米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/09 米株は自律反発! 金利引き上げ前、カリスマの上昇...

 今週に入ってからの米株ダウ平均は、830ドル余り下げ続けています。少し冷静になって考えると、「短期間で売られ過ぎている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声も聞かれる程、ヒステリックに優良銘柄への売りが続いている状況です。


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米失業保険の継続受給者数の増加が、相場を支える?

 8日発表の週間の米新規失業保険申請件数が小幅ながら前週比で増加しました。失業者の増加を受け、米連邦準備理事会(FRB)が「一段の利上げに動くとの懸念が和らいだ」ことが、株式相場を支えたと見られています。*いつもなから、手前勝手な解釈をするのがウォール街の面々ですが・・・。

報道記事の読み方に、注意を・・・

 いまだに、新型コロナの離職に伴い、キャリアを積むことに主眼を置いた「就職活動」や「高賃金指向」に精を出すエリートが多い米国特有の事情もあるので、全面的に「失業率」や「米失業保険の継続受給者数」で判断すると、米国社会の傾向と対策を見誤ります。

(嘗て)2020/08/31、ダウ平均算定銘柄から除外された「エクソン」...

 2年前の夏(8/31)、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社である「エクソン・モービル社」が、『株価低迷をその理由に』ダウ平均算定の最古参企業にも拘わらず除外(公には、アップル社が株式分割を行うことに伴う措置)されました。屈辱を受けた当該企業が何と「自社株買い500億ドル(6兆8千億円)」に規模を拡大、得た利益を惜しげもなく【耐え忍んだ株主へ還元】するのです。

エクソン・モービル社、従業員給与を平均9%引き上げ

 更に、ブルームバーグ通信は7日、エクソン・モービル社が従業員給与を平均9%引き上げると報じています。足元の物価上昇率を上回る増加率で従業員に報いる。これぞ、アメリカンドリーム!!

エクソン・モービル社、株価が年初から6割超上昇・・・

 同社の株価は年初から6割超上昇しており、約6%下落している米原油先物価格とは対照的な動きです。石油会社の株価は原油相場に連動することが多いが、エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は「我々が正しい道を歩んできたことが証明されている」とコメントした。*エクソン・モービル社は、バフェット氏からも売却・見放されています。

怒りを「自社株買い」や「ワクチン開発」にぶつける・・・

 思えば、この8月31日には、エクソン・モービルの他、ファイザー(製薬)、レイセオン・テクノロジー(防衛・軍需)の3社が除外となっています。
 蹴散らされたプライドの復活も後押しする中で、エクソン・モービル社は多額の自社買い、ファイザー社は新型コロナワクチン製造で存在感を示し、レイセオン・テクノロジー社は対ウクライナ向けの「高性能地対空ミサイルシステムNASAMS」で能力の高さを保持...。これら古参企業は、新興企業を蹴散らす勢いです。

グーグル株を3大株価指数と年始「100%」で対比すると...

 茶色折れ線グラフが「グーグル株」、緑色折れ線グラフが「ナスダック総合指数」、黄色折れ線グラフが「S&P500種別」、青色折れ線グラフが「ダウ平均」です。
 市場平均値以下までグーグル株価が値下がりしているのが、『今のグーグル株が置かれている特性、立ち位置』であることが伺われます。特に、アマゾン株と同様、ここ1カ月程の株価乖離が際立っています。企業広告に基盤を置く、グーグル株が避けられていることが判ります。だからこそ、今がチャンス!


【グーグル株】

【参考、アマゾン株】

2022/12/08 アマゾン株を3大株価指数と、年始「100%」から対比してみると...
(それぞれ上記画像をクリックすると、拡大画像が表示されます)

12月8日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続伸、前日比183ドル56セント(0.5%)高の3万3781ドル48セントで終えています。ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前日比123.450ポイント(1.1%)高の1万1082.003で終えました。



9日発表の『11月の米卸売物価指数(PPI)』と13日発表の『11月の米消費者物価指数(CPI)』次第・・・

 景気懸念で下げ続けていた米国株式市場は、反動による自立反発もあって押し目買いが優勢でした。次は、9日に発表が予定されている『11月の米卸売物価指数(PPI)』次第との声も多く、株買い一巡後は上値が重かった感じです。なお、13日には『11月の米消費者物価指数(CPI)』の発表が予定されるなど、13-14日の金利引き上げ会合前に、需要データの公表が目白押しです。

現在の債券利回りは...?

 NY市場の長期債相場は、3営業日ぶりに反落しています。現在、長期金利の指標である「表面利率4.125%の10年物国債利回り」は、前日比0.06%高い(価格は安い)3.48%で終えました。
 明日9日に予定されている11月米卸売物価指数(PPI)の発表前で、取り敢えず「利益確定の売り」が出た模様です。現在、米長期金利は9月中旬以来の水準に低下(前日、3.40%)しています。

MYポートフォリオ

 気持ち程度の上昇に過ぎなかったGAFAM銘柄...。定番の「アマゾン株」「グーグル株」を定期購入が続いているかのようです。自動車ローン金利の高騰による借入者減少もあって「ALLY株」が低迷に喘いでいます。で、コツコツ追加購入を進め始めています。

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編集後記

 報道によると、米連邦取引委員会(FTC)は8日、米マイクロソフトによる米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収が健全な競争の阻害につながるとして、差し止めを求めて提訴した模様です。

 ゲーム機やゲーム配信の競合に不利な状況をもたらし、消費者に害を及ぼすと問題視した。独占を警戒する当局のメスは、買収巧者の米マイクロソフト社にも及んでいます。

円安も峠を越えて?、次はジリジリと円高へ回帰?・・・

当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・