米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/3 株価反落、ババを引きたくない症候群が頭を擡げる...

 日本時間で世界の株式市場を眺めると、主なところでは午前9時に「東京市場」、午前10時に「上海・香港市場」、午後4時頃から「欧米市場」、午後10時30分頃から「NY市場」が始まります。7/30の『アマゾンショック』は、東京や上海・香港では前日の相場で織り込み済みとなっていたこともあり、これら市場では平均株価が快調な出足で上昇。これを受けた「欧米市場」においても同様な動きを示していました。

自分だけは「ババを引きたくない症候群」

 本丸のNY市場はこれら市場の上昇に背中を押される形で、寄り付き後から3大株価指数(ダウ平均、ナスダック、S&P500種)は上昇、値を飛ばしていたんですが、「7月の米製造業景況感指数が59.5」と発表された辺りから、「WTI原油先物」と「米国債10年利回り」が急降下(原油は売り、債券は買い)、これを見た(この数値を把握した)投資家(コンピュータ)が幅広く売りを入れたことで、平均株価が値を下げる展開となって、前半の上昇分が吹き飛んだ形になりました。所謂、市場に『ババを引きたくない症候群』が頭を擡げたのです。デルタ株の蔓延がマスク着用の必要性を高まらせ、市場心理が再び神経質になって来ています。


  • ダウ平均は、前日比98.31ドル(▼0.28%)安の3万4838.16ドル。
  • ナスダックは、前日比8.39(0.06%)高の1万4681.07。
  • S&P500種は、前日比8.10(▼0.18%)安の4387.16。
  • 米国債10年利回りは、前日比0.060(▼4.85%)安の1.177%。8/3 05:40現在
  • WTI原油先物は、前日比2.48ドル(▼3.35%)安の71.47ドル。8/3 05:40現在


8/3 株価反落、ババを引きたくない症候群が頭を擡げる...

暫くは、強弱の綱引きとなりそう

 センチメンタルが強弱入り混じって停滞気味なので、欧州や中国発の悪材料(規制強化等)が現れない限り、今後は米国でインフラ整備法案の審理進展が進むこともあり視界は良好と思いたいですが・・・。

簿外銘柄と枠外銘柄

 一時は簿外管理銘柄のマイナス分が全て吹き飛ぶような快調さを示していましたが、終わってみれば「定位置」にど~んと鎮座して、何ともいえない安定感があります。
 「フェイスブック株」と「アルファベット株」で48%の構成比率を占める「XLC コミュニケーションサービスセレクトSPDR ETF」が安値に沈んでいたので、買い増しを強化して平均まで引き上げました。


8/3 簿外銘柄と枠外銘柄

新興国市場の投資家、中国株に戻りつつある兆候-他にほぼ選択肢なし

  ブルムバークに次の記事が掲載されていたので紹介します。やはりと言うか、これが現実でしょうか。何とも残念です。


 先週初めに急落していた中国株が回復していることは、いかに新興国市場の投資家にとって同じぐらい大規模で流動性の高い代替投資先がほとんどないかを浮き彫りにしている。

 混乱を背景に中国の資産を敬遠した投資家が、既に戻りつつある兆候が見られる。中国の上場投資信託(ETF)は先週、9億7500万ドル(約1070億円)の純流入となり、ブルームバーグが調査する他の全新興国の合計を上回った。(ブルームバーグ 2021年8月2日 11:51 JST)


巨大IT企業に金融当局の監視必要、現行の枠組みは不十分-BIS

 このようなブルムバークの記事が出始めたのは、既に「既存の銀行金融システム」「インターネット網を用いたIT業の金融システム」とで、戦いの火蓋が切られたのかもしれません。国家との壮絶な戦いになるでしょう。