4/14 『稲妻が輝く瞬間、市場に居合わせなければならない』
チャールズ・エリス氏著「敗者のゲーム」の一節である『稲妻が輝く瞬間、市場に居合わせなければならない』は、投資にとって特に有名な言葉です。著者は、「過去72年間のうち、ベストの5日間の株価上昇日を逃すと、得られる利益は半減する」と過去のデータを交えて述べています。
株式投資は投資家の資産形成と老後資金確保を担う
経済拡大と共に株式市場の時価総額も増加して、株価は長期視点では上昇する宿命を背負っています。特に、米国株では「投資家の資産形成」と「老後資金の確保」を担い、日本と異なって時の米国政府も全面支援しています。経営者と株主とが目指すところもマッチしていて、【労働者=投資家】の構図がみて取れます。
辛抱しなきゃならない時期もある…
市場で株価がなだらかに上昇する以外にも、一気呵成に駆け上る時があり、その瞬間、そこに居合わせないと「輝かしい恩恵を受けられない」ということです。もちろん、その上昇する前段階として、次のような「目も当てられない事象」が横たわっていることもあります。その際は、挫けずに初心を貫く覚悟が求められます。
- 荒む風潮が敷き詰められていて、大きく下落した株価がそこにあること。
- レンジ相場に終始して、「冴えない株式」と揶揄された期間がそこにあること。
インディックス投資が最良
これらは、投資家にとって忌避したいことですが、『買い物は、値段の安い時に限る』的にコツコツ投資を継続している者だけが恩恵を手にすることができる、という事なのです。そして、著者チャールズ・エリス氏は【インディックス投資】が『株式市場に打ち勝つ唯一の投資技法』であると結論づけています。
編集後記
金利が引き上げられようが、自国通貨ドルが「ドル高」になろうが、インフレと人手不足に陥ろうが、アナリスト達の経済見通しが暗かろうが、足元の米国株式市場は続伸を繰り返しています。この力の源泉は、一体全体どこから湧き出てくるのでしょうか?
ここ数年間、弱音を吐いて市場から撤退、資産形成の敗者の烙印が押された者が再び市場に舞い戻って来ています。新たな投資家と捲土重来を期した古参家が相まみえているのが、今のウォール街です。暫くは、丁丁発止を闘わせながら時間が過ぎていくことでしょう。
- ウクライナ戦争の責任はアメリカにある!――アメリカとフランスの研究者が(遠藤誉) - 個人 - Yahoo!ニュース
- ウクライナの戦況が膠着するなか、シリアで各国が軍事行動を再開、沈黙を守る米国(青山弘之) - 個人 - Yahoo!ニュース
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。