米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/8 FRB議長「今年はインフレが大幅に鈍化する年」と発言...

 7日、パウエルFRB議長のインタビュー内容が、NY株式市場の場中に流れると「警戒していたほどタカ派寄り発言ではなかったと受け止められ、株式の買い直しが優勢」となりました。
 ビクビクするなら最初からやらなきゃいいのに…と思うのは我々素人の浅知恵で、プロの守銭奴さん達は「この環境下だからこそ、マネーが至る処に転がっている」との解釈で物事を捕まえるのです。

ハト派的発言、「ディスインフレーションのプロセスが始まった・・・」

 前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見と同じく、パウエルFRB議長は「ディスインフレーションのプロセスが始まった」、更に「今年はインフレが大幅に鈍化する年」とも発言しました。
 市場では前週末の強い「1月の米雇用統計」を受け、同議長がインフレを警戒した発言をする(長期に亘る金利引き上げや引き上げ幅に言及)と警戒されていましたが、一先ず、関係者は安堵感を得たようです。

パウエルFRB議長、市場へ『クギを刺す』のを忘れない・・・

 但し、1月の雇用統計について「あれほど強いとは予想していなかった」と述べ、高い政策金利を維持する姿勢を示しています。よって、決してFRBは『インフレ警戒姿勢を緩めたわけではない』との見方が正しい受け取り方です。
 老獪なパウエルFRB議長は、政策金利を「抑制的な水準でしばらく維持する必要がある」と言及。金融市場に対して『はしゃぎ過ぎるな!』と『クギを刺すことを忘れない』対応が実に小憎らしいです。

最終的に、買い直しが開始される・・・

 株式の売仕込みを終えていた「売り方の歯ぎしり」が今にも聞こえて来そうです。パウエルFRB議長の発言の後、ダウ平均は250ドル強下げる場面もありました。しかし、さすがに『株売りで追随する者が少なく』、一通りの売り一巡後は『平均株価がじり高となる』展開に一変したのです。

いつの間にか、米長期金利が3.6%超え...

 今朝など、米長期金利が3.6%超えとなっていました。3.3%付近もあったような記憶があるのですが、いつの間にここまで上昇したのでしょう?
 しかし、これ以上に長期金利が上昇すると、135円/ドルも瞬間的に現われるやも知れません。

2月8日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比265ドル67セント(0.8%)高の3万4156ドル69セントで終えています。ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して、前日比226.336ポイント(1.9%)高の1万2113.786で終えました。ハイテク株や半導体株が総じて買われ、ディフェンシブ株が軟調...売られています。

MYポートフォリオ

 ディフェンシブ銘柄が総崩れの展開です。昨年の秋以降、強い勢力を保った同銘柄ですが、そろそろ一旦賞味期限切れのようです。このような時は焦らず、お気に入り銘柄を「あなたが判断した安値」で取り込むに限ります。美味しいバーゲンセールではありませんが、「熟した実りの時期」に当たるでしょう。

「モンダリーズ インターナショナル」と「プロクター & ギャンブル」

 ジリジリと値下がりが続いていた上記の2銘柄でしたが、意を決して新規の買い込みに出ました。ナビスコで有名なMDLZ モンダリーズ インターナショナルを13株、平均購入価が64ドル79セント。P&G(ピーアンドジー)で有名な一般消費財メーカーのPG プロクター & ギャンブルを2株、平均購入価は140ドル68セントです。


編集後記

 6日早朝、トルコ南部で発生したマグニチュード(M)7.8の大地震。被害者数が時間経過と共に増加し続けています。これまでに、同国と隣国シリアで合わせて7000人を超える死者となっています。


FRB議長「今年はインフレが大幅に鈍化する年」と発言...7

FRB議長「今年はインフレが大幅に鈍化する年」と発言...8

  •  トルコの防災当局は、6日に2回発生したマグニチュード7以上の地震のほかに、日本時間の7日午後11時半までにマグニチュード4以上の地震が271回観測されたと、ツイッターに投稿しました。
  •  国連人道問題調整事務所は7日、これまでにトルコ国外から12の救助隊、およそ1400人がトルコに到着し、8日までにさらに27チームが到着する見通しだと明らかにしました。
  •  世界保健機関は、トルコとシリア両国の被災者の数は、最大で2300万人に上るという見方を示し、国際社会からの長期的な支援の必要性を訴えています。

 大地震に見舞われたシリア北西部で、がれきの下から赤ちゃんが見つかった。3175グラムの女の子。へその緒がついたままで、地震によって崩壊した5階建てアパートの下で、母親が出産したようだ。親族や医師が7日に語った話として、AP通信が報じた。


 ただ、この女児とへその緒でつながっていた母親、アフラア・アブ・ハディヤさんは亡くなった。また、父親のほか、4人の子どもたちも犠牲になった。ハディヤさんの親族は、崩壊したこの建物から生き残ったのは女児だけだ、と語ったという。

 AP通信によると、女児は建物の入り口近くで、コンクリートのがれきに埋まって泣いていた。地震発生から10時間以上が経ってから救助隊によって救出された。近くに住む女性がへその緒を切った後、小児病院に運ばれた。女児の体温は一時、35度まで下がっていたという。背中には大きなあざもあったというが、現在は保育器の中に入り、容体は安定している。


 医師は女児について、発見の数時間前に生まれたはずだと推定した。「もし地震の直前に生まれていたら、寒さの中で何時間も生き延びられなかっただろう。あと1時間放置されていたら、死んでいたかもしれない」と語ったという。(朝日新聞 2023年2月8日 11時24分)

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