米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/11 週始まりは、お決まりの『株価下落でお出迎え』...

 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が強烈な一手を放ちました。米CNBCが「リセッションの可能性を示す指標」として、次のように報道しています。

  • 暴走するインフレ昂進
  • FRBによる大幅な利上げ
  • ロシアのウクライナ侵攻
  • FRBによる量的緩和(QE)政策の逆戻し「テーパリング」
  • 他、これらに伴う未知の影響...

 「非常に深刻な事象で、米国や世界を(リセッションに)押しやる可能性がある。6─9カ月後には米国が何らかのリセッションに陥るだろう」と、ジェイミー・ダイモン氏が発言しました。


リセッション(景気後退)への帯同者

 これと同様に10日、次の2名も「世界的なリセッション(景気後退)のリスクが高まっている」と警告したようです。

  • 世界銀行のマルパス総裁
  • 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事

 3名が示し合わせて、組織を代表して自らの信条を表明したものと思いますが。一体全体、誰に向けて、誰に対して『表明』したのでしょうか? 
 我々のような一般人や素人に「自分達の信条を表明」されても、何んら対応する術もありません。要職に居る「あなた方」が経済・金融政策の両面から解決しなければいけない問題です。

11月22日、米国の中間選挙・・・

 政治に物申す必要があるなら「中間選挙(11/22)」も近いので、時の政権へ向けて明確に対策を要請すべきです。何事も中途半端はいけません。ちなみに、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者は「米民主党員」を公言しています。

ドル高の今、主要企業の四半期決算内容は減益となる....

  1.  米国株式市場は世界各地で活動を行う「多国籍企業」が、株式の時価総額でも上位を占めます。そして、為替動向は『ドル高』なので現地通貨での売り上げ額、利益水準が並行線であっても、ドル換算値では大幅な減益となりそうです。すると、どうなるのか・・・。
  2.  主要企業が発表する7月~9月の第3四半期決算は、大幅な『減益発表』となるは必定でしょう。更に、今後の業績見通しに関しても当該企業から発出される数値は『大幅な減少』となるに違いありません。すると、どうなるのか・・・。
  3.  当該企業の株式は売られ、株価は大きく下がります。そして、輪を描くように『株価が連れ安』となる同業他社銘柄もピックアップされて、共に『仲良く株価が沈み』ます。すると、どうなるのか・・・。
  4.  3大株価指数の平均株価が勢いよく下落して、ヘッジ目的で仕組まれた金融派生商品(デリバティブ)である「株価オプション」が瞬時に作動、株式市場の『株安の根』が深く深く沈み込むのです。
 これが、今まで見られた「基本パターン」です。

「米国株式市場の株チャート」をチェック

 このような時、我々素人投資家は未来を占う「米国株式市場の株チャート」をチェックするぐらいでしょう。名だたる投資家集団のように、株価オプション類を屈指して『株価下落に対するヘッジ』する能力も、掛け金のマネーも持ち合わせていないので・・・。

年始以来の株価チャート

 始点を年始にして、本日終値までの「米国3大株価指数 + ラッセル2000」の折れ線グラフ(日別終値)です。
 基軸としたのは「S&P500種」(GSPC、赤色)で、対比として「ナスダック指数」(IXIC、橙色)、「ダウ平均」(DJI、緑色)、「ラッセル2000」(RTY、黒色)の3種目を添えて、計4種目の株価を並列表示してみました。既に、かなりの率で下落しているのが判ります。上昇パワーが圧縮され続けていて「いつ、天井に向けて弾けるか?」です。

次年度は、金利の引き下げ?

 米国経済が次年度にも「リセッション(景気後退)」に陥るなら、このチャートのベクトルは下向きに続くことになるのが普通ですが、その兆候が現われる(3カ月~6カ月前)と、金利の引き下げが行われるので、「株価は上昇して株式市場は活況を呈し始める」やも知れません。そうなると、株式市場がぐずつくのは~来年4月頃までかも・・・。


10月11日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は4日続落し、前週末比93ドル91セント(0.3%)安の2万9202ドル88セントで終えています。ナスダック総合株価指数も4日続落。前週末比110.303ポイント(1.0%)安の1万0542.102で終えています。コチラは年初来安値を更新しました。

売り一色の様相を呈する...

 FRBによる積極的(無茶)な金融引き締め継続への警戒が根強く、売り優勢に終始しました。米景気の減速で企業収益が悪化するとの懸念(悪化がホンモノなら、金利は下がります)も重荷となった様子です。


ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄が総崩れ...

 ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄は、前週の長期金利上昇で相対的な割高感が意識されました。7日、バイデン米政権が中国を念頭に半導体(先端技術)の輸出規制強化を発表したことも嫌気され、半導体関連銘柄の下げも目立っています。

ドル/円は145円台の後半へ下落...

 円相場は、1ドル=145円台後半まで値下がりし政府・日銀が市場介入を行った先月22日以来の水準まで円安が進みました。
 円安の進行がどの水準まで達すれば再び介入するのか、政府・日銀の反応に投資家が注目しているようです。3連休明けの東京市場が注目されることでしょう。2度目は1度目ほどに、介入効果が現われないのが一般的です。

WTI原油先物

 1バレル90ドル台を、上げたり戻ったりを繰り返しています。ドル高が世界為替市場で見られるので、更に買い上げるには力不足です。このまま、90ドル台を軸に上下に価格がブレて進むのでしょう。

MYポートフォリオ

特に目立った動きはありません。平均株価が下がれば共に下がる順張りです。


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編集後記

 昨夜、午前0時過ぎ頃、東名高速道の追い越し車線で自損事故を起こした「乗用車の運転手と助手席同乗者」が、道路上で後続車にはねられる不幸な事故他が発生しています。
 一人死亡一人重症とのことです。亡くなった方、重傷者の方もホントお気の毒ですが、追突した車両ドライバーの方々へも何とも言葉を懸けようもなく、これからの人生が大きく狂ってしまうことでしょう。

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