの譲渡益が発生します。

留意点

 これに関しては、公開されている特定口座内の税務処理を行うと「このようになる」というものであり、私が「実経験したこと」ではありません。悪しからず・・・。

編集後記

 私はあくまで、将来の日本は『円安』に向かうと見据えています。1ドル150円突破など甘っちょろいものではなく、1ドル200円の大台へ向けてジリジリと進んで行くことでしょう。その間は、ドル/円価格は上げたり下げたり揉まれるのは間違いありません。
 将来展望としては、出生する子供の数が少なく、薬漬けの高齢者が多いこと。労働者不足を嘆き、他国から移民をどんどん流入させてお茶を濁していること。このような国の通貨など、誰も欲しがらず、保有する価値が尊くなる筈がありません。今からでも、コツコツと将来の混乱に備えて、ドル資金の保有を充実すべきです。

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