米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/07 FOMC議事要旨「景気よりインフレ最優先、利上げは継続」

公開された「FOMC議事要旨」では・・・

 公開された【6月14-15日のFOMC議事要旨】によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、『高インフレが根付かないようにするには、経済成長の減速を伴うとしても、政策金利をより長期にわたって引き上げ続ける必要性があり得る』との認識で一致した模様です。具体的には、巷で噂されていた「景気維持よりインフレ抑制が第一義」であることが再認識されています。 

  • 利上げは経済成長を減速させる可能性があるが、インフレ抑制が第一義であること。

 参加者は、7月において『政策金利を50ないし75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げること』を支持。インフレのコントロールを巡る金融当局の信認維持は極めて重要だと考えていることが、6日公表されたFOMC議事要旨で明らかになりました。

FOMCでの基本線変更はない模様...?

  • 景気維持・拡大も大事であるが、2%以内のインフレ率維持に努める事がより必要。
  • 7月の利上げが、0.5%~0.75%の範囲で実施されるであろうこと。
 今後は、FRBが「現状の米国経済状況をどのように認識しているか?」次第です。

原油先物価格急落と経済現場との相違点

 株価や商品先物は、今後の経済動向を先取りするところです。私は、ここ数日間の「原油先物価格急落」が、ある種【肩入れされた力学】との認識を持っています。
 よしんば、この「急落」の先読みが正しいとするなら、今週、著名な投資銀行が公表した「先行きの物価動向」と大きな差異が生じていることになります。何故ならジェットコースターのように、月々で異なった上げ下げを示す物価動向などは、存在しないからです。

経済市場から「FRBはペースを落としてほしい」メッセージが発信...?

 7月に入り、工業製品から農産品、エネルギー価格に至るまで、市場参加者の「売りで商品価格が急落」しています。これは、債券が買われること(債券利回り低下)による「イールドカーブ分析でインフレ率低下」を大口投資家が声高く叫び始めたからに他なりません。

FOMCへ届け!『商品価格の急落アピール』

 彼らは、市場での【商品価格の急落アピール】が米連邦公開市場委員会(FOMC)へ届き、利上げ時期の延期や利上げ幅の縮小が期待できるのではないか、と淡い幻想を抱いています。そして、自らの空売りによる先行投資が莫大な利益に化けることを願いながら、これを今や遅しと待っているのです。
 この予測どおりの動きであれば、彼奴等は更に「空売り」を継続、万一FRBに否定されれば「清算、且つドデン返しの買い」で商品価格は反発が予想され...…。う〜ん、これ以降の展開は、何が待っているのか読み切れないです。

7月7日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反発、前日比69ドル86セント(0.2%)高の3万1037ドル68セントで終えました。米連邦準備理事会(FRB)が午後に公表した6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は新たな材料に乏しく、タカ派的な内容を警戒していた投資家が安堵感から買いを入れた模様です。ナスダック総合株価指数も3日続伸し、前日比39.614ポイント(0.3%)高の1万1361.852で終えました。

FOMC議事要旨

 FOMC議事要旨では、参加者が次回7月の会合で「0.5%か0.75%の利上げが適切になるだろう」とみていました。「インフレ圧力の高まりが続くならば(中立金利を上回る)一段と引き締め的な政策スタンスが適切になり得る」との認識も示していました。
 なお、これらは想定どおりです。市場参加者はビクビクしていた様子でしたが、個人投資家はドーンと構えておけばいいんです。

「逆イールド」状態

 米長期金利の指標である10年物国債利回りは一時、前日比0.12%高い2.93%を付けました、2年債利回りを下回る【逆イールド状態】が続き、これは景気後退の予兆とみなされています。


MYポートフォリオ

 今週は、『売り方』の商品市場への殴り込みに近い絨毯爆撃で、正に「全面敗走」的な情勢になっています。暫く、大人しくしています。


編集後記

「やってやれない事はない、やらずにできる訳がない」?

 この話ほど子供じみたものはない。こんな事ができるなら、この種の物価統制令を世界に広げて、ユートピア世界を樹立して楽して暮らせることになる。だれも働きません…。これはまさに【共産社会の実現】。まぁ、お手並み拝見ですが…。

ジョンソン英国首相の偽善度合い…

 この人が「ウクライナ支援、ロシア粉砕」を叫ぶ程、冷めてくるのは私だけでしょうか?事の善悪を別にすると、ウクライナ支援やロシア粉砕には税金を充てる以外にありません。彼は国税の不正使用で追求されて国民の目を反らせるため、ウクライナを利用して更に税を国民に負担させる魂胆なのです。

 票を得るため税金を流用する政治家、古い防衛装備を更新したい国軍、金を儲けるためにウクライナ報道を利用するマスコミ、そして既に冷めている国民、インフレ亢進と増税に直面する独身の若者達…。

 結局、ジョンソン英首相が辞任だって。但し、秋まで首相に留まりたいとの事。往生際の悪い奴・・・。(7/7 18:50)

 直ぐ辞めればよいものを...、いつの世も、何処の国でも【男は引き際が大事】

ロシアの目標、あくまで「ウクライナの非ナチ化」?

 私の偏見で申し上げると、米CIAと懇ろな「読売新聞」紙上で、次の標記タイトル記事が掲載されていました。特に、目に引いたのは次の一節です。

 (中略)「非ナチ化」のほか、ウクライナ軍の非武装化を狙っているとされる「非軍事化」といったロシア側が改めて明示した目標は「ウクライナ軍の完全な敗北と、ゼレンスキー政権の降伏によってのみ可能となる」とも指摘されているという。(中略)(読売新聞 2022/07/06 23:12)

弱り目に祟り目

 次のような、「恐怖新聞記事」は『面白半分程度』に聞き流しておきましょう。どのようにして老後を迎える方、迎えた方から現預金を搾り取るのか、チェックする程度に留めるだけにして・・・。


7/07 FOMC議事要旨「景気よりインフレを最優先、利上げは継続」-5