米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/29 リテール投資家の弾薬は十分-米国株の下げが24時間以上続かない理由

 標題の『リテール投資家の弾薬は十分-米国株の下げが24時間以上続かない理由』はブルムバーグが29日の15時過ぎに発信した記事のタイトルです。もう既に、いろいろなブログでも取り上げられている頃だと思いますが、米国株投資を主眼としている当ブログでも紹介します。


MMFの残高が4兆5000億ドル(約500兆円)弱で推移

 まず、驚かされたのは「株式投資のための待機資金とも見なされるマネー・マーケット・ファンド(MMF)の残高は4兆5000億ドル(約500兆円)弱で推移している。」との記載です。記事内では「全て株式投資に向かうとは限らないが」との注釈が付いていますが、ケタが違い過ぎます。
 更に、「商業銀行の預金残高は2019年から33%増加して17兆ドルに達している。」のオマケ付きです。米国は日本と異なり、銀行の役割分担がキッチリしていますので、商業銀行の預金残高は、産業界への実需、不動産売買、為替、株式etc、と生活資金向けではなく、根草がないスイレンのようなものだからです。これらが5%~10%でも市場に向かうとトンデモナイことが起こります。

相場下落を24時間以上は続かせないことを決意

 決して、これは資金保有者が宣言した事実ではありません。この点は十分に注意しなければいけません。あくまで、同記事の執筆者が米国市場の直近における株価動向と個人投資家の株式保有動向から分析して推論付けた内容です。

これに提灯が付いたら・・・

 ちょうちん(提灯)が付くとは、『株価が大きく変動した相場に関して、株価の動きのみを材料として、その動きに追随して、その相場に参加すること』(野村證券のWEBサイトから)を示す証券用語です。


 今回の場合、"24時間以上、相場下落を続けさせない現象" が自然発生的に生じているとなれば、株価下落時に押し目買いするだけで、数日後には評価益が発生することになります。売りが主体の機関投資家の一部でも、この「買い」に提灯をつけて乗っかかれば、株価上昇カーブが鋭角化します。「上がり続ける相場がない」のも真理であるからして、いつの段階かで「ジェットコースター的な暴落」が必ず起こるのです。

今夜(29日)のフェイスブックの株価を注視

 昨日、フェイスブックは四半期決算を発表しました。絶好調な素晴らしい内容でしたが、次期四半期以降の見通しを「著しく鈍化する」としたことで、29日のプレ株式市場では次のように大きく下落した状態となっています。

 [28日 ロイター]広告収入が主体の総売上高が290億8000万ドルと、前年同期の186億9000万ドルから増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の278億9000万ドルを上回った。企業の広告支出拡大が追い風となった。

 広告収入は56%増の285億8000万ドル。広告単価は47%増えた。売上高の伸びが第3および第4・四半期に「著しく鈍化する」との見通しを示した。同社株価は引け後の時間外取引で3.5%下落した。(2021/07/29 07:39)

Facebook, Inc. (FB)

  • 前日終値 : 373.28+5.47 (+1.49%)
  • Pre-Market : 358.59 -14.69 (-3.94%)  05:52AM EDT

 若者に人気のあるフェイスブックの株価下落が「24時間以上は続かせないこと」となるのか否か、単独銘柄と平均株価とで対象が異なりますが、注目しています。