米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/25 新規失業保険申請件数の低下が、金利引き上げを連想...

 ここまで来ると何をか況やです。ちょっとしたキッカケから、連想的に上げにも下げにも相場の方向性が突然変異しやすくなっています。
 「半導体のエヌビディア効果」があっという間に消えてしまったようです。『ニュースで買って、事実で売り』の格言どおりでした・・・。

本日の株売りは、次の連想が強く働いた結果に・・・

① 週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、労働市場の需給が引き締まっているとの受け止めが広がった。
② FRB高官のボストン連銀のコリンズ総裁は、24日、一段の利上げの可能性に言及した。
③ 25日午前、パウエル議長がジャクソンホール会議で講演予定。その際、「金融引き締めの長期化につながるタカ派的な発言」への警戒が強まる。
④ 前日に急低下した長期金利が再び上昇し始める・・・。
⑤ これらのことで、『米国株式の相対的な割高感』が改めて意識され、株売りが膨らむ。

根底にあるのは、米国経済の底堅さ・・・

 根底にあるのは、昨年3月以降、米連邦準備理事会(FRB)が急ピッチで利上げを進めた後でも、米国経済は底堅さを保っていること、これに尽きます。
 米国株式が急落しないのもこの為であって、まさに米国株式市場の『強弱』の礎に他なりません。我々投資家はシブシブであっても、この大波・小波に付き合って行かなくてはいけないのです。

8月25日トピックス

  • ダウ工業株30種平均は反落、前日比373ドル56セント(1.1%)安の3万4099ドル42セントと7月10日以来およそ1カ月半ぶり安値で終えています。
  • ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落しています。前日比257.061ポイント(1.9%)安の1万3463.972で終えました。

8/25 新規失業保険申請件数の低下が、金利引き上げを連想...

MYポートフォリオ

 船舶輸送サービスの「ダイアナ・シッピング(DSX)」を新規購入しています。これって、『資源銘柄売り + 輸送銘柄買い』の構図になります。


編集後記

 事実上、ソフトバンクグループ傘下にある「ウィーワーク」が、米連邦破産法11条(民事再生法に相当)による倒産危機にあるとのWall Street Journal報道を紹介します。


8/25 新規失業保険申請件数の低下が、金利引き上げを連想...8

 米シェアオフィス大手のウィーワークが破産法の適用を申請する可能性について、同社に融資を実行した複数の米金融機関が議論している。事情に詳しい関係者らが明らかにした。


 破産申請によって、ウィーワークは財務への負担が大きいオフィスリース契約から解除される可能性がある。このほかにも、いくつかの選択肢が検討されているという。


 ウィーワークは数週間前、事業を継続する能力に疑義が生じていることを明らかにした。これを受け、資産運用会社のブラックロック、キング・ストリート・キャピタル、ブリゲード・キャピタルなどはウィーワーク再建に向けた選択肢について予備的な協議を行った。関係者によると、ウィーワークが米連邦破産法11条(民事再生法に相当)の適用を申請する計画を支持する姿勢が示された。


 こうした債権者は破産申請や債務再編に関する提案をウィーワークの取締役会には提示していない、と関係者は語る。


 破産申請によってウィーワークは商業用不動産リース債務の一部を切り離すことができ、その過程で経営権を債権者に引き渡すとのシナリオを関係者は示す。破産手続きを選択すれば、ウィーワークは債務再編に取り組み、債権者には同社株式が付与される可能性が高いという。


 財務負担の大きいオフィスリース契約をウィーワークが物件所有者と再交渉しリース料の引き下げにつながれば、破産申請の必要はなくなり、債務再編も回避できる可能性があるとも関係者は述べる。


 ウィーワークのデービッド・トリー暫定最高経営責任者(CEO)はインタビューで、同社は物件所有者と交渉しリース料負担を軽減することで、破産法11条の申請回避を目指していると語った。

 落ち着いて考えれば、オフィスへお化粧を施して(リノベーション工事で先端企業を装うまやかし効果、ビル全体のシェアハウス化による相乗効果)収益を最大化する方策が、いつまでも続くはずがありません。
 このウィーワーク創業者は海千山千の投資家を翻弄して、桁違いの資金を募る術がメチャ優れていたのです。ソフトバンクグループ総帥の孫氏も、まんまとやられちゃいましたから・・・。投資とは「他人様のマネーを弄ぶに限る」を証明したような今回の事例です。


8/25 新規失業保険申請件数の低下が、金利引き上げを連想...9