米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

1/6 日本国債10年物、早くも「表面利率」が0.5%へ跳ね上がる...

 5日、日本の財務省は「日本国債10年物の入札」を行い、毎年支払う利息を示す「表面利率」を0.5%と、これまでより2倍以上引き上げた(前回0.25%)模様です。

2014年12月以来、およそ8年ぶりの水準...

 今回入札が行われた10年物国債(10兆4518億円)は1月6日に発行されるもので、「表面利率」を前月までの0.25%から0.5%に引き上げました。2014年12月以来、8年ぶりの水準です。
 日銀が2022年12月、長期金利の変動幅の上限を0.5%程度に引き上げ、実質的な利上げに踏み切ったことから市場の長期金利が上昇。財務省は実勢に合わせたとしています。
 着々と脱黒田総裁に進みつつあります。米国が利上げする時期に併せて引き上げるしか手立てがないのですから…。


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デフレ下で長く続いた「金利のない世界」は終了へ・・・

 早くも、長期金利の上限(0.5%)に到達したことで判るように、日銀の金利抑え込みが効かなくなるとみる市場参加者が、国内外で増加し続けている結果です。日本の長期金利に関して上昇圧力が強まって来ていることは、外為市場で「円高」、株式市場で「株安」、世間で不況風が強くなる要因の最たるものです。

自国通貨の国債が原因で、破綻した国家はない・・・

 また、本件では、主要マスメディアは「表面利率が上がると国の利払いが増え、財政を圧迫するおそれがある。」と慌てた報道を繰り返しています。しかし、自国通貨で発行した国債(紙幣ばら撒き)が原因で、破綻した国家は未だ嘗ってありません。
 このような論調をすること自体、マスメディアの目線は庶民ではなく「代官」にあり、増税容認派の面目躍如たるところです。「財務省のポチ」に下り、生き長らえる魂胆です。

極論すると、国債はマネーゲームの題材として生き残る...

 数年前のギリシャはどうなりましたか?自国通貨ではなく「ユーロ建て」のギリシャ。今でも、海外資本を国内へ入れさせて、ギリシャ国民は淡々と暮らしています。反面、虎の子の資本を他国へ入れ過ぎた中国が、今じゃ青息吐息の状態になっているが如くです。
 悲しいかな、今じゃ国債は「コンマ以下のサヤ取り」で売買益を稼ぐための題材として扱われているに過ぎません。後生大事に「利息札」と交換で、生活資金の確保などしていません。ホンに利息金が目当てなら、0.5%以下の利率で誰も国債なんて買いませんよ。

1月6日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落、前日比339ドル69セント(1.0%)安の3万2930ドル08セントで終えています。ナスダック総合株価指数も反落して、前日比153.521ポイント(1.5%)安の1万0305.241で終了しました。
 米長期金利が一時3.78%と前日終値(3.69%)から上昇、金利上昇時に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株が売られています。


12月のADP全米雇用リポート

 5日発表の「12月のADP全米雇用リポート」が米労働市場の底堅さを指し示し、米利上げが長期化するとの見方を補強する材料となって、「売り」が更に優勢となりました。ここ発表されるデータ類が利上げを補強する材料ばかりなのが、とても気になります。

依然、雇用情勢が過熱気味・・・

 非農業部門の雇用者数は前月比23万5000人増と市場予想(15万3000人増)を大きく上回りました。週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、昨年9月以来の低水準となっています。
 これで、いつもながら『米労働市場の逼迫が高インフレを長期化させ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長引くとの見方が強まった。』との論調が勢いを持ちます。

MYポートフォリオ

 下向きベクトルが強い時には、高嶺の花であった優良銘柄をコツコツと蒐集するのが楽しみです。きょうはの新規銘柄は、云わずと知れた「COST コストコ ホールセール」2株を購入しています。昨日のUNH ユナイテッドヘルス グループ株に続く値嵩株です。
 なお、2023年度からA社以外の証券口座に関しても『特定口座(源泉徴収あり)』に変更しました。これですべて揃ったことになります。


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編集後記

 住宅ローンの「固定金利」は長期プライムレートが基になっていますが、「変動金利」の基はと言えば短期プライムレート(貸出期間が1年間以内)です。
 極論すると、短期プライムレートは日銀の政策金利の動向に影響を受け、銀行の「預金金利」との関係もあるので、そうそう簡単には動きません。何故なら、政府は「銀行・郵貯の預け入れ金利」を引き上げる気などサラサラないからです。
 これからも、おじいちゃん・おばあちゃんの銀行・郵貯預金は「利子補給」で一向に増えやしません。床に臥せるまで働き続けるか、岸田首相や得体のしれない政府高官が口を酸っぱくして言うように、片足を棺桶に突っ込んででも、とにかく『投資』するかです...。