米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2023/01/01 賀正! 明けましておめでとうございます...

 激動の令和4年、2022年もいつもの歳の如く、あっという間に私の回りから過ぎ去りました。今日、令和5年、2023年を迎えて皆様方へ、一言言上申し上げます。

2022年を言い表すキャッチコピー

 例の如く、我流で2022年を体現するキャッチコピーを申し上げると、当ブログでは次の2点に絞りたいです。

  • 『楕円スピードでやって来ては、一目散で過ぎ去る円安』
  • 『最高値から最低値へ...滑降する米国株』

2023年巻頭を飾る一押しショット

 今年の当ブログの巻頭を飾ってくれる一押しショット(写真)を次に掲載します。いろいろと迷った結果、母たる彼女が射るような鋭い目線をカメラレンズに向けている「中国上海市内の駅を防護服姿で歩く人たち」を取り上げます。

 中国メディアによると、中国の著名な感染症専門家は31日までに、北京の感染率が80%を超えたとの見方を示した。

 中国政府は無症状感染者の発表を12月14日にやめた。一部の地方政府はアンケートで地元の感染率を推計。

 海南省は30日、感染率が50%に達したようだと明らかにした。四川省当局も25日時点の感染率は64%だったと発表している。(共同通信社 2022/12/31 17:48)

2022年の米国市況...

 ブルムバークがコンパクトにまとめた記事をご紹介します。プロ軍団は纏め方も素晴らしいです、ハイ。

米国株式

 最終取り引きの30日、米株式相場は反落しました。ここ約10年余りで最悪となった2022年の取引を終えたのです。「S&P500種株価指数」と「ハイテク銘柄中心のナスダック100指数」は、年間では2008年以来の大幅安となりました。所感乍ら、よくまぁ、こんな情勢でもせっせとハイテク銘柄を買い進めたものです。

  • S&P500種株価指数 最終取り引きの30日 : 3839.50
  • ダウ工業株30種平均 最終取り引きの30日 : 33147.25
  • ナスダック総合指数 最終取り引きの30日 : 10466.48

 取引終盤に押し目買いの動きが強まり、S&P500種は下げ幅を縮小しましたが小幅反落。ナスダック100指数は今年1年間で3分の1の価値を失いました。これは金利上昇がテクノロジー株に大きく影響したことが背景にあります。

蘊蓄のある言葉

 B.ライリー・ウェルスのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「株式と債券の両方が同時に下げるこうした市場環境はかつて経験したことがなかった」と指摘。
 「良いニュースは、この1年が間もなく終わること。悪いニュースは、2023年が少なくとも年初の数カ月は起伏の激しい展開になり得るということだ。
 米金融当局がインフレと闘う中、23年は景気トレンドが軟化する可能性が高いが、緩やかなリセッション(景気後退)で済めば年後半の株価動向改善につながる可能性もある」と述べた。


2023/01/01 賀正! 明けましておめでとうございます...2

米国債

 米国債は下落し、あらゆる年限で利回りが上昇。10年債利回りは一時7週ぶり高水準を付けたほか、5年債利回りは11月21日以来の4%台となった。米国債はこの日、午後2時までの短縮取引だった。

  • 米30年債利回り 国債直近値 : 3.96%
  • 米10年債利回り 国債直近値 : 3.87%
  • 米2年債利回り 国債直近値 : 4.43%

利上げはほぼ終了、5月は利上げなし...

 シット・インベストメント・アソシエーツのシニアポートフォリオマネジャー、ブライス・ドティ氏は「経済活動の減速に加え、インフレで誇張された利益が消失するのに伴い、株式は苦戦するだろうが、債券は利回りのピークアウトで価格上昇の可能性がある中、まずまずの収益を上げるだろう」と指摘。
 「米金融当局の利上げはほぼ終了しており、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利上げはない見通しだ。インフレは減速しつつある」と話した。

外為

 円が、外国為替市場では主要10通貨に対して全面高。これは、日本銀行がいずれ「超緩和的な金融政策を転換する」との見方が背景にあります。30日、対ドルでは一時1.7%高の130円78銭を付けました。
 一方、ドル指数は下げつづけて6月以来の安値となっています。ただ、円は対ドルで年間ベースでは10%超下げています。他国・地域の中銀がタカ派姿勢に転じる中、日銀が緩和的な金融政策を維持していたためです。

  • ブルームバーグ・ドル指数の最終値 : 1246.60
  • ドル/円の最終値 : ¥131.11
  • ユーロ/ドルの最終値 : $1.0702

2023年、ドル/円は120円に向かう...

 ナショナルオーストラリア銀行(NAB)のシニアFXストラテジスト、ロドリゴ・キャトリル氏は「日銀のイールドカーブ・コントロール政策の終了は時間の問題で、日銀はこの政策をいずれやめなくてはならないというのが当社の見解だ。これを一つの主因として、当社ではドル・円が2023年に120円に向かうとみている」と指摘。
 「日本の保険会社や海外投資家にとって、日本国内の利回りが一段と魅力的に見え始める中、想定される円資金のフローも円の支えになる可能性が高い」と述べた。

原油

 NY原油先物相場は大幅反発し、バレル当たり80ドル台を回復。投資家の関心は中国経済が2023年に持ち直す可能性に向けられています。
 22年はロシアのウクライナ侵攻で世界の需給が一変し、原油価格は急騰。しかし、インフレを抑え込むための「金融引き締めが成長を抑制するとの懸念」に加え、「中国需要の先行き不透明感」から、ピークの水準からは大きく下げて1年を終えました。
 北海ブレント原油の年間レンジは64ドルと、2008年以来の大幅に拡大。週間ベースでは過去最大の値動きとなったこともあった。こうした変動の激しさから取引が手控えられ、流動性が低下して値動きは増幅しました。

結局、中国経済の回復次第...

 現在、中国は感染者急増への対応に追われ、世界的な流行再来への懸念は強まっています。ただ、いずれ中国での需要は復活するとの楽観的見方も一方にはあります。
 NY商業取引所のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比1.86ドル(2.4%)高の1バレル=80.26ドルで終了。年間では3.27ドル上昇。ロンドンICEの北海ブレント3月限は3.65ドル高の85.91ドルで終了した。年間では6.59ドル上昇となっています。

編集後記

 我が家では年年歳歳、おせち料理の品数が減少。今年などは元旦早朝からキッチンで食材を調理する始末です。夫婦二人だけのシンプルな生活に戻ると、正月も8月1日も、月初めに何ら変わりなく、過ぎ行く日常生活を淡々と迎えるだけです。あぁ、何と楽しからずや。


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