米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/10 何をやっても、直ぐには『物価高騰』が止まらない米国...

 朝方発表された11月の米国生産者物価指数(PPI)が、投資家の期待空しく、当然のように市場予想を上回る上昇率となりました。結果、猛威を振るう「物価高騰、インフレ亢進」が米連邦準備理事会(FRB)に対して、利上げ継続を促すとの見方が固まったのです。

もっと、平均株価が下がってもいい筈・・・

 すると、PPI発表後、ドル高に振れて米国長期金利が上昇するなど、米国株式相場の重荷となりました。終盤間際、平均株価が急落しましたが、思った程3大株価指数の下落とならなかったことに、実は驚いています。


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11月の米国生産者物価指数

 予測どおり、11月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びでした。米国社会における根強いインフレ圧力・浸透が浮き彫りとなり、2023年に向けてFRBの利上げを後押しする格好となりました。米国で利上げは、まだまだ継続されます。

対前年同月比が減速、来年度の利上げ停止余地が考えられる?

 但し、前年同月比のデータは過去18カ月で最も低い伸びに止まったので、減速傾向が継続していることが示唆されます。結果、米金融当局(FRB)が2023年に利上げ一時停止する余地があることも伺われます。*しかし、伸びていること自体が驚きです…。

米ミシガン大消費者信頼感指数も、市場予想を上回る伸び...

次は、13日発表予定の「11月消費者物価統計(CPI)」...

 インフレ統計を巡っては、13日発表予定の11月消費者物価統計(CPI)が注目されています。CPIは引き続き高い伸び率が見込まれていますが、徐々の減速傾向が期待されています。
  財のコア・インフレが落ち着きつつある中、注目はサービス分野の価格の伸びに移りつつあります。消費者物価上昇の主因となっている住宅分野(特に賃貸料金)は、いずれ落ち着く方向に転じると予想されており、インフレの最終的なベクトルとして、『賃金の上昇が鍵』を握る、とみられています。

12月10日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落、前日比305ドル02セント(0.9%)安の3万3476ドル46セントで終えました。ナスダック総合株価指数も反落して、前日比77.386ポイント(0.7%)安の1万1004.617で終了しました。


11月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回る上昇...

 朝方発表の11月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回る上昇となり、引き続くインフレが米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続を後押しするとの見方が強まった。すると、必然的に米長期金利が上昇、これも株式相場の重荷となった模様です。

市場予想(0.2%上昇)を上回る0.3%上昇...

 11月のPPIは、前月比0.3%上昇と市場予想(0.2%上昇)を上回りました。米長期金利は午後に上げ足を速め、一時は3.58%(前日終値は3.48%)を付けました。
 長期金利上昇で株式の相対的な割高感が意識され、ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を急速に広げました。PPIを受け、13日に発表される11月の米消費者物価指数(CPI)でも根強いインフレ圧力が示されるとの警戒感が意識されて、株売りを誘った模様です。

為替概況

 NY外為市場でドル・円は、135円61銭まで下落後、136円90銭まで上昇して引けました。
11月の米生産者物価指数(PPI)や12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測が更に強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となりました。

原油概況

 NY原油先物は続落。北米の主要石油パイプライン、キーストーンパイプラインが今週末には一部稼働再開する見通しで、供給不安が後退しましたことも売り材料となりました。引き続き、景気後退の見込みに伴う需要鈍化が懸念されて売り優勢でした。

MYポートフォリオ

 今週の買い主力であるGAFAMの「アマゾン株」と「グーグル株」、ブラックロックの親元の血筋である「BX ブラックストーン株」の追加購入を続けています。

「アマゾン株」と「グーグル株」、「ブラックストーン株」のセット買い

 前者GAFAMの2銘柄は、言わずと知れた未だ底が割れていない事業体を運営している安値銘柄、難点が無配当であること以外は気に留める必要もなく、100ドル以下の株価であれば無条件で買い増しを続ければOKです。
 後者のブラックストーン株はオールタナティブ投資の雄であり、ここの債権部門が独立して「ブラックロック」に成長したのは有名な話です。今の株価は52週最安値に近く、配当率は何と6.25%まで高まっています。
 究極、これら3銘柄のセット買いが面白く、合わせての配当率が2%…。全くもって将来が楽しみな組み合わせです。


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編集後記

 株価下落に終始した週間動向でした。焦点は、12月13日-14日に開催される金利引き上げ会合の結果待ちです。今回は0.5%の利上げが確定しています。万が一、前後0.25%の上げ下げ幅がズレた結果ともなると、各市場にドエライことが起こります。一度、体験してみたいような...。