米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/9 いつまで繰り返される? 懲りないFRB高官の放言癖...

 思うに、生まれ持った才能と勤勉さを屈指して、出世への階段を上り詰めた方々は、自分宛ての注目度にとても神経をお使いになるらしい。8日、米連邦準備理事会の高官から、パウエル議長の発言に比べて「より厳しい金融引き締めを示唆する」発言が相次いでいます。

今、株式市場の主テーマは『人工知能(AI)』・・・

 株式市場では、マイクロソフトが持ち込んだ、対話型AI「Chat(チャット)GPT」搭載の検索エンジン」が投資家の視線を集めています。しかし、このテーマは従来から注目されてはいますが、賞味期限が短く・短命に終わっている「いわくつきのシロモノ」です。一線を越えてしまうと、プログラマの命をも危険に晒すことになりかねません。例えると、敵国領土で暴れまくるようプログラミングされたロボット兵士の如くでは?


2/9 いつまで繰り返される? 懲りないFRB高官の放言癖...1

口喧しい、ウォラー理事とウィリアムズ総裁・・・

 8日、FRBのウォラー理事が講演会場で、「インフレ抑制について、努力は報われ始めたが、まだこれからだ。長い戦いになるかもしれない」と金融引き締めの継続を示唆する発言をしたとの報道が至る所で引用されています。併せて、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁も同日、「十分に引き締め的な金融政策を継続する必要がある」と述べたようです。
 前日、パウエル議長が「ディスインフレのプロセスが始まった」との従来の見解を繰り返し、市場に安堵感と楽観的な見方が広がっていたにもかかわらず、この高官たちは正反対の見解を躊躇なく、いけしゃあしゃあと口にするのです。

有利な情報戦を仕掛ける手段を手にした投資家達・・・

 こうなると、売り方・買い方の短期投資家は、有利な情報戦を仕掛ける手段を得たも同然なので、「政策金利が想定よりも高い水準に長くとどまる可能性が改めて意識された」(インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏)との怨嗟が、市場に渦巻きます。
 結果、市場に巣くう雀達がはしゃぎまくり、『利上げ継続が景気悪化を招くとの懸念から株式が売られる定理』が大きな顔をして現われては、素人衆をなぎ倒していくのです。

『従業員7000人を削減!』米ウォルト・ディズニーお前もか・・・

 米ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は8日、2022年10〜12月期決算の説明会で「従業員7000人を削減する」と明らかにしました。ディズニーは2022年10月時点で約22万人を雇用しており、7千人は全体の約3%にあたります。
 経済減速で事業環境が悪化するなかで動画配信サービスの赤字が続いており、コスト構造の見直しが必要だとの判断です。人員削減やコンテンツ投資の抑制などを通じて55億ドル(約7200億円)の費用を削減する方針も示しました。

純利益は16%増の12億7900万ドル・・・

 10〜12月期決算は売上高が前年同期比8%増の235億1200万ドル、純利益は16%増の12億7900万ドルだった。ホリデーシーズンのテーマパーク事業が好調で利益を押し上げたものの、次のグラフのように「動画配信事業では依然として赤字」が続いています。


2/9 いつまで繰り返される? 懲りないFRB高官の放言癖...2

 動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の会員数は12月末時点で1億6180万人となり、3カ月前と比べて240万人減り、「Hulu」やスポーツ配信の「ESPN+」も含めた動画配信部門の売上高は前年同期比13%増の53億700万ドル、営業損益は10億5300万ドルの赤字となった模様です。今後、動画配信の競争激化で、撤退する企業が増加しそうです。

ネット検索のアルファベット(グーグル)が8%安と急落・・・

 WEB検索サービスにおける人工知能(AI)活用で、ライバルのマイクロソフトに出遅れるとの懸念が株売りを誘いました。アルファベット(グーグル)が8%安、対するマイクロソフトは1%弱の下落で引けました。
 今後、両社の人工知能(AI)を巡る戦いは注目されるところで、最終的にはパソコンのOS領域まで進むことは確実だと見ています。喧嘩を売られた形のグーグルが、WindowsOS領域へ『人工知能(AI)を引っさげて殴り込む』と、私などは見ていますが・・・。

原油先物相場は3日連続の続伸・・・

 中国あっての原油先物相場です。ゼロコロナを投げ捨てた中国で、経済活動の正常化に伴い原油需要が増えるとの見方が広がっています。更に、シリアとトルコを襲った地震の影響で、中東地域からの原油供給が細るとの懸念も根強く吹聴されています。やっぱ、1バレル80ドル未満の値は安値の部類でしょう。

2月9日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落し、前日比207ドル68セント(0.6%)安の3万3949ドル01セントで終えています。ナスダック総合株価指数も反落、前日比203.266ポイント(1.7%)安の1万1910.520で終えました。



 景気敏感株やハイテク株が売られ、ヘルスケア株が買われていました。「米国利上げの早期停止観測や年内の利下げ期待が後退」したことが、株価下落の主因と見られています。

MYポートフォリオ

次の銘柄の新規買いを進めました。再度の購入銘柄もあります。

  • BSBR バンコ サンタンデール ブラジルADR
  • CALM カルメインフーズ
  • GGB ゲルダウ ADR
  • ITUB イタウ ウニバンコ ホールディング ADR
  • RES RPC

 急落したアルファベット(グーグル)株式を予算オーバーですが、5株を追加購入しています。売りがそうそう長続きしない筈です。なお、予定どおり株価95ドル/株までは無条件で買い込む腹積りです。本格的な買い増しには、あと5ドル程の株価下落が必要です^ ^。


編集後記

 今、MYポートフォリオでは、思い切って保有銘柄数を単独銘柄で増加させています。堰を切ったように怒涛の新規買いです。
 ところで、昨今、人工知能(AI)を用いた「対話型の自動応答ソフト」が相次いで公表されています。しかし、コンピュータという『機械』が、「自らの回答が正しいのか、正しくないのか」を、問いかけ者の顔色や反応まで含めて理解・判断し、瞬時に自らの思考を入れ換える芸当など出来る筈なく、今回もきっと「失望の抜け殻」がソフト開発フロアに散らばることになるのではないでしょうか?
 散らばるだけなら『無害』ですが、悪意を持った『人間』がこれを利用するとなると、まさに「SF小説並み」の世界が訪れるかも・・・。

開発の限界を悟ったのでは?

 DAデビッドソンのシニアアナリスト、ギル・ルリア氏が述べたように、「グーグルはここ数年AIのイノベーションを主導してきたが、検索サービスでの活用については眠っていたようだ」と述べています。グーグルは眠っていたのではなく、開発の限界を悟ったのではないでしょうか?私など素人は、そのように思えて仕方がないのです。

『独創』から『独走』まで・・・

 意識をもたらす、善意や悪意の概念を人工知能(AI)に組み込むには、『独創』から『独走』までのプロセスを許可しなくては成り立たないでしょう。嘗て、チェスの世界王者を同社製人工知能ソフトで勝利して以降、公には同ソフトの開発を停止したように・・・。


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