米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/14 金利急騰(3.85%)し、ドル・円は140円台へ下落...

 6月の米政策金利の検討結果の発表を明日に控えて、各国、各市場では投資家達の思惑が渦巻いています。今回、米金利引き上げに関しては「見送り」が市場の大勢ですが、本当にFRBが15カ月振りに「一歩の利上げ踏み出しを止める」のか否か、パウエル議長は会見でどのような見解を述べるのか、誰もが気になるところです。
 国内に目を転じると、潰れまくる零細の居酒屋、重税を課して少額の児童手当金で子育て支援をPRする岸田政権、高値日本株へ積み立てデビューする素人投資家の行く末など、今年後半も、なんだかんだと「てんこ盛り」です^^。

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5月の米消費者物価指数(CPI)

 朝方発表の「5月の米消費者物価指数(CPI)」は、前年同月比4.0%と4月(4.9%)から鈍化し、市場予想と一致しました。ドンピシャ的中なので、一気に『物価上昇圧力は和らぎつつある』との見方が広がりました。食品とエネルギーを除くコア指数に関しても、市場予想並みの5.3%上昇に落ち着き、前月の5.5%から伸びが鈍っています。
 この結果、13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)が『政策金利を据え置く』との見方が更に強まり、各方面に強く影響を与えています。

10年債金利は急騰、金利差で「円安」へ・・・

 米国では「債務上限ラインの一時棚上げ」法案が成立したことで、滞っていた米国債券の発行が相次ぐようです。現地13日、米財務省は「180億ドル規模の30年債入札を実施」したようです。この影響か、長期金利は3.8%ラインを突破してドルが急騰しています。ドル・円は再び140円台へ下落しました。

原油先物価格は2.34 ドル高、やや持ち直す・・・

 あたかも、FOMCの検討結果が明らかになったように、各商品市場で値動きが激しくなっています。もちろん、仮の動きであり何も決定されたことではありません。一時、米国株式市場では、3大株価指数が大きく上昇しましたが、次第に落ち着き始めています。
 米国株は高値付近まで上昇しているので、ここから何処まで値上がるのかは全く不透明ですが、瞬間的な上昇は期待できそうです。

FRBの利上げは、年内で終了か?

 金融専門メディアCNBCのアンケートの結果によると、回答したマネーマネジャーやエコノミスト達は、半数以上が「FRBの利上げが年内終了した」と見ていることが、次のように明らかになっています。

  • 6月FOMCで利上げ休止:91%
  • 7月FOMCで利上げ休止:63%
  • ピーク金利:5.24%

結局、米利上げ停止は「原油価格」次第・・・

 米国において、最近のインフレ鈍化は主に「原油安の恩恵による」ものです。先行きは、今後の原油価格動向に左右され、米インフレ見通しは不透明感が強く残ります。
 特に、サウジアラビアの自主減産による価格維持の政策が焦点でしょう。現時点では、米インフレが完全に制御される確率は未だ低く、よしんば「6月は利上げ見送り」となっても、「7月は再び利上げ」となる可能性が残ります。

6月14日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は6日続伸、前日比145ドル79セント(0.4%)高の3万4212ドル12セントで終えています。2月13日以来4カ月ぶりの高値となっています。
  • ナスダック総合株価指数は4日続伸、前日比111.400ポイント(0.8%)高の1万3573.321で終えました。連日で昨年4月以来の高値を更新しています。
  • S&P500種株価指数は4日続伸、前日比30.08ポイント(0.7%)高の4369.01で終えています。こちらも、連日で昨年4月以来の高値となっています。

 いつまでも続く「株高」は古今東西ありえません。但し、米国株の場合、株高の反対語が「株安」とは限らず、「株価並行線」も考えられるので、意を決しての全面撤退も考えものです。ここは思案六法でしょうか・・・。


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MYポートフォリオ

 年間配当予定額が円貨で税込み5百万円を超え、長期の対応を目指す上で、考えようによっては「今は絶好のポジション」ではないでしょうか? 特に、何もする必要がなく、安定的に配当を支払える企業の株式が「安値になった瞬間」に買い込むだけです・・・。


編集後記

 昨日、愛娘が某国へ「ワーキングホリデー」に旅立ちました。独立心が強く、早くから賃貸マンションで一人暮しを始めた次女。今般、長年勤めた高給の会社を退職して「1年の海外生活を送りたい」との話を聞いたのが3カ月程前です。
 退職後、生活用品・荷物をもののも見事に整理して、賃貸マンションを退去。親元へ転がり込んで2週間後、凡そ30キロ超の3梱包の荷物と共に、空の彼方へ飛び立ちました。
 支援金100万円を手渡し、見送るだけの男親はホント悲しいものです。犯罪に巻き込まれることなく、1年後、無事に帰国できますように・・・


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