米国株 -『正しいものは美しい』

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7/02 原油380ドルへ高騰、超過激なシナリオ...

 7/2(土)配信のブルームバーグ紙に「原油380ドルも、ロシアの生産削減最悪シナリオなら-JPモルガン」の記事が掲載されていました。サハリン2の「ロシア独占」への取り込みが注視され始めている時ですから、ロシア絡みで何が起っても驚きません。
 私などは、西側ハイテク諸国に対する「ローテク資源国の挑戦・反乱」と位置付け、今まで日本国が稼いで貯めこんだ資産、資金を、これら国々へ吐出しさせられるやもしれないと、たいへん危惧しています。

  原油相場は、欧米による制裁がロシアの報復的な生産削減につながれば、1バレル当たり380ドルという「成層圏」に達しかねない。JPモルガン・チェースのアナリストらが警告した。


  主要7カ国(G7)は、プーチン政権がウクライナ侵攻の戦費に充てる収入の流れを減らすためロシア産原油の価格に上限を設ける方法の検討を進めている。ただ、ロシアの強固な財政状況を踏まえると、自国経済に過度に打撃を与えることなく日量500万バレルの生産削減は可能だろうと、ナターシャ・カネバ氏を含むJPモルガンのアナリストらは顧客向けリポートで指摘した。


  これは世界の多くの他の国・地域にとっては悲惨な結果となりかねない。供給が日量300万バレル削減されれば北海ブレント原油は190ドルに、500万バレル削減という最悪のシナリオの場合には「成層圏」の380ドルに、それぞれ達する可能性もあるとアナリストらは分析。「西側諸国に苦痛を与える手段として、ロシア政府が産出削減で報復する可能性はあり得る」とした。

 独裁国家であり、自国原油生産の多数を輸出できる余力を持つ大国のロシアでは、意図的に原油生産を「落とす」ことができるとの説です。その量は何と「日量500万バレル」。
 ここまで落とすと、北海ブレント原油価格が380ドルまで高騰するというアナリスト分析です。イヤハヤ、原油先物の瞬間価格では500ドル超でしょうか…。
 参考までに、1日当たりの原油消費量の多い国を下表に掲載しておきます。日本は第5位、326万8千バレルらしいです。これ、日本とドイツ潰しの最たるもので、砂上の繁栄等、あっという間に吹き飛んでしまいます。さぁ、この時、韓国はどちら側に与するのでしょうか?

バフェット氏、原油株を買い増し...

 2022年4月30日、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイ社は、3年ぶりに対面形式の年次株主総会を開きました。その総会では、彼は次のような発言を行っています。


  • 「インフレは債券投資家をだまして財産を巻き上げる。現金をマットレスの下に置いている人の財産も奪われる。ほとんどすべての人がだましとられる」
  • 「お金を大量に刷ればお金の価値は下がる」

 保有する現預金、債券をインフレ対策のため、株式に替えて保有したと考えていることが判明しました。戻しのない保険引受金等、有り余っている現預金で買い出動するらしいです・・・。


編集後記

 今、我々を取り巻く世の中で、不運な事柄を取り上げるとキリがないくらい上って来ます。そして、起こっている元を辿ると【人間の強欲】に行き着くことが殆んどで、ささいな【人間の嫉妬】が引き起こしているように見えます。
 より具体的には民族間の争いに分類でき、限りある土地に住む多民族国家の混乱がベースとなっています。混乱を避けるために少なくとも、金を儲ける自由、土地を売買する自由、信仰する自由、出入国の自由を住民に与え、更に選挙制度を取り入れて懐柔を図ります。
 G7やG20等と称して、国家設立に歴史ある国が集まり、上から目線で物事を決めるやり方をみていると、除外されている諸国は面白くはないでしょう。強い嫉妬心で凝り固まっているに違いないです。

弱り目に祟り目


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