米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/18 株価暴落が来ないなら、株式をいつ買うの?...

 株価暴落時に株式を買い込むことは、あたかも強引に引き下げられたスタートラインから飛び出せるので、プロ・アマを問わず断然有利に事が運びます。「負け難いレース」と形容できるでしょう。
 特に「ここ10~15年程、米国株へ投資されている方」は、暴落に際して果敢にも買い向かい、恰もばねの如くその反発力を利用して、保有資産を数倍まで引き上げた猛者が、この世に何万人と存在するのです。あなた方は投資家人生の勝者です。

リーマンシックは長期株価低迷型で、素人投資家の面目躍如...

 2008年~2009年のリーマンシックは株価低迷時期が比較的長く、素人投資家に対して「思案六法するだけの時期的な余裕」を与えてくれました。
 内気な方でも、少し期間を開けると冷静になれるもの、これで腹を括った方も多数いらっしゃった事でしょう。プロに比べ素人の方が以降の投資成績が良かったかもしれません。

新型コロナショックは短期収束型で、買い遅れが続出...

 しかし、それから10年超経過で劇的に現われた2020年3月の「新型コロナショック」は、米国市場がサーキットブレーカー作動で場中に度々取り引き停止となるなど、超弩級の激震型でした。
 これに面食らった方々の中では第2のリーマンショック級を想定、「もう一押しの下げ」を買い待ちし過ぎて買いに出遅れ、「地団駄を踏んで悔しがった」セミプロ級の方が多数いらっしゃったということです。タイミングを計るのは難しいものです・・・。


8/18 株価暴落が来ないなら、株式をいつ買うの?...


 米国株式市場は、長い目で見ても最大1カ月、短期目線では1~2週間程度で株価回復基調へ再び戻ったのです。これ以降、米ダウ平均は新型コロナショック時の安値の2倍へ高騰する始末でした。そして、各国政府の新型コロナ禍支援策もあって「世界株高」の世が現われたのです。

次は、ロシア・ウクライナショック...

 そして、今「ロシア・ウクライナショック」に端を発したインフレ亢進がじわじわと、株式市場を蝕み始めています。で、前日に申し上げたような過激な発言に繋がったのです。

株価暴落が確実に起こる時...


 再三申し上げるようですが、不謹慎な発言をお許しいただけるならば、某国が【核兵器】を某地域で使用した、あるいは使用した形跡があると推測できる時、ズドーンと株価暴落が起ることでしょう。

 さぁ、その状況下であっても、貴方・貴女は粛々と株式を予定どおり買い進めることが出来ますか?

株価調整とベアマーケット

 株式相場が直近の高値から10%下がった時、それは「株価調整」と呼ばれます。過去に50回以上、平均すると2年に1度の割合で現れます。また、25%以上の株価下げは「ベアマーケット」と呼ばれ、50回を超える「株価調整」の中で15回以上がこれにあたります。データ的には平均すると6年に1度の割合で見られるのです。

いつも、宝の山が残っている...

 よって、50年の長きに亘って米国株へ投資生活を続けた場合、15回以上の悩み多き・苦悩な時期を過ごさなくてはいけません。しかし、売却せずに過ごせたなら、目の前に「宝の山」が、いつも残っているのです。決して、売り払ってはいけません。

ここがポイント...

 「株価暴落時しか米国株式を購入しない」ことが、投資家人生の中でどれ程の損失となるか、昨日の「8/17 「株式は暴落時に購入すべし」と、言うは容易いが... 」にもコメントとしたように、買い待ち続きで、結局失敗することになりかねません。
 彼のバフェット氏も言及しているように『優れた銘柄を、ほどほどの価格で購入する』ことが「成功の秘訣」ではないかと考えます。なお、買い増しの基本スタンスを『株式暴落時』に置くことは、何ら差し支えありません。念のため・・・。

定期・定額購入を導入する...

 サラリーマン職の方なら「毎月サラリー」が振り込みされるので、定期・定額の株式購入を簡単に実行できます。SBI証券なら、曜日指定、日柄指定など思いのままに一度設定するだけで買い続けられる「定期購入機能」が装備されています。寄り付きの成り行きで確実に購入出来るところがウリです。
 指値を希望されるなら、「指値 + 期間指定」の組み合わせを用いることも面白いです。ネット証券なら全て対応できます。限りある資金なので、指値にこだわりたい気持ちも分からないでもありませんが、確実に手に入れるために、価格差に目をつぶって「成行」をお勧めはします。

配当金や分配金を手に入れた時、買い増しする...

 この対応は、今の私が行っている投資スタンスです。幸いにも、米国株は四半期配当が基本なので、3カ月毎に配当金や分配金が都度、振り込まれます。更に、毎月払いの「カバードコール系ETF」も複数あります。
 現在、証券口座へ入金される都度、概ね2日~3日後には再投資を行っています。買い対象は、配当金・分配金が支払われた銘柄だけにこだわらず他銘柄もあります。「現預金での保有から、株式へ保有形態を変更している」と考えていただくと分かり易いです。

気が向いた時に購入する...

 最高です、自由人でいいじゃないですか。長い長い人生、若くして投資家生活を始めた方なら、しばらくは自由奔放に買い増しするスタンスでOKだと思います。知らず知らずの内に、保有する株数が増えるんですからね。少なくとも年間投資額を事前に決めて、資金の進捗管理さえできていれば「何をか言わんや」です。

8月18日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落、前日比171ドル69セント(0.5%)安の3万3980ドル32セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続落、前日比164.426ポイント(1.3%)安の1万2938.123で終了しました。


7月のFOMC議事要旨

 連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、ざっくりと次のようなものです。

  1. 一段の追加利上げを想定していること。
  2. 多くの高官がFRBが必要以上の引き締めを実施するリスクを指摘していること。
  3. いずれは、利上げペースを減速すると予想していること。
  4. 複数の高官は、金融引き締めの影響は未だ感じられていないと判断していること。
  5. 将来の利上げは時々のデータ次第であること。
  6. インフレは容認できない程に高いと思えること。
  7. 4~6月期の米国経済が広範に成長減速となっていると認識していること。
  8. インフレは、当面、不快な程高い水準にとどまる可能性あるとみていること。
  9. サプライチェーンの問題解決には想定以上に時間がかかると捉えていること。

MYポートフォリオ

 一進一退が続く毎日で、ジリジリと円安傾向が戻って来ていることが実感できます。連邦準備制度理事会(FRB)の「金融引き締め、金利引き上げの意欲は依然として高く」、「米国経済の減速はまさに2の次」で、まずは「インフレ亢進を止め、物価安定と雇用拡大の継続を進める腹積もり」であることが、議事要旨からよりハッキリしました。政府中枢に近い高級官僚なら、このように考えるのが至極当たり前です。


8/18 株価暴落が来ないなら、株式をいつ買うの?...2

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編集後記

 恒例の連邦準備制度理事会(FRB)の議事要旨が公開されました。特に目新しいことなど無く、当たり前の、真っ当な意見と議論のようです。

  • 「金利引き上げが目的ではなく、データ次第で将来的な打ち止めを想定している。」
  • 「インフレ退治は容易ではなさそうである。」
  • 「米国経済の景気衰退傾向は承知している。」
  • 「金利引き上げが経済動向に与えるデメリットは重々承知している。」

 これぐらいが主なところではなかったでしょうか? 
 特に、昨今の米国株高を何ら補充するものではなかったです。つまり、米国株式が下値を切り上げて上昇しているのは、データ的に何ら根拠もなく、まさに弱気相場の中で一部参加者の『気分次第である』結論に達しています。ご用心の程を・・・。

弱り目に祟り目


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