米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/17 「株式は暴落時に購入すべし」と、言うは容易いが...

 株を取り扱うブログや一攫千金のつぶやきサイトで決まって言われるのは「株式は暴落時に購入すべし」というフレーズです。
 株式の暴落時に株式を購入すると、① 得る利益が極端に多い事、② 損する確率が極端に低い事、③ 単に売買するだけで済む事、④ 気苦労いらずで資産形成ができる事が、株式市場の過去を遡ることで、「利益を得やすい」と判明しているからです。
 しかし、つぶさに見ていくとナカナカどうして、「即決する勇気」と「機械的に処理する腹の据わり」を併せ持った「動じない精神力」が必要です。

どの段階で「株式市場の暴落時」と判断するのか?

 考え方として『暴落時の株価 = 底値の株価』と捉えると、一生涯に亘って株式投資などできっこありません。株式を「底値で購入」することはできませんが、「安値で購入」することは可能です。

5大紙の朝刊や夕刊で「暴落」が躍った時...

 このブログでも再三再四に亘り、取り上げているのは、5大紙の朝刊や夕刊で「東京市場、株価が暴落...」や「遂に株価暴落...」等の言葉が紙面一面を飾った時、この時を『株価暴落時』と捉える、というものです。一応、定義的には次のようなものですが・・・。


8/17 株価暴落の定義とは...

暴落時の買いに備えるためには...

 いつ来るのか分からない「株の暴落」、そのためには株式購入資金の確保が必要です。借り入れ✕です。身軽に動くためにも「余裕資金」でなければいけません。
 まず、この資金を均等に三分割します。一例として、300万円を投資用に用意できるなら、3分割すると100万円づつです。更にこれを4分割します。25万円×4×3=300万円の図式が出来上がります。

『投下資金を貯め置き』できますか?

 これを「いつ発生するかもしれない、株式暴落のために貯め置きする必要」があるのですが...。貴方・貴女、ホントに出来ますか?『貯め置き』できないなら、暴落時に株式購入などハナからできないのです。

日本株の場合...

 日本株の場合を想定します。朝刊に『株価暴落』が紙面を飾れば・・・、
① 午前の寄り付き時に成り行き購入する。② 午前の終値の引き成りで購入する。
③ 午後の寄り付き場で成り行き購入する。④ 午後の終値の引き成りで購入する。
 といった具合で、上記4分割の@25万円を逐次充当させて購入していきます。なお、夕刊の紙面であれば、万が一間に合うならば、⑤ 午後の終値の引き成りで購入する。のもいいでしょう。ムリであれば上記①~④で対応します。

日本株と米国株、いずれを...

 日本株は「100株を単位株」として取り引きしなくてはいけませんから、米国株(1株単位の取引)に比べてまとまった資金が必要となります。このため、日本株の方が米国株より敷居が高いのです。

購入銘柄は、お好きなものを...

 購入銘柄は個別銘柄でも、インデックス系ETFでも何でもOKです。私なら大きく値下がりしている銘柄で且つ出来高株数が多い銘柄を選びます。さぁ、混乱の一日が終われば、これで100万円の株式を購入(手数料を除く)したことになります。

証券口座欄は、マイナス表示だらけ...

 誰も頼んでもいないのに、証券会社の証券口座では、自動的に「銘柄別の評価損益」や「口座トータルの評価損益」を表示させてくれます。見事、大幅なマイナスに沈んでいることでしょう。

評価損益がプラス転換するまでホールド...

 暫くは、この評価損を抱えたままで、普通の生活を過ごしていかなくてはいけません。貴方・貴女が証券口座で保有する株式の評価損益がプラス転換する迄です。数カ月でも、1年先であっても、常にホールドです。

翌日以降、株価の値下がりが続いていた場合...

 購読している新聞の一面に再び「東京市場、株価が暴落...」「株価暴落...」等の言葉が一面を飾ったならば、上記①~④を繰り返します。最大2回を繰り返すことが出来る筈です。
 但し、翌日には株式市場の記事が紙面一面に掲載されていなければ、株式の追加購入は見送ります。限られた資金ですから、買い続けていては【資金ショート】します。

ここからがポイント...

 不特定多数の読者を相手にする普通紙の新聞が、紙面一面に株に関することを掲載するのは極めて稀なことです。それでも掲載したという事は、阿鼻叫喚時の『ざまぁ~見ろ』的な面で取り上げているのであって、「今が投資のチャンスである」と購読者に株式投資を勧めている訳では決してありません。しかし、これを我々素人投資家は最大限利用するのです。

じゃ、いつまで待てばいいのか?

 株式市場に暴落がやって来ると、新聞紙面が取り上げてくれるので、これでチェックすれば事足ります。じゃぁ次は、いつまで待てば暴落がやって来るのかです。これは誰にも分からず、株価調整の範囲内に留まる「微調整だけ」で済んでしまい、果実満載の「暴落」がやって来ないかも知れません。まぁ、10年に一度ぐらいは現われるかも知れないですが、普通は来ないです。

嘗てのリーマンショック時のダウ平均...

 嘗てリーマンショックが起こり、ダウ平均が見事に8000ドル以下へ暴落してから急反発しました。ダウ平均が12000ドル台を超えた時、「次の暴落」へ買い待ちスタンスを取った投資家は、二度と株式購入ができない状況になっています。
 何故なら、ここからダウ平均は一気に18000ドル台へ駆け上がって落ちないからです。現在、ダウ平均は33000ドルを超えて、もはやダウ平均12000ドル台へ戻ることなど夢また夢です。株式は「株価暴落時に買い込む主義」を堅持する杓子定規な投資家は、買いを放棄したも同然、まさに浦島太郎状態です。ここまでくると、ブレないのも良し悪しです。

株価暴落が確実に起こる時...

 再三申し上げるようですが、不謹慎な発言をお許しいただけるならば、某国が【核兵器】を某地域で使用した、あるいは使用した形跡があると推測できる時、ズドーンと株価暴落が起ることでしょう。さぁ、その状況下であっても、貴方・貴女は粛々と株式を予定どおり買い進めることが出来ますか?

8月17日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比239ドル57セント(0.7%)高の3万4152ドル01セントで終えています。ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落、前日比25.504ポイント(0.2%)安の1万3102.549で終了しました。



 小売り大手(ウォルマートとホーム・デポ)の決算が市場予想を上回り、2銘柄でダウ平均を130ドル近く押し上げています。市場では「米景気の後退入りは回避できそうだ」との見方が強まった反面、金利上昇をきっかけにハイテク株は売りに押された模様です。

MYポートフォリオ

 ここ数日間、オールドエコノミー銘柄の株価戻しが徐々に進んできているようです。その結果、本日は「評価額 > 初期投資額」と久し振りにプラス転換となりました。米国若者のミーム銘柄が再び高騰し始めて来ている、一日の上昇幅が半端じゃない、事の善悪は別にして、若者は無茶苦茶が信条…。日本も負けてないでカツ入れないと❌だよう。


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編集後記

 「コロナ患者、全数把握見直しへ 医療現場の負担軽減」的な報道が、ここ数日間、目にします。狙いは、新型コロナの「2類相当」から「5類相当」への移行にある訳です。
 感染者が急増して止まらない今の時期に、誰が考えてもやってはいけないでしょう。無知な老人を荒野に投げ捨てることになるだけで、「行政はこれ以上、老人を抱えることなどできません。皆さん、家庭・施設で勝手に対処・処分して下さい」的な宣誓発言に等しく感じてしまいます。
 もはや最後まで面倒見切れないから、衆議院選挙が3年先までないから、今のタイミングで強行するのでしょうか? じゃぁ、あんた、医療現場が崩壊してもいいのか? 挙句の果てに、座して死を待つことになってもいいのか?

弱り目に祟り目

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