8/30 米株高、米債券高、WTI原油高、NY金高...
29日発表の「7月の米雇用動態調査(JOLTS)」で非農業部門の求人件数は882万7000件(市場予想は946万5000件)と、2021年3月以来の低水準となりました。更に、8月の米消費者信頼感指数が106.1と、市場予想(116.0)以下となりました。
9月FOMC、11月FOMCでも金利据え置き・・・
これらに飛び乗ったのが市場スズメ達。『これは米労働市場の過熱感の和らぎを示し、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退する。』との思惑が、一気に高まったのです。もちろん、9月FOMCでは金利据え置き。次々回11月FOMCでも「金利据置説が有力化」しています。
売り方の買戻しが活発化して、「総上げ」状態へ・・・
こうなると売り方の『一旦、買戻し』が活発化、元居た位置へ戻ること必須となります。株高、債券高(利回り低)、原油高、ゴールド高...。債券類から商品先物類まで「総上げ」状態となりました。
要は、「米株高への事由」を待っていた・・・?
先週末25日、恒例の米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開かれて、FRB議長の講演が行われました。
米金融政策の要である議長講演では、年内の追加利上げの可能性を改めて示す「我々は必要ならば、追加利上げの用意がある」とする『積極的なタカ派的内容』でしたが、利上げ終了近しの機運が強まっていることが強調されたことで、「米株高への期待」が強まっていたのです。
8月30日のトピックス
- ダウ工業株30種平均は3日続伸、前日比292ドル69セント(0.8%)高の3万4852ドル67セントで終えています。上げ幅は一時300ドルを超える場面がありました。
- ナスダック総合株価指数は3日続伸して、前日比238.626ポイント(1.7%)高の1万3943.757で終えました。主力株が軒並み買われ、半導体株の上昇が目立っています。
- 30日(水)は「8月ADP全米雇用リポート」、9月1日(木)は「8月雇用統計と雇用関連指標」が相次いで公表されるので、これを見極めたい雰囲気が強いです。
- 9月の第1月曜日はレイバー・デー(英語: Labor Day)「労働者の日」の意で、アメリカ合衆国において連邦政府の祝日の一つです。2~4日は米3連休となります。
MYポートフォリオ
編集後記
日本、円貨は主要国で断トツの下落・・・
円の実質実効レートが最も高かったのは1995年4月で、当時と比べると円の購買力は6割下がっています。約30年間、デフレや低インフレから抜け出せなかったためで、主要国では断トツの下落です。
ビッグマック指数は、顕著に日本の国力低下を物語る・・・
米マクドナルドの「ビッグマック」の価格を比較し、各通貨の実力を測る英エコノミスト誌の「ビッグマック指数」によると、日本の足元の価格は1個450円と95年4月と比べ15%の値上がりにとどまります。一方、米国は2.4倍の1個5.58ドルまで上昇しています。
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