8/26「利上げサイクルの終了が近い」解釈が幅を利かす...
25日、恒例の米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開かれ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が予定どおり講演しました。それは『積極的なタカ派的内容』そのもので、「我々は必要ならば、追加利上げの用意がある。」と年内の追加利上げの可能性を改めて示したのです。
「終了」の二文字が強調されて、株買いに即転した・・・
これを踏まえて、「米株の下落は間違いない。」と値踏みした投機筋は、一斉に売りを仕掛けたのですが、後追いの追随売りが続かず、次第に株買いが優勢となって、平均株価はプラス側へと振れ出したのです。
市場に流れた噂は、何と「昨年の今頃は利上げサイクルの終わりが見えなかったのに、今はその終盤に差し掛かっていることが意識された。年内追加利上げの有無は、取るに足らない。」といったものでした。根底には「議長発言があまりにも想定内であったこと。」で、市場特有の『織り込み済み』と云う「ご都合主義の例のアレ」があります。
勝手解釈の最たるものが、再び我々の「面前」に現われた・・・
一般社会であれば、この理屈は全くもっておかしいのですが、株式市場は大勢側に付くことが正解なのです。特に、勝つか負けるかの短期勝負、売買差益で生活の糧を得ている投資家にとっては、大勢の方向性や潮の流れを掴むことが最も大事。明日以降、反転しようともです。「勝ち馬に乗る」に如くはなし…。
8月26日のトピックス
- ダウ工業株30種平均は反発し、前日比247ドル48セント(0.7%)高の3万4346ドル90セントで終えた。
- ナスダック総合株価指数は反発した。前日比126.674ポイント(0.9%)高の1万3590.646で終えた。
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演後、「年内に今の引き締めサイクル最後の追加利上げがある。」が勢いを持ち、米債券市場で長期金利が上昇、ドル・円は146円446銭へ下落しました。
- 週明け、東京の外為市場の動向が楽しみです。147円台へタッチがあれば、1ドル=150円へ向かって助走を始めることでしょう。イケイケ、ドンドン・・・。
MYポートフォリオ
タバコ銘柄(BTI)の配当金が口座入金されたので、安値銘柄に追加買いを入れました。昨今、ジリジリと大手企業でさえも配当金の支払い額が減少して来ています。
編集後記
手練れたファンドは、ライバル達を「株価の上げ下げで振りほどき」ながらも、米株価上昇への備えを怠らず、しっかりと保有株式数を確保して、週を終える周到さが目立ちます。
今や、焦点となっているは「利上げサイクルの終了時期」や「その兆候の有無」であって、「金利水準の高低」は市場から消えてしまったかのようです。金利引き上げが続くにも拘らず、米国経済の好調さがこれを見事、打ち消しているからに他なりません。
あと半年もすると、次期米国大統領選挙が全面に出て来ます。そうすれば、更に金融市場は勢いづくことでしょう。皆さん、今週もお疲れ様でした。土日連休をお楽しみ下さい。
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